中学生になった。
さすがに話せなきゃだめだ!と思い、異常に速く脈打つ心臓を気にしないようにして学校に行った。
教室に入ったら早すぎて人はいなかったか、二人くらいしかいなかった。同じ小学校の人だったから良かった。
頑張って「おはよう」と言った。
相手の子もおはようと返してくれた。
緊張してそのあとは一言くらいしか話せなかった、かな。あんまり覚えてない。
それから人が沢山きて、担任になる人が入ってきて点呼されて。
私は名前を呼ばれたら「はい」と言った。その時少しざわついたのを覚えてる。
そりゃ今まで一言も喋らないやつが喋ったら驚くよね。笑
そういうリアクションが嫌なんだけども。
けれどその頑張りも心には重圧で、すぐに話せなくなった。でも名前を呼ばれたら返事をするとか、当てられて答えなければいけないとか、授業に支障が出ないようにはできるようになった。
これは誰の支えもない、自力。頑張れって励ましてくれたり、心配してくれたりする人なんて家族にもいなかった。
そのせいか、中学校にあがってしばらくは朝トイレで、胃からは何も出ないのに嗚咽することが続いた。吐き出せないけど、そうすると気持ちが緊張が、軽くなった。
何ヵ月だろうか、ずっと一人だった。
見かねた子が、声を発するようになったが会話はできない私に手を差しのべてくれた。
救いだった。
とても感謝してもしきれないくらい。その子がいなかったら私は今頃どうなっていたんだろうと思う。