改めまして。
『朗読劇 時空NONフィクション 三國戦国〜曹操 対 信長〜』
ご来場、ご声援、本当にありがとうございました!
朗読劇でありながら、イラストによるキャラクタービジュアルやマイクワークなど、アニメーションを彷彿とさせる演出を盛り込んだ本公演。
アフレコではモニターの画に合わせてお芝居をしますが、代わりに客席と対面し、ストレートプレイとも収録とも違う不思議な一体感の中で演じさせていただきました。
お客様からも新鮮だった! 面白かった! とご感想を頂戴し、光栄の至りです!
大好きな水月組の仲間たち。
キャラクターそれぞれにテーマカラーがあるんですが、こうして見ると戦国サイドの衣装はやっぱり激しくカラフルですね(笑)
今回、織田信長を演じるにあたり、演出の大谷美貴ちゃんからは「私らしく」演じることに重点を置いたアドバイスをいただきました。
これは私個人に限ったことではなく、鏡花と水月、ひとつの役につく二人の役者への大局的な示唆だったと思います。
じゃあ、私らしいってなんだろう?
それを考えた時、私の根っこにある信長像は大河でもアニメでもゲームでもなく、小さい頃に読んだ漫画の中にあることに気づきました。
……こう書いたからにはタイトルを挙げたいのですが、ごめんなさい。どうしても思い出せません。
幼い濃姫が織田に嫁ぐ道中、ぼろぼろの衣を着た少年が樹の上で生の野鳥をバリバリ食べているところに出くわし、ビビるどころか一緒になって生肉を食べ心を通わせる。
誰あろう、その少年こそ尾張の大うつけ・織田信長である……という作品だったのですが。
劇画調の厚みのある絵柄まではっきりと覚えているのに、肝心のところが出て来ません。学研さんとか、歴史上の偉人シリーズで出版されてるものだったかなあ……。Google先生に聞いても答えが出ないので、お心当たりの方は是非ご一報下さい(笑)
信長のエキセントリックさ、言葉がなくても一瞬で他人と通じ合ってしまうところ。たくさんのインスピレーションをそこから得て、私の信長は生まれました。
好きになってくれた方がいれば、嬉しいな。
許褚役の平田由季ちゃん、秀吉役の五十嵐浩子ちゃん、そして曹操役の花村怜美ちゃんと。
ゆきにょもイガも、同じ作品に参加するのは初めてだったのですが、ながーい付き合いの友達です。
ちょっぴり悩んで立ち往生してしまった時、二人の顔を見ると必ずのほほんと力まない笑顔を返してくれるんですよね。
二人は多分全然意識してないと思いますが、もうそれが、めちゃくちゃほっとさせポイントなんです。
脱力、大事ですよね。心のカイロです。ありがとう。
怜ちゃんは、元々大好きな芝居をする女優さん。私は彼女のファンなので、今回信長と曹操として関係を結べることを本当に楽しみにしていました。
怜ちゃんは台詞を話すことも聞くこともとても繊細にこなせるすごい人なんです。投げ方をほんのちょっと変えただけで、すぐに気付いて拾って、また新しい球を投げてくれる。一度も同じ球筋にならないのに、絶対に零さないんですよ。あの怖いほどの集中力はどこから来るんだろう。
頭が良くて、自問自答をたやさず、一途に役に取り組む……正に曹操の姿ですね。
なのに時々赤ちゃんみたいにイノセントな雰囲気があって、出会ってすぐに信じてしまう信長の気持ち、わからないとはちっとも思いませんでした。
姫野つばさちゃん。
鏡花組では信長役を、水月組では光秀役を演じていらっしゃいました。
少女のように可憐で、少年のように潔いつばさちゃん。自分をしっかり見つめていて、それ以上に周りを見ることが出来るつばさちゃん。
つばさちゃんを好きじゃないひとなんているんでしょうかね?
信長がたくさんの愛に囲まれているのも、光秀をしょーもない奴だと思いながらどこかで許しちゃうのも、そこに立てば全部納得させてくれる存在です。
あとめっちゃごはん食べる。
またゆっくりお芝居の話ができたらいいな。
信行役の福満薫さん、ルイーj 蘭丸役の佳元美咲ちゃん。
超! 協調性に富み、お人柄もよく、真面目な二人の間で本当にのびのびとやらせていただきました。
稽古の初め頃は遠慮が先に立って控えめな印象でしたが、時間が進むにつれて口数が増え、いろいろ提案し合って、サンコイチになっていくのが嬉しかった~。
福満さんは天女のお声質にとどまらずびっくりするほど歌がお上手なので、皆さんのお耳に入る機会が訪れることを切に願っています。
かっこいいんだ、ほんと。
主催、大谷美貴ちゃん。
私は美貴ちゃんのことを永らく「感性の人」だと思っていたのですが、こんなにも細やかに神経を張り巡らせて物事を推し進めることが出来る人なんだということを改めて教えてもらいました。
演出、構成、分刻みのスケジュール管理、チケット管理、スタッフさん劇場さんとの連携、資料製作、連絡業務……
ほとんど全てのことを一人で請け負っていた二ヵ月間、企画の段階から考えればもっとずっと前から、見えない部分での苦労も計り知れないほどあったはずです。それでも絶対に白旗を振らず、終演まで気丈に座組の長であり続けた彼女のことを、尊敬の一言に収めてしまっていいのかわかりません。
わからないけれど、12年前、スタジオの真ん中でどこか頑なに背筋を伸ばして座っていたあの日から、今日までの美貴ちゃんが経験してきた全てのことに、心からの敬意を送りたいです。
共演者の皆さん、組違いのキャストさん、前説を担当して下さったスレンダーパンダのお二人、プロデューサーさん、スタッフさん……まだまだ思いは語り切れないけれど、三國戦国の世界はこれで終わりではありません。
オーディオドラマ化が決定しております!
これもひとえに、応援して下さるお客様のおかげです。三國戦国を盛り上げて下さった方お一人お一人に、深くお礼を申し上げます!
それに伴い、3月9日(金)19時より、ヨコハマスリーエスにてイベントが開催されます。
オーディオドラマのキャスト発表はこちらで行われるそう!
続報は主催のTwitter(https://twitter.com/Miki_Ohtani1017)をぜひチェックして下さいね。
私も正座で白目を剥きながら待機したいと思います。
空前絶後の長長文になってしまいましたが、今回はこの辺で。
最後は打ち上げで上演されたみくにいくさカントリーより、スレパンじゅんせーさん渾身の夏候惇でお別れです。
ありがとうございました!