♪ある日ーパパとー二人でー イイ気持ち! | 今だけ( >ᴗ<)و ̑̑ チョットだけ( >ロ<;)و ̑̑

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フリースタイルダイアリー的なアレコレ。たった一度の毎日、無駄にはできません。

 すわ!おはようございます、こんにちは、こんばんは!

 yui-yuiです!(๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 のっけからふざけてしまいましたが()読書感想ですw

 

 三月、七日。 著:森橋ビンゴ様

 なんとなんと初版、2004年に買って、20年、買ったはいいけど食指が湧かずずっと本棚の肥やしとなっておりましたw

 

 でまぁ、最近ちょっと病院通いが多くなりまして、そうした本たちを待ち時間に読もう、と思って、20年の時を超え、ついに読みました!

 

 20年前というとわたしは紅顔の美少女……ではないなw

 でもまぁ、若かったことには変わりないよ?(´・ω・`)

 

 まぁこれはネタバレしても良いわよねw

 

 でも興味あるぜ!

 これから読んでみる(かも)!っていう方がもしもいらっしゃいましたら、この先は読まないようお願い致しますね!

 

 

 (๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 

 ( ・ㅂ・)و ̑̑

 

 

 (*⁰▿⁰*)

 

 

 ( >▽<)و ̑̑

 

 

 ٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

 (´・ω・`;)

 

 

 (;´∀`)

 

 

 (゚Д゚;)

 

 

 :(;゙゚''ω゚''):

 

 イラスト可愛いな。

 三人称でありつつ、二人の視点で描かれるお話。

 

 主人公の宮島七日ちゃんと渋谷三月くん。

宮島七日ちゃん

 

渋谷三月くん

 

 まぁ良くある、と言ってしまっては意地悪かもしれないけれど、青春恋愛モノ。

 拗れた若者が、拗れた思考を垂れ流して、悩みに向き合って、という感じですね。

 

 なんというか、これ、わたし当時のことはあんまりよく覚えていませんが()ファミ通文庫。

 

 レーベルが、小説を出版するレーベルとして熟成もされていないもので、当然、ライトノベルの走り、何度かご紹介もさせていただきましたが『ブギーポップ後』のムーブメントの中での出来事でありますね。

 

『小説』というおカタい読み物。

 と思い込んでしまっている若い人に読んでもらおう的な感じと、勿論ブギーポップ後の『商売』として、それはまぁ雑多な作品が無節操に跳梁跋扈したものですよ。

 

 近年の異世界モノに端を発する、安ぺらい商品群にもソレは顕著に見られますね。

 

 この作品もそうしたムーブメントに乗っかったものの一つ。

 

 おっと、そういうお話は後にしましょうw

 

 この宮島七日ちゃんは、自身の不注意で線路に落ち、それを助けた父親が代わりに命を落とす、という事故に遭い、目の前で父親を失くしてしまうという経験をしてしまいます。

 

 広島で育ったせいか広島弁。

 お父さんは広島の方だったかどうかは不明。

 お母さんは物心ついた時にはおらず、父、祖父母と暮らしていた模様。

 こういう悩みもまた、若さの特権ですね。

 みずみずしい感じはとっても感じました。

 

 で、まぁそんな経験からなのか少し卑屈で、口数も多くはなく一人でぐるぐる考えこんじゃうタイプの子ですね。

 

 そんで三月くん。

 クッソ性格悪いし、卑屈だし、ガキで、正直一つも好感度がなかったクソガキw

 

 たぶん、当時の作者はこれがカッコイイと持っていたんでしょうね。

 最後までキャラ変わらなかったし。

 

 ただ、三月くんに対して理解が無い訳ではなく、鬱屈とした彼の思考が、どうしようもなくやるせない、スルー出来ないことが、若さゆ故の考えなのだなぁ、ということはありありと感じられました。

 

 彼の父親は、母親、弥生さんとの交際中は詐欺師だったようで、弥生さんとも最初は詐欺目的で交際していたようです。

 でもちゃんとお付き合いをしてゆくうちに、弥生さんも妊娠。きちんと結婚しよう、という話になるのですが、自身が詐欺師だったことを弥生さんに打ち明けて、きちんと様々なことを清算したら、正式に結婚しよう、という約束を交わし、別れたそうです。

