イラストは独学です。練習するしかなかった。
つまり、何かモデルが必要です。
最初は、画像データにパンパンに入ったKPOPアイドルの画像でした。
初期の作品は、それを模倣したというと公開しにくい作風でした。
著作権の権利元に聞かねばなりません。
しかし、初めて描いた「人間」は「クリーチャー」でした。
これはやばいなと。
いろんなポージングの画像からパターンをいくつか選んで、いっぱい描いたんです。
めちゃくちゃ描いたのを覚えてます。
モデルを実際に見ておかなきゃいけませんよね。
「推し活」のもう一つの目的となっていきました。
要するに、動いている、話している、その全てを目に焼き付けるんです。
具体的なイメージを叩きつけながら、ペンライトをふり、韓国語で掛け声をする。
何してるんだ?というくらい、集中力を一気にまとめて、注視する。
気づいたんですね。
モデルとして選んだ彼女たちのスタイルについて。
黄金比という概念があります。
美というのは、あるものがあるべき場所にあるんだ、それはある比率に集約される。
それを黄金比と言います。
つまり。適当に選んだ彼女たちの体型はなんらかの法則性がある。
アイドルは特にそういうのがあると思う。
画像で、測定しました。すると、ほぼ合致していくんですね。
つまり。この比率を覚えていけば、自分の中での「美」が演出できるんです。
例えば、顔です。
重ねてみると、大体、同じ位置になるんですよね。
自分が嫌いな、苦手な女性の画像で比べると。
そのバランスがないんです。極端にいうと、バランスができてない。
あくまで、「自分が推す」という視点で言ってます。
繰り返すと、
「大体、同じ位置になる」のなら、「自分が描いた女子が推しに近い」絵になる。
じゃあ。イラストとしてわかりやすいのがアニメキャラのキャラデザですね。
同じ法則性が成り立つはずだ、そうやって分析すると、どこかずれていることに気づきます。
でも、バランスができてないのなら、自分が推すわけがないですよね。
実在のアイドルとは違うことがある。
それはなんだと思いますか?
誇張されていることです。性格や特徴を示すポイントですね。
漫画原作の作品を実写化するときに、
どこか違うな、思うことがあると思います。
逆に、まさにこのキャストだよね、と思う時もあります。
それは「性格や特徴の視覚化」です。
いろんなパターンの作品を渡り歩いて、「どこを強みとしているのか」を探っていきました。
ここで「物語シリーズ」を例にしてみます。
全編を通してみていないので、誤解があるとは思いますが。
あれほど極端なキャラデザはないんじゃないかな?
その少女が話す言葉は、そのキャラデザとリンクしていくんです。
言い回しなどがそうさせている、のもあると思いますが。
こういうことって、
BLACKPINKの楽曲やパフォーマンスを取り上げてみるとして。
ソロ曲の印象とメンバーのビジュアル(ビジュアルデザインとあえて言い直します)
一致しますか?
そのメンバーを知ってるから、「らしいな」とは思いますが。
長年のファンしかわからないでしょう。
ビジュアルデザインを見て、音源を聴いて、それがそうかと言われると違いますよね?
「性格や特徴の視覚化」をしていないからです。
これからデビューするよ、という段階で「らしいな」がわかることってないですよね。
話は戻りますが。
「物語シリーズ」はキャラデザが公開されるのは出版するときの表紙だそうです。
その一枚で、印象が定着された、アニメ化したら、その印象は更新、追加されていく。
つまり、キャラデザは単なるイラストではなく、その中にすでに情報が盛り込まれている。
商業制作物はデザインで「主張」をします。
ここまでの話をまとめますと。
「推しビジュアルとは何か?」
「アイドルの場合」
美というのは、あるものがあるべき場所にあるんだ、それは「黄金比に集約される。」
「アニメデザインの場合」
誇張されている。性格や特徴を示す。 要するに「性格や特徴の視覚化」です。
「商業制作物の目指すところ」
商業制作物はデザインで「主張」をします。
これを掛け合わせたのが、最強のデザインなんじゃないかな?
思うんです。
つまり、わかりやすく描く。(めちゃくちゃ簡略しちゃうと・・・)
KPOPの時もだけど、追っかけのつもりが、周りと違う方へ流れ、仲間から離れていく。
アニメも追っかけをするよりも、「もっと効果的なキャラデザ」を探している。
ファンの書き込みが「意味わかんね」となってしまってる。「だろうな、って展開やんな」
これも性癖ですね。趣味のはずが、研究してる。それが趣味なんですけど。
「参考になりそうなキャラデザを探す。」旅はまだまだ終わらなさそうだ。
2024年3月24日 ユイガール