2023年9月24日 14:00

デュエルリンクスに毎年恒例の新ワールドが追加されました。

今年はリリース7年目ということでSEVENSのワールドが解放され、それと同時にラッシュデュエルも実装されました。

僕は1年前にVRAINSワールドの開放、リンク召喚の実装がされてからデュエルリンクスに触れることが少なくなりほぼ1年ログインすらしていませんでした。

主な理由はリンク召喚の実装により時間がかかるようになったこと。

リリース当初から比べカードプール、召喚方法の増加に伴い、出来ることが増え、お手軽デュエルとはなかなか言いづらくなってきていました。

その点、今回のラッシュデュエルではまだプールも少なく、デュエルリンクスリリース当初のような"手軽にランクマッチ”が楽しめそうだったので久しぶりにログインしてみることにしました。

 

今回の紹介デッキはありふれたデッキで特筆すべき特徴もないんですが、自身の備忘録と知識吸収の為のアウトプットとして、キング達成デッキを記録します。

 

【セブンスロード】

 

-デッキ選択-

単純にSEVENSワールド開放記念キャンペーンで取得できる「ドリームURパック(プレミアム加工)」でプレミアム加工の《セブンスロード・マジシャン》を引けたことがきっかけです。

あとは主人公デッキだったこと。

対戦目線での要因としては2023年10月現在のプールで有効に働く罠が 《死霊の束縛》しか存在しないことです。

後述しますがこのデッキでは 《死霊の束縛》のケアがしやすい強みがあります。
 

-スキル-

セブンスロード・アクセル


攻撃力1600の魔法使い族限定となりますが、召喚したターンのみ攻撃力を800アップできる強力なスキルとなっています。
対象となるのは《セブンスロード・ウィッチ》《アクセルワンダー・スプラ》《風使いトルネ》の3体で、これらのモンスターはスキルと自身の効果を併用することで《連撃竜ドラギアス》等の2500ラインのモンスターを突破することが出来るようになります。

そしてさらに強力なのが4ターン目以降にこのスキルを発動すると、手札1枚をデッキ内の《セブンスロード・マジシャン》と変換出来る点です。
こちらの効果のみデュエル中に1度限定とはなりますが、カードプールの少ない今のラッシュデュエルでキーカードをサーチ出来るのは非常に強力です。
ただスキルをセットする上での条件として、デッキ内の攻撃力1400以上のモンスターは魔法使い族に限定されてしまうのでそこは注意が必要です。

-採用カード-

《セブンスロード・マジシャン》
エースです。枚数としては2~3枚。
3枚だと序盤から雑に使っていけるのでフルで採用しています。
ただ最上級ということで事故も起こしやすいので2枚にとどめて、《リカバリー・フォース》での使い回しをする方が安定するかもしれません。

《セブンスロード・ウィッチ》
このデッキの軸です、3枚採用。

《セブンスロード・マジシャン》はスキルでサーチが可能なので枚数を削ることが出来ますがこちらはサーチが出来ないので3枚フル投入して「ウィッチ+マジシャン」を狙います。
紙のカードよりもスキルで攻撃力800アップする点が非常に強力で「2800のウィッチ+3000前後のマジシャン」が並びます。
2500を超えるモンスターを2体用意できるのが優秀で、相手の「2500+《死霊の束縛》」を乗り越えられます。

《アクセルワンダー・スプラ》
スキル対応モンスターの1体。
打点を200アップ出来る自身の効果とスキルを併用することで、攻撃力が1000アップし単体で2500を超えることが出来ます。
効果発動のコストも手札コストではなく、デッキトップカットなので手札消費も少なくかなりコストパフォーマンスが高いモンスターです。
このコストも《セブンスロード・マジシャン》の打点アップ条件に貢献していますし、打点200アップの効果の方も自身限定ではなく魔法使い族なら誰でも対象にすることが出来るので《死霊の束縛》ケアの為に《セブンスロード・マジシャン》に集中させたり、下級の補助に使ったりと対応力の高さも評価ポイントです。
さらに守備力も1700あるので先行1ターン目に守備で出すことも有効です。