 それ以降、父親は現れることなく、弥生さんは女手一つで三月くんを育てました。

 三月くんはコレだけを弥生さんから聞いて、自分には詐欺師で、女を捨てたクソ野郎の血が流れている、と思い込んでいます。

 

 思春期の若者には中々にキツいですよね。

 

 少し話がそれますが、それが親にとっては大したことはないのかな、という感覚。

 世の多くがその感覚なんだろう、と思うのです。

 

 わたしはね、結婚できなかったから、想像の域を出ないんですが、例えば、今となっては別れて良かった、と思う前彼のことを考えると、仮に、妊娠してから別れた、ということになったら、わたしは、あんな男の血を引いた我が子を、無条件で愛せるのだろうか、と思うことが、あるのです。

 

 それと、向こうに親権が渡ってしまった場合、それをやっぱり『清々した』とは思えないとも思います。

 

 個人的な思いは置いておくとして、こうした実態になってしまった方は、実際に多くいらっしゃると思います。

 

 それぞれ、相手や子供に向かう気持ちはそれぞれでしょうから、わたしと同じ考えの方も、真逆の考えの方も、いらっしゃるでしょう。

 

 だからわたしは、結婚して子を成さなくて良かったな、と心のどこかではちょっと思っていたりもします。

 

 まぁ話は逸れましたが、三月くんの、ろくでもねぇ人間の血を、俺は受け継いでいる、と思い込んでしまう考えは、すごく判る思いでした。

 

 一方、高校生になった七日ちゃんは、東京の、寮制度のある学校に単身、通うことにしました。

 

 ひょんなことから、お互いの顔だけは判るけれど、接触のない日々が続き、初めて会話を交わすまでに、だいぶ長い時間を割いてから()、二人は出会います。 

 

 出会ってからお互いを意識し合って、惹かれ合って行きます。

 

 お互いに、好き、と伝えあってから数日後、ページ数で言えば僅かに数ページ後()、衝撃の事実が発覚します。

 

 まぁお判りだとは思いますが、三月くんのお父さんと、七日ちゃんのお父さんは同一人物。

 

 わたしは七日ちゃんは別の女と結婚してできた子だと思っていたのですが、ちゃんと弥生さんの娘で、三月くんと七日ちゃんは、双子でした。

 

 お父さんと弥生さんが分かれる時に、三月くんは弥生さんが引き取り、七日ちゃんは、お父さんが引き取ることに。

 

 いろんなことを清算するために弥生さんと離れて生活をすることになって、恐らくお金を返したりもしなくちゃいけないお父さんに、良く女の子の赤ちゃん預けたよな!?

 

 まぁそこは、弥生さんはお父さんのことを信じ切っている、一辺倒でゴリ押しなんですが……。

 

 十年後の、三月七日に、会おうという約束を、弥生さんとお父さんはしたらしいです。

 だから、子供の名前は三月、七日。

 

 うぉい!(゚Д゚;)

 

 なんつーか、離れ離れになったのは、不貞とまで言わないけれど、おめーら親の勝手な都合じゃねーか!

(゚Д゚;)

 

 なのに、そんな名前をおめー、や、七日ちゃんはまだ女の子らしい名前だからいいとしてよ、三月っておめー!

:(;゙゚''ω゚''):

 

 ま、まぁ私情は置いておきまして。

 

 お父さんは、十年かけていろいろなことを清算して、弥生さんに会いに、東京へ向かう時に、亡くなってしまう訳ですね。

 

 お父さんが約束を果たそうと、弥生さんに会いに来てくれようとしたこと、七日を助けて自身が命を落とせる人間だったと知り、三月くんも多少は父親に対する気持ちが変わるようです。

 

 で、三月くんは、折角想いが通じ合った好きな女の子が実は妹だったなんてひでーよ!

