エコー検査の結果を受けてからは大きな不安からも解放されて、以前と変わらない日常(主に仕事と子どもと家事)に忙殺されていました。この時は経過観察の意味も良く分からずに、胸に腫瘍があることなど気にも留めていませんでした。
年が明けて一月末の定期健診。前回と同様にエコー検査を終え診察へ。しかし診察室に居たのは見知らぬ男性医師でした。僅かに緊張する私に『女性医師の事情で今回は私が診察することになりました』と説明する男性医師。この時は次回の健診からはまた女性医師に戻るのだろうなと考えていましたが、結局その後彼女に会うことはありませんでした。
肝心の検査の結果は11月と変わらず、次回の検診は半年後で7月末。その際今回同様、腫瘍に変化がなければその先の健診は一年毎で良いだろうとの事でした。
医師の言葉にすっかり安心し、半年後も腫瘍に変化などあるわけが無いと信じ込み、その日は病院を後にしました。