絵がいもとようこさんだなんてそれだけでズルいですよね、このポカポカした温かい笑顔、涙出ます
この本を知ったのは子どもがいなかった頃、司書教諭の講習で他の受講者の方が紹介していたのがきっかけ。
その時でさえ、じんわり涙ぐんでしまいました
そして何年か経ち、子どもが大きくなったら、いつか読もうと思っていました
もともと、自分の子どもはシャイで大きな声で挨拶できるタイプではないのでないので、そろそろいいかもと思って手に取ってみましたら…
一度目はどうしても泣いてしまい
2.3回目はなんとか涙を堪えながら読み
ようやく普通に読めるようになってきました
おそらくその時の情緒によってはまた涙しながら読んでしまうことになりそう。
それくらい心震える本です
ひつじくんの子どもらしい健気さ
こうちょうせんせいの悪気なく言っていたことを反省する様子
いつも、こうちょうせんせいがひつじくんに謝るところでぐっときてしまいます
そしてこうちょうせんせいは再び大きな声を出すことはない…
実話なのでそうなんでしょうね
でもそこがいいです
なんでも『元気になりました、めでたし』ではない世の中です
現実との向き合い方や心の癒し方を、絵本は優しく教えてくれます
お見舞いした親戚も末期ガンなので、通じるものがあります
淡々とした口調の中に、人生の真理が入っているのが絵本の世界
時間の経過を美しい海の情景とともに教えてくれます
『老い』『別れ』を端的に示唆しています
そして、それだけではなく時間の経過は『成長』も表し、大きくなった・頼もしくなったちいさなあおいさかなは、また次の世代を優しく導きます
最近あった子どもとの会話。
テレビを観ていたのですが、
『他のものたちを圧倒する』と紹介されているキャラクターが出てきて。
少しダークな雰囲気をかもしていたので
『悪いことするの?』ときいてきました
私はそのキャラクターについてよく知らなかったので『他を圧倒する』という文言でしか判断できず
『どうだろうね…強いみたいだけどね』
と答えると
『優しいってこと?』と。
『うーん…』
要するにいいものなのか悪役なのかわからないままなのでなんとも答えようがないけれど。
強い=優しい
という感性になんだか嬉しくなりました。
強いものは周りに優しい
優しい人こそ強い人
こんな小さな子どもでもそう思うんだ、となんだか新鮮でした。
力を振りかざすタイプの人とまだ出会っていないんでしょうね。
こういう根本のイメージって大切だと思います。今後、そういう人と邂逅することはあるでしょう
それでも自分が『強さとはこういうもの』と思う軸があれば、『これは強さではない』と否定しはね除けることができるのではないでしょうか。
この本も強さについてストレートに説いているわけではありません
ただ淡々と、物語を紡いであるだけですが、そこから何を受け取るのか
それは個人の感性や、その日の精神状態(その日の出来事)に委ねられている
大きくなっても、絵本なら伝えたいことを押し付けがましくなく伝えられるのは、その自由度が理由なのでしょうね












