熱き時代。 | 原田優一オフィシャルブログ「優壱日記。」Powered by Ameba

熱き時代。

間があいてしまいましたが、『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』無事に千秋楽を迎えました!ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

作品に携わった全ての皆様に感謝です。

そして、日本の音楽の為に命を懸けた方達に敬意を表すると共に、素晴らしい日本の唱歌を受け継ぐことの大きさと責任を改めて感じた時間になりました。

日本人にはやはり日本の旋律が流れているのだなと。日本の美しい景色が歌えば広がる唱歌。そこに隠された謎と、知られざる音楽家達。

ずっとずっとこの作品が繰り返し上演されることで、全国の方に観ていただきたく、今後も大切な作品として育っていくことを願っています。

いつまで岡野貞一さんを演じられるかわかりませんが、次の方にバトンタッチするその日まで大事な代表作として温めたいと思います。


さて!千秋楽翌日には朝からとある稽古場へ。

それがこちら!
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『bare』の翻訳だった藤倉梓氏がトータルクリエイトしている、ミュージカル『RANGER』の衣装付き通し稽古を見学させていただきました。

bareでピーター役だった橋本真一くんが主役のこの作品。他にも演出助手でかなりかなりかなーりお世話になった守屋由貴ちゃんや、素晴らしいキャラを作り上げてくれたルーカス役の松永一哉くんらが出演しています。

今泉りえさんと田村良太くんと共にお水やお茶などの差し入れを担いで行ってきましたよー。

作品は、本番をご覧になってのお楽しみですが、さすが藤倉大先生。面白いです。

とは言え、コメディではありません。ヒューマンドラマであり、群像劇の印象を僕は受けました。話が進むにつれて人間関係の“種類”が増えていき、「前に進むこと」が強調されていきます。その“前進”が生きていく事でもあり、法律に反する事でもあり。。。1975年、日本。力一杯に模索し、進もうとする彼らはなんと人間味に溢れているのだろう。そんな時代が好きな私はとても共感のできる内容になっていました。

てなわけで、通しを拝見した後にアーちゃん(藤倉梓氏)に思った事をなるべく手短に(長かったろうが…)話してきました。

“マニュアル”こそ個々の信念であったあの時代、決して戻る事はないけれど、あの熱さこそ現代が思い返す時なのかもしれない。『たきとも』を終演した直後に拝見したタイミングも重なりそう思えたのでもありました。

良い時間に感謝。

優一