今日は、
不動産屋さんのチラシでよく見る
「リフォーム済み物件」は
本当に得なのか!?という話です。
マンションや一戸建ての間取り図が
ズラーッと並んだ不動産屋さんのチラシ。
その間取り図の半数以上に、
「平成○年△月 リフォーム済み!」
「まもなくリフォーム完工予定!」
と書かれています。
リフォーム工事込みでこの値段、
しかもすぐに入居可能なら、
お得だわ~!と感じますね。
売り出されているマンションのうち、
半数以上がリフォーム済みです。
それは、「売る側」にも「買う側」にも
メリットがあるからです。
「買う側」のメリットがこちら。
・完成した状態で内覧できる
・すぐに入居できる
・リフォーム費用が不要
これは、想像しやすいですよね。
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では、「売る側」のメリットは?
①売りやすくなる
チラシやインターネットで
「リフォーム済み」と謳うことができるので、
お得感をアピールできますし、
内覧の時の印象も断然、
リフォーム済みの方が良いです。
②価格を上乗せできる
リフォーム済みのマンションの価格には、
・マンションの仕入れ価格
・マンションを売った時の利益
・リフォームにかかった費用
・リフォーム工事の利益
その他、広告や宣伝にかかる経費が含まれています。
つまり、
中古マンションをそのままの状態で売るよりも、
リフォームをしてから売った方が、
より高く売れるので、より儲かる!
生々しい話ですが、これが現実です。
中には、
見た目優先のリフォーム工事をして、
相場よりかなり高い価格設定をして
売り出しているものもあります。
見た目だけに惑わされないように、
・相場のチェック
・工事内容のチェック を忘れずに!
「リフォーム工事の内容」と「売り出し価格」に
気を付けていれば、「買う側」にはメリットも多い
リフォーム済みのマンションですが、
こんな方は、損する可能性が高いです。
間取りやインテリアにこだわりたい人
すでにリフォーム済みのため、
フローリングや壁紙をコーディネートしたり、
間取りや収納を使いやすく変えることはできません。
意外な盲点は、コンセント・照明です。
間取りやインテリアはこれでOK!
と思って入居しても、
実際に家具を配置すると、
ここにコンセントが欲しかったな…
この照明がもうちょっと右にあれば!
ということもあります。
コンセントを増やしたり、
照明の位置を変えるのは、
リフォーム工事の中なら
大した工事ではありませんが、
そのためだけに電気屋さんに来てもらうと、
コストも割高です。
「リフォーム済み」といっても、
工事の内容や仕上がりは様々です。
売りやすくするために、
とりあえずキレイにしたものもあれば、
より使いやすく、おしゃれな内装に
仕上げているものもあります。
出会った物件の間取りやインテリアが、
あなたの好みにドンピシャなら、
とってもお買い得です!
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そして、もうひとつ。
ちょっと専門的な話になりますが、
家を「売る側」には、瑕疵担保責任があります。
「瑕疵」とは、建物に隠れた欠陥のこと。
中古マンションでは、
雨漏れや給排水管からの水漏れが多いです。
こういった欠陥を住んだ後で発見した場合、
「売主」に修理・修繕を依頼することができます。
しかし、依頼できるのは、
事前に定められた
「瑕疵担保責任を負う期間内」のみです。
この期間は一般的に、
・売主が個人の場合
⇒引渡しから2~3ヶ月
・売主が不動産業者の場合
⇒引き渡しから2年
リフォーム済みマンションのほとんどは、
売主が不動産業者です。
ですので、通常であれば、
引き渡しから2年までは、
万が一の時も安心できます。
これも、「リフォーム済みマンション」を選ぶ
大きなメリットです![]()
※瑕疵担保責任については、
売買契約書で定められていますので、
その都度ご確認ください。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました^^
