高3の秋。

恒例の体育祭が行われて、うちのクラスのバレー女子が、接戦を制して見事優勝!


お祭り騒ぎが大好きな上、クラス仲が良かったのもあって、その日のうちに打ち上げという名の飲み会が行われることに決まった。

場所はいつもお世話になってる、薄暗くて納豆オムライスが美味しいお店。

「あ~もう目が回る~」

みんなが盛り上がるなか、全く飲めないお酒をふたくち口にして、長椅子に突っ伏す私。




「おっ!圭じゃん珍し~!」


ふと目をやると、今まで飲み会や、クラスの集まりにことごとく不参加だった圭が遅れて来たとこだった。


「この人センスいいかも…」
トレーナーやパーカーで似たり寄ったりな格好をしている男子の中で、ドレスシャツに細身のパンツ、ハンチングに伊達メガネまで掛けてる圭は特別に見えた。


「仲良くなりたいっ!」
そう思った。

それからはお酒の力を借りて、圭に近づいて、写真を撮ったり、メアドを交換したり、我ながら積極的だった。
圭は何だかちょっと困ったような顔してた。

後から聞いたら頭まで撫でたらしく。
それじゃ困るはずだね。
反省してます。



それが圭との初めての接触。
圭とは高校の同級生。
2年、3年と同じクラスだった。

特定のグループで行動する他の男子と違って、圭はいつも独りだった。

授業中はずっと寝てて、休み時間にはクラスにいない人、それが私の圭に対する印象。


もちろんお互い接点なんてなかったから、たぶん一度も口なんて利いたことなかった。

あの、打ち上げの日までは。
突然ですが私には彼氏が二人います。
二股だなんて最低な事、最初はもちろん望んでなんてなかった。


簡単に自己紹介をすると、私、『優依』は22歳。
最近仕事を辞めて、現在は就職活動中です。


そして一人目の彼氏、『圭』私と同じ22歳。
工場勤務。
ファッションに異常なまでに固執してる。
性格は我儘で甘えん坊、末っ子気質。
交際期間は1年8ヵ月。


二人目の彼氏、『トモくん』市の公務員。
9個年上の31歳。
優しくて気が利く人。
物分かりが良くて、私の我儘も笑って受け止めてくれる。
交際期間4ヵ月。


次は圭との馴れ初めを書きたいと思います。