時代によって世間が好む
ボーカリストのタイプが変わってくるようで
今の時代は間違いなく
「草食系」ならぬ「装飾系」
基本的な声量で押すのではなく
ファルセット、フェイク、ビブラートを
上手に散りばめることで
完成させていくタイプが流行り。
それはそれで凄いとは思いますが
ボーカルインストラクターからすると
基本的な声量や声の厚み、
そして絶対的な圧倒感の上に
オプションとして装飾を付けたいと
思ってしまうのです。
それが見事にかみ合っている
ボーカリストと言えば
最近のオリコンチャートにも登場する中では
T.M.Revolutionこと、
西川貴教さんがトップクラス。
高音になっても
声が細くなる気配はまるでなく
なんなら上へ行くほどに太くなっていくという
まさにジャイアントカプリコvoice!
空気を目いっぱい蓄えた上で
腹筋周りの力で一気に押し上げた勢いそのままに
マイクを丸呑みしてしまうのではないかと言うほど
前歯をむき出しにして最大に開いた口から
火を吹くように歌う!
これこそが高音でも声が細くならない
見事な歌い方であり、
歌っていて気持ちの良い瞬間です!
テクニックの練習も良いですが
自分が出せる最大音量を1度試してみると
新たな扉が開くかも知れませんよ。