今回は2021年3月に行った甑島について書こうと思います。だいぶ古い話です。すみません。ブログは初執筆なので文章が拙い、とか面白くない、とかあるかもしれませんがこれから頑張りますので大目に見てください。文章自体は当時(高校2年生)執筆したほぼそのままですが、ブログでの公開に当たりすこーし手を加えてます。

 

 ここまで書いておいて今更ですが、これなんて読むの?という方もいらっしゃるかもしれません。今は正しい読み方は「こしきしま」です。今は、と書いたのは数年前まではこれ、「こしきじま」と読まれていたんです。2014年に薩摩川内市が国土地理院に申請し、「こしきしま」に変わったとのことです。読み慣れた人は今でも「こしきじま」と読むようです。なので読むときには「こしきしま」、「こしきじま」どちらでもまあ、いいのではないかと思います。

 甑島列島は薩摩半島西岸沖に浮かぶ上甑島、中甑島、下甑島などからなる人口およそ5000人の島です。かつては里村、上甑村、鹿島村、下甑村の4つの村が存在していましたが、平成の大合併により全て薩摩川内市に合併されました。世界無形文化遺産になった「甑島のトシドン」は有名です。2020年8月には県内最長となる「甑大橋」(1,533m)の開通で話題になりましたね。鹿児島市電に甑島PRラッピングの電車も走っています。(今はもうないはず。)身近な島でありながら、鹿児島県民であっても行ったことのない方も多いのではないでしょうか。

 さて、本題に入りましょう。

 

【HIS】旅行プログラム

 

  1.川内へ

 

 出発は鹿児島駅前のバス停です。ここから高速バス「せんだい号」に乗ります。新幹線やJR線で行ってもよかったんですが敢えて高速バスにした理由は単に安いからです。この先の高速船が高かったので、それ以外で節約したいなと思いまして。あと接続もよかったですし。

 そういえば都市間高速バスは初めてだ。思いのほか使いようがないのかな。福岡とかは新幹線だし…。鹿児島空港リムジンバスは使ったことはあるのですが、空港は車で行くことが多いですね。

 鹿児島交通の高速せんだい号、鹿児島駅前発7:00の便に乗ります。7:00になってやっとバスが来ました。三菱ふそうエアロスターの高速仕様1ドア車です。高速バスの感じはあまりしなくてちょっぴり残念ですが。ここから乗ったのは私一人です。始発なのにすでに1分遅れています。

 

高速バスせんだい号

 

 鹿児島駅前を出発し、金生町、天文館、鹿児島中央駅前ととまって建部ICから鹿児島東西道路、鹿児島ICから南九州西回り自動車道に乗りました。この時点で乗客は3人、スカスカです。本来は川内にある鹿児島純心女子大学の学生の方々が通学に使うようですが、大学は休みかなぁ?鹿児島ICあたりでは反対車線は割と混んでいましたが、こちらは混雑もなく順調に走りました。高速伊集院、高速東市来に止まり、薩摩川内都ICで高速を降り、バイパスを経由して川内市街地に入っていきます。8:03定刻で川内山形屋バス停に到着しました。ここで降ります。

 

川内山形屋前バス停周辺。目の前は国道3号。山形屋も見えてます。

 

 ここから甑島に行く高速船が出る川内港まで川内港シャトルバスに乗ります。川内山形屋前8:05発です。こちらは南国交通です。バス会社が違うのに乗り換え2分の接続ってとってもいいですよね。今回は遅延しないに賭けて勝った感じですけど、もしかしたら乗り遅れることもあるんですかね。甑島に行くらしき乗客がそれなりに乗ってました。国道3号線を北上して川内川を渡り、県立川内高校などを通り過ぎて30分ほどで高速船ターミナルに着きます。

 

 

  2.高速船甑島

 

 8:30頃にターミナルに着きました。船の出航は8:50です。この航路は2014年にそれまで串木野新港を発着していた高速船シーホークを川内港発着にして置き換えたものです。船舶、ターミナルともに「ななつ星in九州」などJR九州車両のデザインなどで有名な水戸岡鋭治氏がデザインしました。この前まではさっきのシャトルバスも水戸岡デザインの電気バスで走っていたみたいですが、不具合とかで一般車両になってしまいました。

 

川内港フェリーターミナル。水戸岡デザインです。

 

 チケットを買っていざ、乗船です。正直に言うと、桜島フェリー以外の船はほとんど乗ったことないです。(垂水フェリーと宮島フェリーぐらいかな…)ましてや高速船なんて初めてです。わくわくします。

 

高速船甑島。小柄だがおしゃれ✨

 

 総トン数197トン、全長45.7mと小柄な船です。全席自由席。乗り込むと、船員さんが後ろ側の席をおすすめしていましたが前の方へ。さすがにここでは海が見えないのでこれのすぐ後ろにある、右舷側前方の席に座ります。新幹線の座席そっくりでした。まあ、同じ水戸岡デザインですもんね。展望デッキが客室の上の階にあるのですが、波が高いらしく、閉鎖されていました。残念。また、客室の下層には雑魚寝スペースのようなカーペット敷きのフロアがあり、あまり広くはないのですが乗り慣れた島民の方かな?数人が寝ていらっしゃいました。

