このひと月くらいで

3回も観てしまった映画

 

 

 
 

ひゃくえむ。

 

なんか、すごいよかった…

 

 

まだ劇場で公開中のところもあるけど、

NETFLIXに入ってきて

気になってたからすぐに観てみて

なんで私は劇場に観に行かなかったんだ…

って後悔したくらい

 
 

 

 

天才的に足が速くて人気者のトガシくんと、

引っ込み思案な転校生の小宮くん

 

フォームも呼吸も

あまり上手とはいえない独特な走り方で、

全力疾走して酸欠になっていた小宮くんに

トガシくんが、なんで走ってるのか聞いたとき

小宮くんの答えで、ぐっと掴まれてしまった

 

現実がぶれるから走る
現実より辛いことをすると、気が紛れるから
より苦しいことをして、生きる苦しさを紛らわす
自分は人とうまく話せないし
走るだけじゃ何の解決にもならないこと
分かってるけど
どうしたらいいか分からないし
その場しのぎのやり方でもいいんだ
 
そんなことを言っていて
すごく共感してしまった
 
というか、
自分でもよく分からず
がむしゃらに走っていた現象を
ものすごくしっくりくる表現で突然言語化されて
頭殴られたみたいにびっくりした
という感じかなぁ…
 
 
劇中では小宮くんの背景は
さほど深掘りされないし、
小宮くんの「辛い現実」がなんなのかは
はっきりと描写されないけれど
(クラスの子たちからのいじめなのか、
家庭環境なのかは私には分からなかった)
 
アニメーションの主線がガクガク震えてきて
世界がぶれていく感覚が表現されていて
わ、わかる…!となってしまった
 
 
しんどいと思っていないのに、
仕事に行こうとすると
身体が思うように動かないのが悔しくて
無理やり走ってみたり
 
夜眠れなくて
死ぬほど疲れたら眠れるんじゃないかと
近所の河川敷を走りこんでみたり
 
次から次へと頭の中に文章が流れていって
どれも自分の正直な気持ちであるはずなんだけど
整理できなくてすごく気持ち悪くて
じっとしてると頭がパンクしそうになるから
うわーーーってなる前に走りに行ったり
 
思いっきりピッチを上げて
ゼェハァするくらい走ったら
呼吸器官に酸素を送ることが最優先されて
それで脳に酸素が回らなくなったら
いろいろ考えちゃうのをやめられるかなっていう
謎の思考でひたすら走ってる時期があった
 
今思い出すと、
結構辛いと思っていたのかもしれないと気付いて
それで小宮くんの走りを見てて
涙が止まらなくなった
 
 
だから、
物語全体を通してすごく良かった!
感動した!というよりは
その小宮くんとトガシくんの会話
1~2分の瞬間のみで、ぐぐっと掴まれて
この短期間で何度も繰り返し見てしまうくらい
好きになった、という感じでした
 
 
 
 
image
 
もちろんストーリーとして
めちゃくちゃ面白かったけどね!
 
この鰯第二高校陸上部の4人のリレー、
トガシくんの高校時代パートも
青春キラキラ感がすさまじくて良かった
 
 
 
万年二位と言われ続けて
さらに次々と台頭する
怪物のような若手に囲まれてるなかで
海棠が予選一位通過したときも鳥肌立ったし
(海棠は台詞全てが哲学的で
でもなぜかスッと入ってきてことごとく刺さる
しかも声帯が津田健次郎様)
 
最後の大会決勝のシーン、
トガシくんと小宮くんが隣同士で走ってて
それが子どもの姿に戻っていくのが
むちゃくちゃ良かった
 
image
 
トラックに行く前、小宮くんが
走ることが虚しいと言ったことに対して
トガシくんが
 
この世のあらゆることが自分を不安にさせる
極めつけは最終的にみんな死ぬ
でもそんなものには
俺たちが本気でいることの幸福感を
一ミリも奪えない
 
と小宮くんに伝える
 
本気でいることの、幸福感か…
 
と思ったし、
それに対しても小宮くんは
まだ納得できずに
この虚しさの解決策はないんだって言い募るけど
 
今まで一生懸命、
ガチになってやってきたことすべてを
きみは虚しいと思うのか
本気でやれば全て吹き飛ぶ
研ぎ澄まされた世界はきらめく
もしそんな世界を見たことがないというのなら
この100mだけは、その景色をみようぜ
 
と、トガシくんが言ってからの
決勝100m
子ども時代に戻った後ろ姿
 
昔からきれいなフォームで走るトガシくんと
重心ブレブレで頭や手を振り乱して走る小宮くん
 
image
 
誰と走っても楽しいと思ったことはない、
って言ってたトガシくんが
本気でやっても虚しいだけだ、
と言っていた小宮くんが
はじめて心底楽しそうに走ってて
本当の「走る理由」にたどり着いた感じが
はちゃめちゃに良かったです
 
 
 
 
ヒゲダンの主題歌がまた良くて

 

 

永遠に聴いてる

 


一生懸命やれること

本気になれることって

幸福なのだ

 

 



 

なのだ