【歌唱力解説】backnumber清水さんは白鳥さんです! | 宇津雄一の『ボイトレ川柳』

宇津雄一の『ボイトレ川柳』

現役ボーカルインストラクター兼、現役シンガーソングライターのブログ

多くの場合、メジャーデビューするとなれば
見た目やキャラクターを派手にすることで
インパクトを作りに行ったりするものですが
backnumberは至って普通です。

だがしかし、
それでもこれだけたくさんの人の支持を得ているのは
まさに彼らの魅力あってこそ。

その筆頭、ボーカル清水依与吏さんの声は
どちらかと言えばこもり気味タイプですが
むしろそこが全体的に温かく聞こえる要素にもなっており
高音へ行っても全くキンキンすることなく
心地よい音が鳴り続けます。

聞いていると簡単に歌える気になってしまい
カラオケチャレンジ。
いきなりAメロから撃沈する
最近の男性曲の王道パターンですね。

そして、
そんな清水さんの作るメロディは
どの曲も驚くほどキャッチー。

[キャッチー]  
意味↓
受けそうであるさま。人気になりやすいさま
特に音楽では、旋律が覚えやすいさま。

すぐに口づさみたくなる音程に
思わずまた気軽に歌いに行ってしまいますが
本来はKeyも高くメロディも上がったり下がったりのジェットコースター。
そんなに簡単に歌えたりはしないのです。

清水さんのように音程をしっかり、
なおかつ言葉をハキハキ歌うためには
顔の筋肉収縮祭りが必須!

まぶたを強くつむり
「イーーー」としっかり横に引っ張った口角を
口裂け女の如く上へ持ち上げ
上の前歯を見せながらの「アイウエオ」と
母音を意識した歌詞発音。

歌声のまろやかさからは想像出来ないほどの顔の筋肉フル稼働は
水面を優雅に泳ぎながら
水面下では足をばたつかせている
まさに白鳥さんです。

backnumberの歌にチャレンジする方は
発声練習よりも顔の筋肉ストレッチ。
まずは鏡を見ながら歌ってみましょう。
前歯を見せながら歌うのは、
想像以上に大変です!