 

客室の一番前の部分。ここだけはシートベルトがついていました。

揺れるのだろうか。

 

 8:50になり出港です。時計回りに旋回しました。航海時間は50分です。割と乗船率は高かったです。1人で乗っている人は普通2人席に相席しないで1人で座って隣の席に荷物置くじゃないですか、それも2席使っていることにしたら満席って感じですかね。普段混んだロングシートの電車使ってる人にはよく分からないかも。

 川内川河口の防波堤を出るあたりで右舷側には川内火力発電所が見えました。川内火力発電所は老朽化により2018年には計画停止されており、2022年には廃止になるそうです。建築40年を迎えており、老朽化が進み稼働効率もあまりよくないのでしょう。二酸化炭素の排出量も減らしていかなければなりませんし。

 防波堤を出ました。今日は西からの風が吹いていて、ものすっっごく揺れます。海水が窓よりも高いところまで上がっています。普通に無重力きます。これはジェットコースターでしょうか(笑)展望デッキとか行ってたら吹っ飛んでたな。波をかき分けるため前方は特に揺れます。まあ、それはそれで楽しいんですが。ちゃんと船員さんの言うこと聞いて後ろ側に座っておけばよかった。後の祭り、もう後方は満席です。ですが揺れ方が船酔いするレベルを超えていて気分が悪くなることはなかったのでよかったです。

 

窓から白波が見えます。これはましなほう。ひどい時は窓の外が海中でした。

 

 甑島に近づくと揺れはましになってきました。島が風を遮ってる感じになるんでしょうね。小さな島や岩がいくつも見えるようになり、遠くには里の街並みが見えます。速度を落とし、9:40に上甑島の里港に入港です。私はここで下船しますが、船は下甑島の長浜港に寄港してから川内に戻ります。

 

  

里港入港前。窓に水滴がついてて見にくいですね、すみません。

 

里港にて下船後の高速船甑島

 

  3.中甑へ

 

 自宅を出発して3時間半、ついに上甑島に上陸しました。港の周辺では目立っているのは島内最大であるホテルぐらいです。あとは駐車場や小さなターミナルがあります。まずは、ここから中甑漁港を目指します。(中甑と名乗っておいて中甑島ではなく上甑島にあります。)

 

 里港9:50発のバスに乗ります。よくあるマイクロバスです。このバスの終点は手打港、下甑島の南端です。大橋の開通で列島が一つに繋がったことが実感できますね。かつて上下別にあったバスも統合されました。乗客は3人です。皆さん高速船で来られたようで。途中で見えた海が青とエメラルドグリーンでめっちゃきれいでした。離島って感じです。10:06中甑漁港に到着です。

 

途中見えた海。すごく綺麗じゃないですか?

 

  4.観光船かのこ

 

 中甑漁港に来た目的はここ発着の観光船かのこです。甑島沿岸には地層がみられる絶壁や奇岩があるので、それを海上から見ます。10:20出港で、1時間のクルーズです。今回は残念ながら波が高く東海岸コースでした。(通常は西海岸)それでも数千年前の地層といわれると圧倒されます。上甑島は九州本土から分離、下甑島は海底が隆起してできたとの説明がありました。とここで問題が。カメラのデータが正しく記録されません。(;゚Д゚) かなりまずい。SDカードの容量はまだかなりあるのだが……はい、どうにもならないので諦めます。

 甑明神大橋とか、干潮の時には下を歩いて渡れるらしい鹿の子大橋とかを海上から見て、その後例の甑大橋のたもとまで来まして、しばしウミネコ(猫じゃないです鳥です)に餌やりです。彼ら、意外と器用です。くちばしで僕が持っているトングから魚を上手にくわえていきました。いいですねぇ~。あとはまっすぐ中甑漁港まで帰ってきました。何一つ写真が撮れなかったのが残念でなりません。(当時私はスマホを持っていなくてですね...写真を撮れるのってデジカメだけだったんですよね...)

 

 

  5.昼食@コシキテラス

 

 さてもう11:30になりました。そろそろ昼食に…っとその前に、目の前に家電量販店のような店があるのでとりあえずSDカードを買ってみます。さっそく新しいカードをカメラに入れて…パシャ!復活しました。(*´▽`*)

レストランとお土産屋のコシキテラスの建物は数年前までフェリーニューこしきが中甑港にも寄港していた時に旅客ターミナルとして使われていたものです。改修されたためあまりそんな感じはしないですが。岸壁には自動車の積み下ろしに使っていたであろう可動橋もまだ残っていました。

 さあ、昼食です。看板メニューの断崖バーガーを頼みました。ひじょうに高さのある、まさに断崖というか、そんなハンバーガーがやってきました。中身は名産のきびなごや野菜が中心です。中身があふれそうですが、おいしい。満腹になりました。ここでお土産がてら甑島産の塩を買いまして、12:12のバスで中甑漁港を後にし、里港に戻ります。

 

 

下に続きます!

コシキテラス。おいしかったのでぜひ!

 

 

【HIS】旅行プログラム