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*孫を抱く一年前の母誕生日


平成27年10月10日

母がこの世を去りました。
行年63才でした。


末期癌。緩和ケアしか道は残されておらず。
病気が発覚してから半年足らずで、あの世へ旅立ちました。



四十九日が経ちました。

生前お世話になった方々へ心より御礼申し上げます。

本人の希望により、葬儀は親族のみで執り行わせて頂きました。




近くに住んでくれていたおかげで、競技を続けながら看病(ほとんどは妻と帰国してくれた姉、そして母のご友人による)することが出来ました。

トライアスロンが大好きな母は、それが話題になると痛みも時間も忘れて話し込むほどでした。おかげで踏ん張れました。



最後の一ヶ月は入院生活で過酷な時間と闘っていました。

それまでは1日でも長く生きてもらいたいと願っていましたが、全く飲食出来ない状態、一気に弱っていく身体・意識、この苦しみから1日でも早く楽になってもらいたいと考えが変わっていきました。



この頃、長生きしてもらいたくて、頑張らせすぎてしまっていたことに気がつきました。

最期まで迷惑をかけまいと、文句の一つも言わず、いつも笑顔で心を強く持ち続けてた。尊敬する母でした。



いずれ命は尽きるもの。限りある人生を楽しく健やかに生きて行こう。最期にあらためて母から教わりました。




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最近では年に1度は海外のレースも応援に。これはドイツに住む姉家族と来ていて、ほんと幸せそうだった。 もっと色んなところへ行かせてあげたかったなあ。

ようやく親孝行出来るかなと計画していた、母のトライアスロンデビューだったけど、身体も時間も間に合わず、夢を叶えてあげられなくて無念。



母さん

あなたが教えてくれたことを自分の子どもたちにも教えます。

あなたが注いでくれた愛情を自分の子どもたちにも注ぎます。

生んでくれて、育ててくれて、有難うございました。

細田雄一