人混みを嫌えばそこは うるさ過ぎる静寂で | 今だけ( >ᴗ<)و ̑̑ チョットだけ( >ロ<;)و ̑̑

今だけ( >ᴗ<)و ̑̑ チョットだけ( >ロ<;)و ̑̑

フリースタイルダイアリー的なアレコレ。たった一度の毎日、無駄にはできません。

 おはようございます、こんにちは、こんばんは!

 yui-yuiです!٩(ˊᗜˋ*)و

 

 先日、パイさんへのお礼のリブログをさせていただいた時に、氷菓について少し書かせて頂きました。

 

 Googleでも検索すると判りますが、氷菓、と検索すると

『古典部シリーズ』がまず最初にヒットします。

 

 これは、米澤穂信先生のシリーズ作品であって、作中に登場する神山高校にある『古典部』に所属する面々のお話になるんですね。

 

 そして氷菓、というのは第一作目の表題なのです。

 

 わたしは2002年に発刊された第二巻『愚者のエンドロール』をまず最初に購入しました。

 この頃はまだ角川スニーカー文庫の中にあるサブジャンルかな?スニーカーミステリーという中の一冊だったはずです。

 

 今はそのサブジャンルがなくなってしまったので、普通に角川文庫で販売されていますね。

 

 さて、この愚者のエンドロール、表紙には氷菓の続編、とも古典部シリーズとも書いてはおらず、わたしは通常の一冊の本として買ったのですが、少し読むと、直ぐに判ります。

 

 こ、これの前に何冊かある……!

 これは、愚者のエンドロールは、続きだ!

(゚Д゚;)

 

(続きというか、第二巻以降、シリーズ物の何冊目か、という意味で)

 

(ちなみにわたしは、アーマード・コアも最初に買ったのがプロジェクトファンタズマ(二作目)で、ブギーポップシリーズも最初に買ったのがVSイマジネーターPart1(二作目)でした)

 

 それの1冊前がシリーズ第一作目、氷菓でした。

 これだけイラストが違うし、わたしは2巻の愚者のエンドロールのイメージが強かったので、アニメ化された時にはいやぁ難儀しましたよw

 

 主人公の折木君はともかく、ヒロインの千反田さんが慣れなくて慣れなくてw

 

 第一話が放映された時には、早くアニメキャラを自分に馴染ませるために何十回も見直しましたw

 

 さてそれはともかくこの『古典部シリーズ』。

 

 どんな作品なのかと言いますと、先に少し書いてしまいましたが、ミステリです。

 

 とはいえ、殺人事件が毎日のように起こる某少年の事件簿やインチキ探偵道具盛りだくさんの名探偵のようなお話ではありません。

 

 ミステリですが、いわゆる『日常の謎』のミステリなので、人は死にません。

 

 そこがわたしにピッタリとはまったんでしょうね。

 

 氷菓、愚者のエンドロールととっても楽しませていただいて、ファンになりました。 

 

 とはいえ、わたしは米澤穂信先生の作品すべてが好き!という訳でもなく、例えば映画化した『インシテミル』は普通に人が死にますし、『ボトルネック』も中々にヘビーなお話でした。

 

 また『小市民シリーズ』というのもありまして、これもまた日常の謎を追う、高校生が主人公のお話ですが、こちらはわたし、あまり好きではありません。

 

 古典部シリーズは作風もさることながら、主だった登場人物四人、

 主人公の折木奉太郎

 ヒロインの千反田える

 奉太郎の友達、福部里志

 奉太郎の腐れ縁、伊原摩耶花

 

 が大好きなんです。

 キャラクターに惹かれました。何て言うんですかね、ほかの作品で見るような、記号的なヒロイン、美少女、可愛らしい、ということではなく、人としてきちんと魅力備えている。

 

 折木君も、えるちゃんも、里志くんも、摩耶花ちゃんも。

 

 そして、この四人にはホームズに準えた役割もあるらしく、

 折木奉太郎=ホームズ

 千反田える=事件の依頼人

 福部里志=ワトスン

 伊原摩耶花=レストレード警部

 

 みたいな感じらしいですw

 まぁこれは性格ではなく、作中での役割というだけみたいですけれどね。

 

 何しろ主人公、折木奉太郎のモットーは

「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」

 です。

 こんなホームズがいたら……いや、大昔の犬の擬人化アニメの名探偵ホームズであれば有り得るかな?w

 

 話しを戻しますw

 まぁこれは、手を抜けるならとことん手を抜きたいし、省けることならとことん省きたい、省エネ主義の折木君なのですが、きちんと状況を見渡し、把握し(時には詰め寄られ、指摘され)、これはやらなければならないことだ、やらなければ面倒なことになる、と折木君自身が思えば、手短に終わらせるために行動する、ということなんですね。

 

 手短に終わらせる、ということは、どこかで手を抜けば後々面倒なことになる、と判っている折木君ですから、そういう悪手的な意味で手を抜くようなことはしません。

 

 全力で思考を回し(できれば身体は動かしたくない)、福部君や伊原さん、千反田さんの感性に触れつつ、そこからヒントを得ながら、失敗しつつもゴールにたどり着く。

 

 そこが古典部シリーズの魅力の一つですね。

 

 あとわたしがちょいちょい使わせていただいています

 

 ここから先は何の確証もない。

 ですが先輩、俺は言わずにいられない!

