こんにちは、憂黎です。
入試を受けた時の、試験の内容や何となくの雰囲気のまとめ。

でもどこまで書いていいものなのだろう。

適当に文字伏せて、詳しい内容は書かない方向で取り敢えずいきます。書いちゃまずいこと書いてたら教えてください、親切な人。

そしてまた鮮度が悪くてすみません。
普通に放置してました。






武○野○術大
基○デ○イン学科。

座席が一番前で、回収時に人の答案見たい放題。周りの作品の感じを含めてまとめ。

❶デッサン+小論文/3時間
「人間にとってのペットについて」
⑴考えた事を簡潔30字以内。
⑵考えた内容を400字以内。
⑶イメージを枠内にスケッチ。

小論文→スケッチと称した実質デッサンの試験。
両方をバランスよく進めていくタイプが多いみたいで、やりやすいと推奨する人は多い。
俺はそれだとやりにくいので、まず最初に⑵の下書き→スケッチの案→要約と進めていった。
過去問解いてやりやすいやり方を探るといいと思われる。

見た感じ、動物と手を取り合って云々、命の大切さが云々、みたいな事が書いてあるっぽい人が多い。
スケッチももろに動物と手を取り合ってる物とか、小鳥が手の中で眠ってて白い玉みたいなのがふわふわ出てるやつとか。こちらを覗く可愛い猫の絵とかの人もいた。

因みに俺はまず最初にここですっ転ぶ事になる。
普段の社会性の無さと、欠片もない優しさと、ただの下ネタ脳がフルに活用された。

一番最初にお題を見た時点で「ペット?人間に首輪つけたあれか?人間にとってってそいつにそもそも人権は認めねえってか?武○美すげえ…」と盛大な勘違い。
その時点で詰んだのは言うまでもない。
どうしてもその考えから抜け出せず、人間とペットは平等ではなく支配される関係だ的なこと書いた。
母上には優しさがない子みたいと言われましたがその通りです。

過去問の合格作品を見て分かるようなことだが、求められているのは現実的な考えかつ論理的に書けるか、ではない。
一般の大学の小論文を想定していると割と痛い目を見る気がする。
(俺個人の考えだと、論理的に書ける能力は絶対的に必要だと思うからあの試験どうなんだろうと思う。)
求められているのは人との関わりだとか、心の優しさだとか、そういう事。そりゃあ現実的にモノを見れない奴はどうしようもないかもしれないが、将来多くはデザイナーになるであろう人間を取りたい試験となるとそういう人情みたいなものが重視されるようだ。

デッサンは時間が無かった割にやったのではないかと。構図ミスったの直せず終いなのは気にかかるけど、小論文の内容と合わせてきちんと伝わってる事を祈るばかりだった。
でも小論文で転んだ時点でどうしようもない気がする。


❷構成/3時間
「スニーカーをモチーフに幾何学図形で構成しなさい。」

取り敢えず。
構成なんか嫌いだ!!

スニーカーの爪先の丸い部分を使う人が多かった。あとそれは何を描いたの…?って人。幾何構成だと良くあることな気がする。
円を使う人が多かったのかな、持ち物にコンパスって丁寧に書いてあるくらいだから円使って欲しかったんだろうね。俺は使わなかったけどね。

色合いは青系が多かった。スニーカーと言えば爽やかな青とか白とか、黄緑とか赤とかってイメージが強いのだろう。

因みに俺は、パニックになって幾何学図形が何なのかわからなくなり、1人脳内哲学を始めたので詰みました。


❸学科試験

⑴国語/60分
選択肢が意地悪。過去問解いて慣れておく方がいい気がする。俺はノー勉強 で行きました。

とは言えど全てで15問、現代文の長文1つで大半が語句の意味の問題。記述がちらほらな基本的にはマーク式。難易度自体高くはない。何より時間がたっぷり過ぎて暇。

あと絶対問題作ったやつ性格悪い。

文章がなかなか面白い。解きやすい解きにくいは個人差が大きいとは思うが、どれもこれも難易度自体死ぬほど高いとかって訳では無いからポイントを押さえさえすれば解ける。


⑵外国語/60分

長文→会話文入れるやつ→穴埋め→英作文

長文からやったら死ぬかなと思って後回ししたけどこれまた普通に時間が余った。国語同様、文章の内容は面白い。取っ掛りが見つけにくくて取っつきにくい印象はあるけどまあなんとかなるレベルかと。

