マイソク(物件資料)は、物件への問い合わせや内見希望に繋げるためにとても重要なツールです。
A4サイズ1枚にあらゆる情報を盛り込みますが、見てもらえなければ意味がないですね。
数多くのマイソクの中から、お部屋探し中の方に興味を持ってもらうためには、
・印象的なデザイン
・強いキャッチコピー
・キレイな写真
・分かりやすい間取り図
少なくとも、この4つには気を使っておきたいです。
今日はその中でも、「間取り図」に着目したいと思います。
まずはこちらをご覧ください。
よく見るマイソクの雛形ですが、どこが違うか分かりますか??
…簡単ですね^^
『間取り図の色』です。
同じ間取りで、どちらもカラー写真を掲載しているのに、「間取り図の色」が違うだけでこんなにイメージが変わるんです!!
私のように建築業界にいる人や大家さんは、普段から間取り図を見慣れていますが、お部屋探し中の方はあくまで素人の方です。
間取り図の見方は何となく分かっても、それを実際の空間として立体的にイメージするのは難しく感じる方がほとんど。
部屋の数や広さを見比べることはできても、実際の使いやすさを間取り図から読み取るのは大変です。
そこで、役立つのが「カラーの間取り図」です。
もう一度、先ほどのマイソクを見直してみましょう!
間取り図がカラーになっているだけではなく、水まわりは水色、収納は紫色、和室は緑色…というように、スペースごとに色分けされていることがお分かりでしょうか??
これが重要なポイントなんです!
この色分けをしていると、マイソクをパッと見るだけで、収納の位置や量が分かり、家事動線が何となくイメージできます。
収納が多いお部屋は、より強く分かりやすくアピールできますよね。
間取り図をカラーにすると言っても、ただカラフルにすれば良いのではありません。
あまりに鮮やかな原色ばかりでは、逆に見づらくなってしまいます。
ということで、見やすいカラー間取り図のポイントをまとめました。
①一般的な色のイメージを守る
色にはそれぞれの役割があります。
赤色は火、青色は水、緑色は自然など…色から連想する物は、個人間で多少のズレはありますが、だいたい共通しているものです。
水まわりは青系、キッチンまわりは赤系、和室は畳の緑色…といったように、色が持つ一般的なイメージに沿って色分けしましょう。
②色の数はできるだけ減らす
それぞれの部屋が持つ機能に合わせた色分けは必要ですが、色分けが多すぎるとゴチャゴチャした印象になり、余計に分かりにくくなる可能性が高いです。
細かく分けたくなる気持ちをグッと抑えて、できるだけシンプルな色分けを目指しましょう。
ちなみに、先ほどの画像では7色に分けています。
これぐらいがちょうどいいかと思います。
さらに色を増やすとしても、10色以上にはならないように注意しましょう。
③濃い色は避ける
カラー写真やカラー間取り図を盛り込んだマイソクを作っても、常にカラー印刷されるとは限りません。
客付け業者さんにデータで渡す場合やファックスでのやり取りでは、白黒印刷の状態になります。
すると、どうなるか…?
濃い色は、白黒印刷の時により濃く印刷されてしまい、その上の文字が潰れちゃいます
ご注意ください!
④入居者ターゲットが好む色合いにする
たとえば、同じ「赤・青・緑」という色の組み合わせでも、ちょっとした色合いの違いでイメージがガラッと変わります。
上図は、①~③すべて「赤・青・緑」の組み合わせです。
①はちょっと和風で大人っぽいイメージ(=30~40代ファミリー向け)、②は軽やかで透明感のあるイメージ(=20~30代単身男女向け)、③は淡く幼いイメージ(=20代女性や子育て世帯向け)でつくってみました。
このように、「色のトーン」だけでターゲットを絞ることもできちゃうんです
最後までお読みいただき、
ありがとうございました^^