畳の部屋で淳と2人。


助産師さんに「できれば何か食べた方がいいです。」


と言われ、2人のお母さんがコンビニに行ってくれた。


サンドイッチとウィダーインゼリー。


確かにお腹は空いているけど、陣痛がくるたび痛すぎて、深呼吸をしながら壁をガリガリ。


サンドウィッチは1口口にして陣痛がきたので断念。


「フーーーーーー、フーーーーーー。」


深呼吸というか、息を吐くとき声が出る。




「蒼の通り道つくって。」

「リラックス。」

淳の声が遠くで聞こえる。


いつまでここにいるんだろうと思っているとドアが開いて助産師さん登場。


おしりを押してもらうのに、テニスボールが渡された。


「家でよく頑張ったねー。
子宮口5センチまで開いてるから。」




たぶん18:00頃。



分娩台に移動した。


「22:00頃にはお産になると思いますよ


淳に説明してる声がうっすら聞こえて、

こっから4時間もかかる?!

無理無理っっ!!!


絶対早めると心の中で決めた。




モニターが、赤ちゃんの心音と私の陣痛をグラフにしてる。



痛い。
「ふーーーーーーっっっ」と逃がす。
大丈夫。


の繰り返し。


「呼吸上手上手~。」


「20:00台にはお産になるかな。」


ぁ!縮まった!!



1時間か1時間半か、深呼吸で痛みを逃すを繰り返す。


「いきみたい感じある?」

「次きたらいきんでみようか。台あげるよ。」



陣痛がきたら1度今まで通りの深呼吸。

いきむときは、

1 足をふんばる。

2 手は取手をつかんで手前にひく。

3 腰はただいきむんじゃなく、地球を押す感じ。


毎回3つ意識してる。


でもどんどん疲れてくるから難しい

「上手上手!!」

その言葉心強い。

「2回目が上手!!」

1回目だめだった?!


痛くて体がくねる。
でも腰をまっすぐにしていないと赤ちゃんが降りて来れない。



頭が5センチ、3センチ、ときているらしい。


痛みがいなくなるたび、今のじゃだめか、早くーーー。と思う。


「頭が大きいから頑張って!!」



あせると1、2、3がうまくいかない。


何回いきんだか。

疲れて次の陣痛がくるのが怖い。



「ちょっと頭が大きいから麻酔して切開しますよ。」


ん゛ーーーーといきんだときに麻酔された感じ、切られた感じはあったけどそんなの全然痛くない。



頭が出たって。


もう少しか(><)




「次肩だからもう1回いきんでー!!」


肩ね肩っ!!!


ん、誰誰??!!


さっきまで助産師さん1人だったのに目つぶってるうちに増えた。


先生もいるし!!!



とりあえずもう1回!!


と言わずもうできるだけ、


何回も、いきむ!!!!!!!






ぐるぐるりんと産まれてきたのがわかった。



20:24。



ふぅぅぅーーーーーーー。




「触っていいですよ。」

助産師さんにかかげられ、か細い泣き声が聞こえた。


「頑張ったね。」
とほとんど力の入らない手でちょっと触ってみた。



そのあと分娩台の上で2時間。


色々やられたけど正直フラフラで寝たかった。




だいぶ待たせた3人のおじぃおばぁを横目に車イスで分娩室をあとに。

3人にも抱っこしてもらえたらしい。



暗いお部屋に静かに帰る。

淳は荷物を持ってきて、帰って行った。
お疲れさまでした。

夜ご飯が出る。


ものすごい久しぶりの食べ物な気がしたけど、2口3口でもう食べれなかった。



その夜は定期的にチェック。

「時間短かった分痛みも凝縮して強かったね。」

と言われてそうなのかーと思った。



1度付き添われてトイレに行ったけど、自分でコントロールできない変な感じだった。






終わってみて思うこと。


立ち会ってもらって本当に良かった。



3連休の最後、アポが3つあるとか言ってたのに仕事は休んでくれた。



手は強く握りすぎて、いきむ度に取手に押しつけてたらしい。


ぼーっと見える顔も疲れてた。


さすったり押したり声かけたり。


一緒に深呼吸したり。

家族の間を行ったり来たり。


家から最後まで本当にありがたかった。


お父さんかなり頑張ってくれたよ。



「感動した。」

って。


でも何よりも蒼、お疲れさま。

こんな経験させてくれてありがとうね。



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せっかくの写真なのに、

お父さん、半目でごめんね。