:(;゙゚''ω゚''):

 とやさぐれます。

 大好きだった七日ちゃんにも、めちゃくちゃ失礼な言葉を浴びせて八つ当たり。

 

 三月くんは完全自分本位なので、そういう考え方になっちゃうんですよね。

 

 七日ちゃんは、七日ちゃんも、三月くんのことが好きだったけれど、それでも、きょうだいであることに重きを置こうとする。

 

 それが三月くんは気に入らない。

 そんなに簡単にはいそうですか、と割り切れることじゃない。

 

 でも、その葛藤も、僅か数ページw

 

 本としてのことのあらましはそんな感じですね。

 途中で、七日ちゃんの寮の寮長と出会って、来年からは七日ちゃんが寮長になる、ということで、前の寮長、操ちゃんから様々なことを学び、三月くんにモーションをかけている寮生の子と知り合って交流を深めたり、七日ちゃんの心の成長が多少描かれてもいます。

 

 三月くんは保健の先生や、過去に影響を受けた女性の家庭教師とキスしたこととか、女手一つで三月くんを育てたお母さんとのやり取りで、良いことを言われるも、結局自分は家族を捨てたクソ親父の息子なんだ、と思うばかりで基本的に成長はしませんが、大人との接触がより多く描かれています。

 

①子供の頃に自身の不注意で、父親を死なせてしまった。

 

➁東京の学校に進学し、三月くんと知り合う。

 

③寮長と知り合い時期寮長になることで学びを得る。

 

④三月くんと恋に落ちるも、兄弟だということが発覚。

 

⑤私は一人じゃない、家族がいた、幸せ!

 

 まぁラストの『幸せ!』を除けば……。

 

 七日ちゃん視点で言えば、成長物語と取ることもできるけれど、これ、三月くんの視点、要らなかった気がする。

 

 三月くん視点だと、三月くんの行動基準が、クソ親父みたいになりたくないから、立派な人間にでも何でもなってやる、ということで、勉強頑張ったり、生徒会長したり。

 

 でもそれが、結果的にクソつまんねぇことでしかない、みたいな感じを、言葉にはしていなかったと思いますが、端々に感じて、ただのイジケたガキにしか見えなかった。

 

 自分の行動を、親のせいにすんなよ、というのが、今の、大人になってしまったわたしの気持ちだけれど、でもさっきも書いたように、若者の鬱屈とした感情や行動は、若者の特権であるような、そういうこと全部ひっくるめてセットになっていて”若者”なんだろうな、と思いました。

 

 本当に最後の最後、七日ちゃんの

 

 幸せ!

 

 は強引だったというかなんというか……。

 恋<家族 を辛くても選んだ、無理にでもそう思わなくちゃ!

 なんだとしらら、ぜんぜん表現が足りないし、ナチュラルに恋<家族なんだとしたら、オメーのホンキはそんなもんか、と思っちゃう。

 あの一言、要らなかったと思うよねー。

(´・ω・`)

 

 要するに、この本を通して、何を伝えたかったんや?

 という読後感……。

 

 続編もあるらしいけれど、まぁ想像つくし、いいやw

 

 七日ちゃんと同じく寮生で、三月くんに想いを寄せる真希ちゃん。いいキャラだったんだけど、正直モブくらいの扱い。

 もうちょっと三月くんに踏み込んで、キャラ自体も掘り下げたら、三月くん側のお話もいい感じになったんじゃないかな、って思う。

 結構好きなキャラクターだっただけに残念。

 

 これだけ登場人物絵で描いてる割に、出番はほぼなく、保健の先生の羽住さんは「何か大人っぽいイイコトいってく」だけの人だったし、お母さんの弥生さんは、いいキャラだったかな。

 でもキャラ的に、羽住教諭と被ってた。

 岸ナオミちゃんの存在と件りはまじでイミフだったな……。

 描き切れなかったんじゃないか、ってちょっと思うわ。

 

 操ちゃん、羽住教諭、弥生さんはそれぞれお話のスパイスとしてしっかり役割があったけれど(キャラ被りは別として)、ナオミちゃんはマジイミフだったな……。

 

 あとあれだ、真希ちゃんと、三月くんの家庭教師だった女が姉妹だったってこと。

 アレ完全にいらん、っつーかあっても無くてもいい情報だったから、じゃあいらんかったな?(´・ω・`)

 

 って感じw

 

 お話に関してはこんな感じかな。

 

 まぁ正直な感想を言うと、つまらなくはなかったけど……

 って感じw

 

 で、この森橋ビンゴさんという方、結構有名なゲームシナリオのライターだったりもするらしいのですが、この作品を書いた当時は25歳。

 自分のことを思えば、大人ではなかったし、正直この本で現れている文体も、若いです。

 