《風使いトルネ》
スキル対応モンスターの1体。
裏表関係なく相手モンスター1体の表示形式を変更させることが出来ます。
このカードはスキルを使っても攻撃力が2400までしか上がらないんですが、自身の効果で相手のモンスターを寝かせることで突破が可能になります。
有利盤面では相手が下級3体を横で並べてきた時に、反転させて大ダメージを狙うことも可能です。
僕は主に後者の使い方をしていまして、何度か《セブンスロード・マジシャン》と並べて3000以上の大ダメージでキルを取りました。
ただ個人的には手札コストがやはり重く感じ、不利盤面ではあまり強さを感じなかったです。

《ミスティック・ディーラー》
手札交換効果を持ったカードで事故防止につながります。
コストとして手札の魔法使い族モンスター1体を墓地に送らないといけないのですが、スキルの条件から上級モンスターがすべて魔法使い族となっているのでこのデッキでは問題なく3枚投入することが出来ます。

《リカバリー・フォース》
ミニ《貪欲な壺》  のような効果を持っています。
墓地の魔法使い3体をデッキに戻して1ドローなのですが、単純な墓地のモンスターの使い回しとして使うにはもったいないくらいこのカードも強力です。
まず一つ目が"手札6枚スタート"
ラッシュデュエルでは毎ターン5枚になるまでドローが可能です。
このルールでこのカードのようなドローカードを前のターンにセットして使うことが出来れば、次のターンは手札6枚でスタートすることが出来ます。
このテクニックを使わずに手札6枚スタートを決めようと思うと、「前のターンに手札5枚でターンを返して次の自ターンでの通常ドロー1枚」しか存在せず非常に弱い動きにしかなりません。
この5枚と6枚の違いが大きく、例えば「ウィッチ+マジシャン」を決めようと思った時はウィッチのリリース要因とウィッチの効果発動コストを加え手札4枚消費となり、通常の5枚スタートでは残りのカードは1枚のみです。
これが上級モンスターだった場合は召喚すら出来ず、ここで展開は止まってしまいます。
ここに前のターンに伏せておいたリカバリーフォースがあれば+1枚でリリース要因の確保も可能になり、上級3体での攻めも見えてくるというわけですね。
この6枚に《クリボット》 が含まれていれば手札7枚スタートも可能になり「ウィッチ+マジシャン+トルネ+トルネ効果」で大ダメージを狙えます。


そして二つ目が"《死霊の束縛》のケア"
冒頭デッキ選択のところでお話しした《死霊の束縛》のケアがこちらになります。
攻撃前に発動できれば300ポイントの減少ケアに繋がります。
このデッキは種族統一デッキのひとつなので《死霊の束縛》が刺さります。
《セブンスロード・マジシャン》の超火力があるおかげでこれを踏み越えることが出来るのですが、それでも展開の中で墓地に種族が溜まりすぎてしまった際には大幅な攻撃減少でカウンターされてしまうケースもあります。
そういった場合にこのカードを発動できれば、僅かですが300ポイントの減少軽減につなげることが出来、さらにここに《アクセルワンダー・スプラ》の200アップも集中させることが出来れば、《死霊の束縛》は全く怖くなくなります。

 

《クリボット》

URなので高いカードですが3枚あると非常に強力です。

自分の場にこのモンスターのみの場合、墓地の同名カードを回収できる効果を持っています。

ラッシュデュエルはその性質上、「自ターンで超展開をし相手の場を破壊、そして次のターン相手も超展開をしこちらの場を破壊」基本的にはこれがずっと続くので、ガラ空きでのスタートは珍しくなく、このカードの発動条件をかなり緩くクリアさせてくれます。

1枚墓地に落ちていれば2枚目以降は2枚分のカードとして扱うことが出来、これも《リカバリー・フォース》と同じように"6枚スタート"をさせてくれる強力なカードとなっています。

 

●下級モンスター

残りのカードは上述した2種類以外の下級モンスターのピックアップになってくるんですが、ここで下級の魔法使い族を見てみます。

 

《ダーク・ソーサラー》

下級最高打点、そして魔法使い族唯一の1500打点なので3枚必須です。

「ウィッチ+マジシャン」の展開が手札4枚消費なので5枚目のカードとして引きたい1枚です。

 

《ドリアード》

下級最高守備力、そして《ダーク・ソーサラー》に次ぐ1200打点の魔法使い族。

こちらも1400の守備力は先行での展開時にも重宝するので3枚採用です。

 

