私が指導者としてスカウトの活動で野営につきあうときに最近使っているのは、このアストロドームS(後期型)です。

 

 

23WSJで日本連盟がモンベルのスポンサードを受けて「指導者向けテント(バディータイプ)」として供給したものと同じ形状と色ですが、ファスナーが追加されキャノピーとして張り出せる部分が3面あること、全周にスカートとメッシュがあること、天井が二重化されて3か所に大きなベンチレーションがあること、フレームの材質がグラスファイバーではなくジュラルミンであることなど、共通なのは全体の形状だけで機能的にはもはや別物と言っていいほど、耐候性とオールシーズン性が大幅に高くなっています。
 

 

左右独立型の吊り下げ式インナールームは入口部分が直角になっていますが、個人的には指導者向けテントの斜め形状のほうが使いやすかったと思います。
モンベルはアストロドームおよびアストロドームSをムーンライトテントと接続してリビングルームを構成するスクリーンタープとして売り出しましたが、一般向けとしては販売数が思わしくなかったようで、現在はアウトレット販売のみとなっています。

しかしスカウト指導者用のソロテントとしては以下の点で非常によくできています。
まず、小型ながら立って歩ける室内高があること。制服と活動着を頻繁に着替えるスカウト指導者にはこれは重要です。
次に、風雨を防ぎつつ土足で出入りできるスペースがあること。これも装備品を預かり頻繁に出し入れする際に重要です。
そして圧倒的な耐候性。3本のフレームで立方八面体を半分に切った形状のドームを作っており、十字にフレームを交差させる一般的な四角錐のドームテントよりかなり風に強く、張り綱を張らなくても風で歪んだり飛ばされたりしません。張り綱はフレームの最も高い位置に結ぶようになっているので、これをしっかり張れば相当な風に耐えられます。サイドパネルをキャノピーとして3方向に張り出すことができるのも、時間とともに変わる日差しの向きに対応するのに便利。雨水がたまらないよう根元の高さを上げることができるのは、大雨時の使い勝手を知り尽くした通好みの機能です。

 

 

またこれだけの機能がありながらスペース効率が高いことも見逃せません。ドーム型ゆえフットプリント面積の割には上方空間が大きく、ハーフインナールームを吊っても幕内にテーブルとイスが置けます。張り綱を幕の近くにペグダウンできるため、設営面積は少なくて済みます。ジャンボリーなどの大会では使えるサイトの制限が厳しいことが多いのでこれは大事。
スカートつきの全周メッシュは真夏の虫が多いサイトで特に威力を発揮します。
吊り下げ式のインナールームは大型のコットを置くのに十分なほど広く、内部にハンガーなどを吊るループがたくさんあり、衣服などをかけておくのに便利です。

難点としてはフレームが登山用テント並みに細いので曲げ癖がつきやすいことと、天井が二重なので薪ストーブの煙突を通せない(実際天井にフラッシングキットをつけて煙突を通している人はいるようです)ことくらいです。全体に完成度が高いので自分で工夫することもほとんどありませんが、大雨時の浸水に備えてインナールームの下に何か敷くことだけはあれこれ考えて自作しています。

アストロドームSの導入前はネヴィスにトラピゾイドタープを組み合わせて使っていました。雨が出入口に吹き込みやすいこと、メッシュがないので防虫に難があること、張り綱も含めると設営場所にある程度の広さが必要なこと、室内の有効面積が少ないこと以外は問題はないので、今後も寒い季節はネヴィスに薪ストーブを組み合わせて使っていきます。
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