 

 も古典部シリーズの台詞ですw

 第二作目、愚者のエンドロールに出てきますw

 

 おっとっと、話を戻しますね。

 

 小市民シリーズの主人公、小鳩常悟朗君は、自分がそれなりに推理の才能があることを理解していて、それを何某かの事情があって、人には見せたくないし、発揮したくないんです。

 

 その事情がたぶんそれなりに重たいものなのですが、自分なら解決できるけどしない、という彼の性格がわたしは好かないのです。

 

 なので、数ある米澤穂信先生の作品の中でも、熱を上げているのは古典部シリーズだけなのです。

 

 ですが、去年直木賞を受賞され、同時に山田風太郎賞も受賞された『黒牢城』はいずれ読みたいと思っています。

 

 そしてスニーカーミステリーがなくなったことも知らず、続編のことも実は忘れていて、数年時は過ぎ……。

 

 多分2008年くらいだったような気がします。

 すごい過ぎたなw

 

 本棚の整理をしていて出てきた氷菓と愚者のエンドロールを見て、そ、そういえばこれ続編出てるのかしら!

(゚Д゚;)

 

 って急に気になって調べたんですw

 

 そうしたら、第三巻『クドリャフカの順番』そして第四巻『遠回りする雛』が刊行されていることを知り、大慌てで買いに行きましたw

 

 そしてソッコーで読み終えてしまいましたw

 

 そして来る2012年。

 

 なななんと、京都アニメーション様でアニメ化!

(゚Д゚;)

 

 氷菓第一巻が2001年です。

 それが11年の時を経て、何故京都アニメーション様でアニメ化!?

 とたいへんに驚きました。

 

 当時はまだmixyをやっていて、百人ほど知り合いがいましたが、知っていたのは一人だけでしたw

 

 この時わたしは京都アニメーション様の作品は、けいおん!しか知らず、古典部シリーズにはそういう『萌え』要素はないんだぜ……(´・ω・`;)

 

 なぜなんだぜ!?(゚Д゚;)

 

 と思ったものです。

 

 先日も書きましたが、アニメでは、第四巻の『遠回りする雛』まで展開されました。

 

 古典部の四人は、遠回りする雛で、一年生を終えますので、キリも良いですし、それはもう京都アニメーション様のアニメーションですから、毎週毎週、テレビアニメとは思えない、いや!劇場アニメのようなクオリティ!

 

 今でも繰り返し見ているほどに大好きです!

 

 その後、第五巻『二人の距離の概算』第六巻『いまさら翼といわれても』が刊行されます。

 

 原作で二年生が終わったらまたアニメ化して欲しいものですねぇ……!

 

 2017年に刊行された読本

『米澤穂信と古典部』

 も購入しました。

 なにしろ新作の短編『虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人』が掲載されていましたからね!

(๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 この中で、米澤先生は幾度か「小説の力」という言葉を使います。

 

 恐らく先生の中で一つの信念にもなっているのだろうなぁ、と思う言葉で、わたしは、深く、深く、その言葉を自分に染み込ませました。

 

 どういうことなのかは、人それぞれでしょうから、ここで語ることはしません。

 

 でも、わたしはこの本から読み取った、先生の様々な言葉を加味し、わたしの中でも大切な言葉になるよう、昇華させてゆこうと思いました。

 

 あえてひとつ言うなら

『これが小説じゃなくリアルだったら……』

 なんて言葉は無粋の極み、ということですかね。

 

 原作を読みながらアニメを見たりもしましたし、原作とアニメの違いに深く頷いたり、おっと、そこは……とか考えたりもしました。

 

 でも、京都アニメーション様は、本当に本当に原作の古典部シリーズを大切にしてくださったんだなぁ、と思える、素晴らしいアニメでした。

 

 キャスティングも実に絶妙!

 

 折木奉太郎は中村悠一さん。

 わたし、男性声優さんの中では抜群に大好きなお方!

 ガンダム00のミスターブシドー!

 グラハム・エーカーですね!

『おおきく振りかぶって』の阿部隆也もそうですね!

 

 千反田えるは佐藤聡美さん。

 同じく京都アニメーション様のアニメ、けいおん!の田井中律ちゃん。

 りっちゃんとは全然声の出し方、違いますがw

 

 福部里志は阪口大助さん!

 機動戦士Vガンダムの主人公、ウッソ・エヴィンですね!

 スマイルプリキュアの妖精のポップもそうです!

 

 伊原摩耶花は茅野愛衣さん!

 デリシャスパーティ♥プリキュアの追加戦士、キュアフィナーレ!

 キリリと背筋の通った強い女性が似合う声優さんですね!

 わたしはあまり、ご縁がありませんがw

 SAOのアリスとかもそうです。

 

 キャスティングと言えば、実写映画。

 実写映画は、違う……。

 実写映画に関しては以前ブログにも書きました。

 愛がない……。

 愛がないし、絶対的なミスキャスト……。

 そう思いました。

 

 わたしは今でも特にミステリファンではありませんが、こんな古典部シリーズのような小気味良いミステリが書けたらなぁ、とついつい思ってしましますね。

 

 まぁーともかく!

 だらだら長々と書きなぐりましたが、本当に良き作品なのですよ。

 

 女の子ばっかりが出てくる萌えアニメが跳梁跋扈する中で、時代の寵児ともいえる京都アニメーション様が、本格ミステリである古典部シリーズのアニメを制作してくださったこと、本当に古典部シリーズのファンとしては幸せでした。

 

 そんな訳で、ご興味と機会がありましたら、是非とも手に取っていただきたい作品ですね!

 

 古典部シリーズの第七作目もどうやら執筆されるようですし、首を長くして待ちたいと思います!

 

 ではでは、素晴らしき京都アニメーション様が制作した、アニメ氷菓のオープニング、堪能してくださいまし!

(๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 前期OP『やさしさの理由』

 

 後期OP『未完成ストライド』

 

 では、また!(๑˃̵ᴗ˂̵)و