 これは今わたしがまぁまぁいい歳こいたせいもあっての感傷的な心象なのかもしれない。

 

 あのね、若い作者が書いたものだし、今のわたしはいい歳こいた大人だし、というギャップがあるの。

 

 買った当時、わたし自身がまだ若い頃()に読んでいたら、またもう少し違った心象があったって、自分でも解るのよ。

 

 登場人物は勿論、作者自身も大人への背伸びを目いっぱいしている感じ。

 それは若い作者の作品として決して悪いことではないのね。

 初々しさや、若々しさが、作品全体に溢れ出ている感じ。

 

 ただまぁ、時代にそぐわない表現もあって、なんというか、そういう手法で個性を出す、みたいなやり方って、後で後悔するよなぁ、って自分でも、過去に書いたものを遂行することで痛感したことがあるんです。

 

 例えば、

「○○だったんだよ」

 が

「○○だったンだよ」

 とか

「関係ねぇ」

 が

「関係ねェ」

 とか。

 

 このンの使い方って、わたしの中では漫画のAKIRAが最初でした。

 読んだのは全部完結してからだいぶ経った後ですが、わたしもこの「ン」の使い方、やってたし、大人になって見返したら顔から火が出る思いでしたw

 

 まぁそこに拘っている人でないと判らないような些細なことかもしれませんがw

 

 さ、そうそう。

 表題ですが「グリーン・グリーン」という恐らくは誰もが知っているであろう歌の、替え歌というなんというかw

 

 作中で2~3回ほど使われるのですが、でも意味深に出してくる割に、あんまり物語に食い込んでこない感じ……。

 

 これね、高校で流行ったとか何とかで、兄が唄ってたんですよw

 

 なんか学校で、休憩時間にUNOで遊ぶのがお決まりで、学食の食券やらジュースやらをかけていたらしいのですが、その中で友達が、緑のカードを出す時に歌ったのが最初だそうですw

 

 ♪グリーン・グリーン

イイきもっちっ!

 

 ♪ある日ー パパと― ふたりでー

イイきもっちっ!

 

 ばかじゃないのwww

 

 選りにも選ってこの唄を使うもんだから、わたしの頭の中では

 

イイきもっちっ!

 

 になっちゃうんだよばかwww

 

 まぁともかく、20年越しに買った本を読みましたが、今一つでした、というねw

 

 でも偉そうなことを言ってしまうけれど、惜しかった。

 変に近親恋愛モノになるよりは全然コチラの方がいいですけどね。

 

 ただまぁ、最初のプロットで『ココを書きたかったんだろうなぁ』という部分にご都合的な肉付けをした感じは端々に感じたので、もう少し時間をかけて、見直したら素敵なお話になったかもな、と思うのです。

 

 これより少し前に、ラストキスというラノベがあって、それもナンダカナーという感じで、今で言う感動ポルノみたいな話だったからさ。

 これはリアタイで読んだけど、まぁ……安っぽい、本当にブギーポップ後のラノベ黎明期、大量生産品の一つだったかな、って思う。

 

 あと何だっけな、エヴァ後くらいの『シックスボルト』ってやつもそうだったな。キャラ絵とか酷かったし、なんつーかまんま綾波系がヒロインで、確か、わたしは三人目だと思うから的なことも平気でやってたと思う。

 

 中では『放課後ストレンジ』っていうのが、まぁまぁ異能バトルモノで面白かったけど、続き出なかったなw

 ハイスクールオーラバスターの、コバルト特有の少女小説感をなくして、男性向けというか、少年漫画的にした感じ。

 おもしろかったんだけどなw

 

 そう思うと、ラノベ、今に限らずイロイロやってんねぇ、って思うわw

 

 大昔はわたしもソコの一員を目指すんだ!なんて思っていたこともあったけれど、早々に目が覚めて良かったw

 

 人それぞれだと思うけれど、『お話を書く意味』が、割と早い時期にわたしの中にすとん、と落ちたんだと思う。

 

 さて次は、コレを読みたいと思います!

 

 魔女たちは眠りを守る

 

 背表紙の概要もまだ読んでないから、どんなお話かも判らないまま、ジャケ買い(というかタイトル買い)しました!w

 

 たのしみ!( ・ㅂ・)و ̑̑

 

 では、また!(๑˃̵ᴗ˂̵)و