場所~?
ある男が10匹近い数の魔物に囲まれていた。
しかし男の目には恐怖も緊張もない。むしろこんな状況にもう飽きているようなそんな表情だ
?「だるいしめんどくさいしすぐ終わらそ…」
心底めんどくさそうな表情を浮かべているが、魔物へ対する視線は鋭い
?「メテオウォーター」
技の名前なのか、男がそういったあと大きな水の塊が現れ、男の頭より高い位置で浮いている
?「スコール」
浮いていた水球から槍のような雨が魔物の集団に降り注ぐ
魔物はすぐに全滅し、消えていった。
?「もうでてきて大丈夫ですよ」
男は振り返らずに言った。すると後方の木の後ろから島崎遥香が現れた
?「そろそろお姉さんも戦ってほしいなぁ、なんて思ってるんだけど」
男は島崎より年下、年齢にすると16~17くらいであろうか。
島崎「隼(シュン)さんが戦ってくれればいいです。私は怖くて無理です」
隼と呼ばれた男はため息をつく。この女は自分に全く心を開こうとしない、魔物に会えばすぐに隠れ戦いを任せる、戦えるだけの身体能力があると説明したにもかかわらずだ。
しかし見捨てる気には全くならなかった。
島崎「これどこに向かってるんですか?」
隼「これからいくのはオオサカの国。俺の知り合いがいるところだよ」
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場所~?
大島優子は情報を求め、都会の町並みを歩いていた。
これまでで有力な情報は得られていない。
途方に暮れながら歩いているとギターの音と歌声が聞こえてきた。その歌声に引き寄せられるように大島は音の元へと歩いていく
歌っていたのは少年。17くらいの少年であった。聞いていると暗めの歌詞であることがわかる
曲が終わり男が例をしてさっていく瞬間、大島優子は体がひっぱられるような感覚を感じた。その感覚のままどこかへ連れ去られるように。
それは大島が何かを思う間もない一瞬の出来事であった。
そして気がついた時には先ほどの少年の前にいた
?「ようこそトウキョウ国へ、俺は優樹っていいます。なぜあなたがここにいるのかは知りませんが、いろいろ説明する必要がありそうですね。」
男もとい優樹は大島のことを知っていた。
大島は疑問に思ったが口にはしなかった。
これから話されるであろうことは真剣に聞かなければならないと感じたからだ。