ここからは特に目立つ特徴もないカード達になるので、一度《セブンスロード・マジシャン》の攻撃力アップの条件を見てみます。

 

属性の種類によって攻撃力が300アップしています。

ここまでのカード採用での属性は闇、水、風、地です。

炎、光が採用されていないのでカードを見ていきます。

 

《ファイア・ゴーレム》

ここまでで採用されていない属性の炎属性を持つ、魔法使い族。

効果はオマケ程度です。

 

《イカズチのサンダー》

魔法使い族では対応できない光属性として3枚採用。

このデッキはスキルの都合上、攻撃力1400以上のモンスターは魔法使い族のみに限定されてしまうため《幻獣王ガゼル》などの下級最大打点を持つ1500モンスターを採用できません。

ただこのモンスターであれば手札コストが付いてはいますが、1400未満という条件をクリアしつつ、単体で1600打点までの処理が可能となっています。

このデッキのひとつのテーマとしている"《死霊の束縛》ケア"にも一役買ってくれていますし、スキルや《アクセルワンダー・スプラ》と併用することでさらなる打点への対応も可能となっています。

魔法使い族ではないので《ミスティック・ディーラー》《リカバリー・フォース》に対応していないのは少し残念なところですがそれでも残りの魔法使い族よりは比較にならないほど優秀です。

手札コストもラッシュデュエルであれば事故解決の切り口にもなり、状況によってはメリットとしても捉えられます。

 

以上が各種採用カードについての解説でした。

-回す上でのポイント-

最後にこのデッキを回す上でのポイントを少し紹介して終わりたいと思います。

スキルは先に発動

このデッキにセットされているスキルは"攻撃力1600"のモンスターの打点を800アップする効果を持っています。

"上級モンスター"でも"攻撃力1600以上"でもなく"攻撃力1600"が対象となっています。

《セブンスロード・ウィッチ》《アクセルワンダー・スプラ》は自身の効果で攻撃力が変動しますのでスキル発動前に自身の効果を先に発動してしまうとスキルでの攻撃力アップ、そしてそのあとに控えている《セブンスロード・マジシャン》のサーチもできなくなってしまうので注意をしましょう。

 

防御が薄い

このデッキは瞬間的な高打点を出すことはできるのですが相手ターンでは攻撃力2100もしくは攻撃力1600のモンスターにしかなりません。

なので《死霊の束縛》を採用してもカウンターを決めることが難しく採用されないことが多いです。

もちろん防御が薄いからこそ罠を採用するという考えもあるのですが今回は多くのデッキと同じく罠は採用せず魔法使い族多めの攻めに特化したデッキとしました。

 

-最後に-

このデッキは《セブンスロード・マジシャン》《クリボット》がパック産URで《セブンスロード・ウィッチ》《イカズチのサンダー》がパック産SRということであまり安いデッキではないですが、《クリボット》《イカズチのサンダー》の枠は他の魔法使い族モンスターに置き換えても全然回りますしこのデッキが気になる方は是非試してみてください。

 

キング達成まではこのデッキ1本で行きたいと思っていたのでこのデッキだけを回し続けてきましたがドラギアス入りのドラゴンデッキの方が多分強いです(笑)

あと最近では紙のカードの方で流行していたラッシュデュエルの代表的なデッキ"竜魔"、これと同じような《連撃竜ドラギアス》《セブンスロード・マジシャン》の両方を採用したデッキも流行っています。

紙の方では《ダーク・リベレイション》が非常に強力なカードだったので 《連撃竜ドラギアス》にそれを組み込まれる形でデッキが生まれていきましたが、デュエルリンクスの方では事故軽減の《ミスティック・ディーラー》《リカバリー・フォース》が 《連撃竜ドラギアス》に組み込まれているようです。

キングも達成しましたし今後はこの辺りのデッキも触っていきたいと思います。

 

 

普段はYouTubeで遊戯王に関する動画をアップしています。

OCGは第8期までフルコンプしているのでフルコンプファイルの紹介や遊戯王の小ネタ、雑学も取り扱っていますので興味のある方はご覧ください。

 

フルコンプファイルの紹介記事はこちら。