サタデー☆コミックレビュー  『アニキ』 | 妄 想 ニ ラ イ カ ナ イ

妄 想 ニ ラ イ カ ナ イ

30代ダメヲタのエレキテルな日々

小学館 ビッグコミックス
『アニキ』 全2巻
        たくまる圭
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-ムリだよぅ~(泣)-

両親の離婚により遠縁の工務店に引き取られた少女・ゆず。

しかしそこでゆずを待っていたのは今までとは掛け離れた環境。
工務店で働くムサいガテン系男達にオカマの経理、怖い顔の犬..
そして30歳そこそこで工務店を切り盛りする寡黙で強面な"アニキ"と呼ばれる社長・厚貴。

泣いてばかりのゆずを引き取る事に難色を示す厚貴だったが
『自分の居場所は自分で探せ』
と最終宣告。

ゆずの新たな生活が始まった。

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血縁よりも濃い"つながり"を描いた作品であり、昔懐かしの柳葉敏郎主演のドラマ『テキ屋の信ちゃん』を彷彿とさせる。

新しい学校や家で暗中模索・奮闘するゆずと、それを時には厳しく叱り、時にはツンデレ気味に褒める厚貴。
そしてそれを暖かく見守る人々。

心なしかページに触れてる指が暖かく感じる。

作者は『吉浦大漁節』『アカシヤの星』など子供の生態をメインに綴る発表作品が多いが、大人の知らない所で、未熟と思われる子供もちゃんと考え、思いを巡らせているという描写が素晴らしい。

自分の子供時代に思いを馳せ、自分の親もこう思っていたのかな..
としみじみと暖かくなるそんな作品であり、個人的にドラマ化してほしい漫画の一つである。

厚貴はTOKIOの長瀬智也とかがいいなぁ。