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仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介

「仙台は食べ物もおいしいし、見るところもたくさんあるし、いい所よね。」とよく言われます。でも、仙台に観光でくる人の中には、牛タンだけ食べて帰ってしまう人もいるのだとか。「せんだい・仙台のおいしいもの」「宮城のおいしいもの」とは何か?を取材いたしますー。

 南三陸の福興市(復興市)は、町の人たちにも「しばらくぶりで町の皆と会えた」という機会にもなったそうです。


 勾当台公園などの地場産品販売に、とにかくいつも元気に登場していた、松野さんのお母さん。なつかしくて声をかけたら、いろいろなお話をしてくれました。震災当日、自分も病気で入院していたこと、とにかく逃げた!こと、津波の恐ろしさ、まだみつかっていない人がいること、被害の状況を観光のように見に来る人のこと・・・。


 「町の人たちにも、いろいろな考えや意見がある。でも、残った人の中でできることはやろうという考えに、賛成。」


 今日は、「ほたてごはん」「あさりごはん」「ふのりの味噌漬け」「うめひじき」などの加工品を販売。



仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-南三陸 松野商店 復興市 ほたてごはん


仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-松野商店 南三陸 復興市 福興市 ひじき


 松野のお母さんのところも、加工場は高台にあってなんとか使える状態だそうです。が、漁場が被害を受けたので、仕入れに苦戦。現在は、被害の前にとれたものを使って、製造、販売をしているそうです。


 松野のお母さんが言っていました。「南三陸町は、ぜったいに一番早く復興する。」と。「工場も店舗もなにもかもなくした山内鮮魚店の山内さん(社長さん)が、やっぺ、って言ってるんだよ。できることはやらなきゃ、ね。」


 こういう惨事のときに、やはり「コミュニティの力」がどれだけだせるのか、で、復興の速度は変わっていくのだと感じました。先日うかがった田代島でも、「仁斗田地区、大泊地区、と地区別に・・なんていっている場合じゃない。島をあげて、どうするかを考えていかなくてはいけない。」というお話を聞きました。


 コミュニティという単語が、現実的に感じられた1日でした。


 



すごいです、ここの町は!


南三陸町。


津波の被害で「町がまるごとなくなった」という表現が使われたところです。

「すごい」のは、被害の話ではありません。復興にかける思いの強さの「すごさ」です。


今日は、町の商工会や観光協会などが実行委員会を結成し、「福興市」が開催されました。会場の志津川中学校は高台にあり、被害をまぬがれましたが、会場から見下ろすと町にはほとんど建物が残っていません。


仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-南三陸町 津波


が、この町の復興にかける思いは、すばらしいです。

町の人たち、町を応援する人たち、町の支援のために物資を持参した他県の商店街や組合の人たち・・・たくさんの人たちで、志津川中学校はいっぱいでした。町長も自ら、会場にかけつけていました。


仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-南三陸 復興市


各お店での買い物は、地域通過のタコ(1タコは、1円に相当)も使え、また、円の現金でもOK。カレー、そば、たいやき、コーヒーなどの食品もあり、衣服、文具、日用品なども格安で出品されていました。


いつも、仙台市内の催事場で元気な姿を見せてくれる「松野商店」のお母さんもいらっしゃいました。海産物や、海産物をつかった加工品(たきこみごはん、みそしる、など)お話を聞くと、震災当日、志津川病院に入院中だったとか。脱走するかのように、病院から高台にある自宅に避難したそうです。現在は、手術も終わり、ムリをしなければ店頭にも建てるようになって、元気な声と、にこやかな笑顔をふりましていました。



 石巻市の田代島 といえば、そうです、ネコの島です。島の人口は、約80人。ネコは人間よりも多いといわれています。震災後、田代島行きのフェリーも1日2便まで復旧したので、お世話になっている、民宿「はま屋」 さんに、昨年度お世話になったお仕事の件などの報告に伺いました。


 田代島行きのフェリー乗り場は、震災の被害で使用できなくなり、工業地にある港から出発。田代島でも大泊港が使用できず、仁斗田港のみを使用しています。が、仁斗田港の被害も大きく、ネコたちが戯れていた仁斗田港待合所もなくなっていて、芝生の公園は水没。漁師さんたちの施設も被害を受けました。

 
仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 仁斗田

“なんだかあっさりしてしまった仁斗田港”


 島は津波被害の片付けも完了していませんが、皆さんお元気のご様子。(津波による人的被害がなかったわけではありません。)


 打合せ中も、何度か地震がありましたが、島で体験する地震ははじめて。海の向こうから地震が海底を伝って進んでくるような「ゴーッ」という地鳴りがして、グラッときます。「でも、この“ゴーッ”が聞こえなくて、急にどん!とくるのがこわい地震だ」とはまやのご主人におしえていただきました。


 帰りは、15時35分発のフェリーの予定でしたが、なんと欠航に!機械の故障だそうですが、仙台に戻れなくなってしまったのでした。いまは営業をお休みしている「はまや」さんに、お願いをして泊めていただくことに。


 もちろん、今は漁ができないので、新鮮な魚はおあずけ。その代わり、たらの芽などの山菜をいただきました。



仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 たらの芽
“てんぷら”

 ネコちゃんたちの無事も確認できているそうですが、ライフラインがまだ復旧していません。


水道・・・あと、3ケ月くらいかかるかもしれないとか。島では井戸水も有効利用しています。


電気・・・現在は、時間制限があります。朝6時から午前中の9時まで、と、午後4時からと

午後9時まで、この間に電気が流れます。発電機のようなものを使っているようです。



仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 井戸 弘法の井戸
弘法様の井戸。皆さん、協同で使用しているそうです。


ライフラインが復旧したら、また、たくさんのお客さんにきてもらって、ネコちゃんが遊んでもらえるとイイなあと思うのでした。