ある日、ルイージのもとに1通の手紙が届いた。
 
 屋敷当選のお知らせ 親愛なるルイージ様へ
 あなたに素晴らしいお屋敷が当選しました。
 地図を同封しておきますので、次の日曜にどうぞお越しください。

ルイージはうれしさのあまり、ろくに確認もせずマリオに電話をした。
「あ、兄さん?僕、お屋敷が当たったんだ!お祝いのパーティーをするから遊びに来てよ!」

そう言って電話を切り、地図をコピーしてマリオに送った。
…これが悲劇の始まりになるとは、ルイージもマリオも予想していなかった。


次の日、ルイージは屋敷へと向かった。
しかし、道に迷ってしまい、到着したのは深夜。
そしてその屋敷は同封されていた写真とは違い、不気味な屋敷だった。

中ではマリオがまっているはず。ルイージは屋敷のドアを開けた。
中にはだれもいない。ライト一つついていない。 

懐中電灯を握りしめエントランスの2階へ向かった。
しかし、どこのカギも開いていない。

-チャリン

何かが落ちる音がした。
音のした場所へ行くと、鍵が落ちていた。

ルイージは恐る恐る鍵を拾い、エントランスにあるドアすべてのカギ穴に鍵を差し込んだ。
一つだけ鍵穴と一致した。
ルイージはドアノブを握り、ドアを開けた。しかし、マリオはいない。

その瞬間、ルイージの目の前にオレンジ色のオバケが飛び出した!
「う、うわぁ~! 助けて~!にいさ~ん!」

急にオバケが苦しみ出した。小さい老人が掃除機でオバケを吸っていたのだ。
しかし、老人は足腰が持たなかったようで、逆に殴られてしまった。老人を殴った後、オバケは消えた。

「アイタタタ…全く、ひどいめにあったわい」
老人は立ち上がると、ルイージのほうを見た。
「おや、きみは誰かな?こんなところで何をしておるんじゃ?」

その時、またお化けが現れた!
「あわわわ…マズイ、マズイ!そこの君、突っ立ってないでわしと来るんじゃ!」

ルイージと老人は何とか逃げ出した。
一体この屋敷は何なのか?マリオはどこにいるのか?今、ルイージの冒険が始まろうとしていた…