こんにちは。
蝋梅が竹林の中に50本60本ある公園があると聞き、昨日は緑道散歩。残念ながら、今年は暖冬でいつの間にか終盤になってしまったそう。香りもあまり感じられず。
途中の緑道に桜並木らしきものが続いていたので、ぜひその頃に来てみましょ
その足で西方寺へ。4色の彼岸花と茅葺きの屋根の本堂・山門・鐘楼が素敵なお寺です。
こちらの蝋梅は、まだ蕾も多かったけれど辺り一面ふんわりと強い香り。
立派な木が2本あります。季節を感じる蝋梅の香りは大好きで 何度も深呼吸
(本堂は丁度、月に1度の瞑想会でした)
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そごう美術館
戦前から戦後にかけて「ほんとうの美しさ、豊かさ」を追求し、女性たちに暮らしもファッションも心も「美しくあれ」と導いた中原淳一の生誕111年 記念展覧会に行きました
111年目の中原淳一展(会期終了)
原画などを中心に見どころ満載です。
戦前からデザイナーとして活躍した中原淳一は、戦後の物のなかった時代に 「いかに装うか、美しく生活するか」にフォーカスした『それいゆ』 『ひまわり』などの女性向け、少女向け雑誌を創刊しました。
ファッションやインテリアのデザイン画も雑誌のイラストも、これが戦後の混乱期?とビックリするほど鮮やかでオシャレで素敵です
まさに夢が詰まったメルヘンの世界。
終戦を13歳で迎えた母も、少女時代、娘時代は中原淳一の描くファッションや暮らしに憧れた世代。
つい先日、実家で展覧会のフライヤーや写真を見せたら懐かしがり、お嫁に来た時に何冊か持ってきたという『それいゆ』の話も。
2階の納戸を探しても雑誌は見つからなかったけれど、母の どんな時もおしゃれを楽しむ気持や素敵な着こなしは、中原淳一の影響もあったかな
写真撮影は一部コーナーのみok
少しだけご紹介しますね。
デザインを基にした洋服や着物の実物展示です
端切れを縫い合わせたり、フェルトのアップリケを付けたり
パッチワークやアップリケのフレアスカート
洋服感覚で着られる新しいキモノのデザイン
袖にアップリケの着物。デニム地やビニールレザーの帯
毛糸の刺繍やパッチワークの帯、浴衣
整えて楽しく暮らす
どれも惚れ惚れとする展示
心に響く言葉も沢山ありました
花を飾る気持ちを忘れない、ゼイタクな美しさでなく神経のゆきとどいた美しさ、1人1人が自分をもっと美しくと努力して心がければ、それが日本を美しい国にすることになる・・・etc.
中でもドキリとしたのが、
「あなたの家に美しいカーテンがゆれて、
清潔なテーブルクロスが部屋をいろどっているかどうか、
そんな部屋にすんでいるかどうかで、
あなたには目に見えない雰囲気が身について、
美しい印象を人にあたえるのだということも知っていてください。」
こんな珠玉のメッセージが書かれたタペストリーがいたるところにあり、自分を省みる良い機会に。
見どころが多く素敵な展覧会でした