ルイージと老人は屋敷の外にある小屋へ入った。
「さて、君の名は何と言うのかな?」
老人が訪ねた。

「ぼ、僕はルイージ。」
屋敷の中で起きた恐怖がまだ抜けきっていない。

「ルイージ君か。わしはオヤ・マーじゃ。そしてここはわしの研究所、ラボじゃ。」
「研究所って…なんの研究をしているの?」
ルイージは尋ねた。

「わしは昔、ドッスン・ボルケーノという場所で火山の研究をしていた。
しかし、噴火によって研究所も研究もパーになってしまった。
だが、ここ、オバケの森に研究所があることを知ったわしは、オバケの研究をすることにしたんじゃ。」

ルイージは息をのんだ。
ここがオバケの森などとは知らなかったのだ。

「オヤ・マー博士、僕の兄さん…マリオを見かけなかった?」
博士に聞いてみると、あわてて屋敷に入っていくのを見たというのだ。

「なんと!あの人は君の兄さんじゃったか…むむむ…
君の兄さんがいくら強いとはいえ、オバケの魔力にはかなわないじゃろう…」

「じゃ、じゃあ兄さんはもう…」

「いや、オバケは人を食べたりなどはしない。
何か別の目的があってこの屋敷に君たち兄弟を呼び寄せた可能性が高いな。」

別の目的…
ルイージには見当もつかない。

「君は、兄さんを助けに行くかね?」

ルイージは少しビビっていた。が、今までずっと苦楽を共にしてきた家族。
純粋でまっすぐな心のルイージが助けに行かないはずはない。

「そうか。では、このアイテムを君に託す。これならオバケに対抗できるはずじゃ!」

博士は赤い掃除機とゲーム機のようなものをくれた。

「その掃除機はオバキューム!オバケを吸い込む掃除機じゃ。ライトにもなるぞ。」
ルイージはオバキュームを背負った。

「もうひとつ、それはゲームボーイホラーじゃ!通信機にもなるし、オバケを探すこともできる。」

ルイージは2つの道具を持って再び屋敷へと戻った。
大切な家族を救うために…