この曲ってどんなだっけ?とか、誰の曲だっけ?とか、こう言う時どんな曲がよさそうだろう?
そんな時に。
背景情報がないと、引っ張り出しにくい限界値があります。
必要な情報が欲しいときに役立つ考え方を紹介してみようと思います。
「知ってる」と「知らない」とがあるとします。
「知ってる」の比率が多いほど、その答えに近くなるわけです。
別に、それが100パーセントである必要もないのですけど。
音作りというのは、クセがあります。それは経験値によるものだったり、状況に応じて用いられる選択肢のひとつだったり。
パターンの「知ってる」が多いと、一部を聞いただけでも、いつ頃の曲で、どんな背景かが、見えてきます。
作った人はどんな音楽を聴いてきたんだろうと、分解してみるんです。
難解な曲というのは、一人で演奏するのは無理だろ?という感じになっていて、
「メロデイライン」と「それを支えるライン」と「ベースライン」の3本が組み合わさっていることも珍しくはない。
普通なら3人でするようなことを、1人でするような感じ。
大概の曲は、そうやってできている。
創作部分が「メロデイライン」
リズムや背景になるのが、「それを支えるライン」と「ベースライン」
基準点があって、そこに創作を重ねていく感じでしょうか。
まずは、曲を二つに分けます。
「動いているパート」と「動かないパート」を聴き分けていきます。
するとですね。
この「動かないパート」はどこかで聴いたことがあるような、というのがあるんです。
さらに、「動かないパート」を2本に分けてみます。
「ベースライン」と「そうでない部分」に分けていくんですね。
この「そうでない部分」が読めたら、作り手の作風を生んだ経緯が見えてきます。
つまり、「動いているパート」は「そうでない部分」を応用させたものなんです。
それが「掛け合い」だったとしたら、「メロデイライン」と「それを支えるライン」の関係が見えてきます。
どうやって作られたのかが分かれば、この曲はほとんどが編集されちゃってるな、ということもわかります。
もっと言いましょう。その比率が大きくなっていくと、グループであるなら、解散したり、事務所ごと買収されたり。
要するに、管理する人が変われば、「それを支えるライン」と「ベースライン」は確実に変更されます。
まあ、「メロデイライン」すら食われたなら、そのグループの未来はないですね。
ウイルスに侵食されていくように、取り返しのつかない結果が待っています。
音楽を楽しむ場合、背景を知ると、より、深く味わえるんですよ。
この曲ってさ?という話題になった際も、詳しくは知らずとも、ある程度の「予測」がたちます。
なんなら、「買い」かどうか?も、査定できちゃうんです。音楽活動は趣味ではできませんからね。ビジネスです。
数年後に解散しそうなら、「推し」を続けるのは楽しくないでしょう?
投資だとしたら、破産されたら、返ってきませんからねえ。
趣味であっても、情報を読み取るだけで、楽しみ方も増えるし、成長株か、どうかも読めますよね。
どうせなら、コケそうな企画よりもウケそうな企画に投資した方が、段々と成長していく過程を共に楽しめますよ。
経営用語で「売れ筋」と「死に筋」と言いますが。「死に筋」にこだわる人は将来性も不安でしょ?
「死に筋」にこだわるくらいなら、
(そのグループへの愛着にもよるが)「売れ筋」になりそうな若手を推して、近い将来の栄光を予言する方がかっこいいじゃん?
まあ、今のようなことを言いすぎて、「オタク友達」を失うこともありますので、ほどほどにしときましょうね。
2024年5月15日 ユイガール