震災後の田代島、そう、ネコの島 | 仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介

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「仙台は食べ物もおいしいし、見るところもたくさんあるし、いい所よね。」とよく言われます。でも、仙台に観光でくる人の中には、牛タンだけ食べて帰ってしまう人もいるのだとか。「せんだい・仙台のおいしいもの」「宮城のおいしいもの」とは何か?を取材いたしますー。

 石巻市の田代島 といえば、そうです、ネコの島です。島の人口は、約80人。ネコは人間よりも多いといわれています。震災後、田代島行きのフェリーも1日2便まで復旧したので、お世話になっている、民宿「はま屋」 さんに、昨年度お世話になったお仕事の件などの報告に伺いました。


 田代島行きのフェリー乗り場は、震災の被害で使用できなくなり、工業地にある港から出発。田代島でも大泊港が使用できず、仁斗田港のみを使用しています。が、仁斗田港の被害も大きく、ネコたちが戯れていた仁斗田港待合所もなくなっていて、芝生の公園は水没。漁師さんたちの施設も被害を受けました。

 
仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 仁斗田

“なんだかあっさりしてしまった仁斗田港”


 島は津波被害の片付けも完了していませんが、皆さんお元気のご様子。(津波による人的被害がなかったわけではありません。)


 打合せ中も、何度か地震がありましたが、島で体験する地震ははじめて。海の向こうから地震が海底を伝って進んでくるような「ゴーッ」という地鳴りがして、グラッときます。「でも、この“ゴーッ”が聞こえなくて、急にどん!とくるのがこわい地震だ」とはまやのご主人におしえていただきました。


 帰りは、15時35分発のフェリーの予定でしたが、なんと欠航に!機械の故障だそうですが、仙台に戻れなくなってしまったのでした。いまは営業をお休みしている「はまや」さんに、お願いをして泊めていただくことに。


 もちろん、今は漁ができないので、新鮮な魚はおあずけ。その代わり、たらの芽などの山菜をいただきました。



仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 たらの芽
“てんぷら”

 ネコちゃんたちの無事も確認できているそうですが、ライフラインがまだ復旧していません。


水道・・・あと、3ケ月くらいかかるかもしれないとか。島では井戸水も有効利用しています。


電気・・・現在は、時間制限があります。朝6時から午前中の9時まで、と、午後4時からと

午後9時まで、この間に電気が流れます。発電機のようなものを使っているようです。



仙台のおいしいもの・宮城のおいしいものをご紹介-田代島 井戸 弘法の井戸
弘法様の井戸。皆さん、協同で使用しているそうです。


ライフラインが復旧したら、また、たくさんのお客さんにきてもらって、ネコちゃんが遊んでもらえるとイイなあと思うのでした。