元同僚から連絡がきた

久しぶりに話した内容が

「右胸を手術で全摘した」

と、あっさり笑いながら言われた。

え?乳癌、、、、?

と、咄嗟に出た言葉がストレートすぎた。
しまった!と思い、次の言葉を言おうとしたら

「違うよぉー!前から良性のしこりあったじゃん!覚えてる?あれ放置しすぎていよいよヤバくなって右胸を摘出したのさぁ!笑」

って。。。。

この同僚、10年前から右胸にしこりがあった。
で、検査行ったら良性と言われて10年。
放置しすぎたせいで、右胸がカチカチになり、もう摘出するしかなくなったとの事だった。

正直、かわいそうとか辛いね、ってよりも、
この話を聞いてイライラしかしなかった。

ブログには書いてないけど、私には2年前に乳がんがきっかけで亡くなった友人がいる。
ステージ2で一部摘出と言われたのを、予後を考えて、右胸を摘出したのだ。
5歳の子どももいて、死ぬ訳にはいかない、右胸くらい癌にくれてやるさ!と、前向きで強い子だった。
が、闘病2年、肝臓に転移が見つかりそのまま亡くなってしまった。
2人目の子供が欲しい、けど、母乳はもう無理だよなー、って明るく、でも悲しそうに言っていた友人。
どんな想いで摘出したのか。

それを思い出したら、この同僚に対して嫌な気持ちにしかならなくなった。

何がそこまで嫌な思いになるかと言うと。


この同僚は会社を、仕事をなめていた。
お金にだらしなく、いつも酒臭かった。
お金がないと、私や他の同僚にも少額だか借金して、でも、1時間おきに10分離席してはタバコを吸いに行く。
食べるものもない、子供にも食べさせられない、と言って借りといて、タバコをカートン買い。
知り合いの店は安いから、と、金曜日は必ず飲みに行っていた。
じゃあ貸さなきゃよくない?と、その人と関わらない人にはよく言われた。
けど、貸さないと、夕方に子供が会社まできて、子供がいる所で借金を申し込んだりしてきた。
米もないしパンも買えない、と言われると、子供が申し訳なさそうにしていて貸さないと最低なやつ、と自分が思いそうだったから。
みんなそれが理由で貸していた。

それだけじゃない。

子供が熱で、風邪ひいて、蕁麻疹で、夜に救急行って。など。
いろんな理由をつけて年間有給を早々に使い、有給がなくなると、会社の福利厚生休暇を全て使って休んでいた。
「右胸のしこり」を理由に何十回休んだ事か。
それで10年たった今。
病院何年も行ってなくてさ
と、軽く言ってくる元同僚。

元同僚は「おっぱい」なんてどうでもいい、と言っていた。
「40才でシングルマザーだし、誰も必要じゃないし!(右胸が)
なんなら手術して保険金入ったからラッキーだったわ!おっぱいなんていらないよね!笑笑」
って言ってきた。

話していて疲れるし、イライラするし、これ以上話す必要がないと思い、適当な理由をつけて電話を切った。

確かに「おっぱい」の価値って人それぞれだと思うけど、亡くなった友人を思うと、この同僚の言葉は私には本当に嫌な思いしかなかった。


友人とやった餃子パーティーと、
ふぐ食べてみたい!と言われて一緒に食べたフグ刺し。