会話文入れるのはもう間違え用がない選択肢が並んでた。穴埋めもだいたいそんな感じ。中学の文法の参考書みたいな。
英作文も難しくない。採点基準を知らないから何とも言えないが、部分点が入る形で採点される可能性もあるから書いたもん勝ち。自信なくてもバンバン書いていくことを勧めるし、どんなに英語苦手でも高校卒業出来るレベルならなんとか捻り出して書けると思う。

普段の授業と定期試験(自称進学校レベル)、センター英語とかの難易度を考えたら滅茶苦茶簡単だし親切。それなら誰も落とさないって事だけども。

後ろから回ってきた答案の記述用紙が、国語も外国語もスッカスカだったのは見なかったことにしよう。そうしよう。



作業スペースは大きめ。やりやすい環境だと思うし、試験監督の人達が結構親切。
滅茶苦茶上手い人も居れば、絶対受からないだろって位下手な人もいる。試験中という緊張状態だから上手い方が目に付くとは思うが、周りを見渡せば「いやいや…何でココ志望したよ…」って位には描けてない人だっている。
きっと周りを見て焦るだけ無駄。だからといって安心するのも良くない。
楽しくいつもの課題の延長、それくらいの気持ちでいる方が描けると思う。





多○美○大
統○デ○イン科。

たまたまだろうが、教室の浪人生率が高かった(会話が聞こえてくる)。○京○大あたりの滑り止めにしてる人が多いらしい。

武○美に比べるとかなり作業スペースが狭い。あと何かと不親切だから当然やってくれるだろうって期待して行くと痛い目を見る。
作業環境には期待をしないように。
実際行ってみればわかるが、坂がキツかったり階段がキツかったりと無駄に体力を削られる。それも考えておくといい。

❶デッサン/5時間
「重さをテーマに手をデッサン」

手のデッサンは相変わらず。もう傾向も変わらないのだろう。多少テーマの傾向はあるだろうが、様々な物に対応出来る考え方や技術を身に付けておく事が近道なように思う。
それにしても、重さとは一体何なのか。

10文字以内の言葉を書かせるのもこの学科の特徴だろう。
予備校で課題をやっていた当初から、絵に対する言葉のインパクトの大きさは感じていた。実際の試験でも大きなポイントになるのではと思う。
具体的過ぎて想像が膨らまなくても面白くないし、意味深すぎてよく分からなければ何も伝わらない。過去問の合格作品見ていると、絵から言葉を通してふわっと状況が浮かぶものが好きっぽい。
正直俺が苦手すぎてこれ以上書けない。


❷構成/5時間
「立方体と面状のものを使って構成表現」

新設学科でここ2年ずっと立方体がテーマに上がっていた。そろそろ変化球がくるような時期だろうとは思っていた。個人的な予想だと球体とかが来るかと思ったら面状のものだった。
面状のもの、例えば布、紙、木の板。

前2年は立方体の質の違いだとか材質の違いを描かせていた。形状の変化球が来なかった代わりに質の変化球。
今年はある意味真逆、でも描かせたいポイント自体はブレない。結局大事なポイントというのは、ふたつあるものの違いと関わり。
怯えるような変化球でもなかったと思うけど、なかなか戸惑うテーマだったんじゃないだろうか。


正直5時間って長丁場なのが1番精神的にも体力的にも来る。
多○美は大体の科が5時間作業だけど、マンネリ化するし飽きる。こればっかりはいくらやっても慣れない。そしてそれなのに時間が足りない。これを耐え切れる能力ってのはどうしても必要になる気がする。


❸学科試験

ここの学科試験は解かせる気が無いとか何とか。毎度毎度意味分からん難しいの出すんだとか。過去問解いてないから知らないけど確かに難しかった。

⑴国語/90分

小説1題、評論1題、作文1題。

小説と評論の文章はセンターレベルを想定しておくといい気がする。分量や読みやすさは同じくらい。マーク式で、選択肢がふわふわしてて大体意味がわからない。

作文
「偶然について考えを述べなさい」

メンヘラか。お前はメンヘラなのか。
小説の選択肢もそうだし作文のお題もそうだけど、ふわっと感情論に問いかけるような問題が多い。雰囲気的には「ねえ、私のことどう思う?」「私の考えてることわかるわよね!?」みたいなメンヘラっぽさ。
難しい難しくないじゃない。ただただ何となく苛々する。そんな感じ。

⑵英語/60分

正直に言うとふわっとしか書いてある事がわからなかった。何言ってるんだあれは。
相当適当に当てずっぽうしたから多分酷い点数。
大体長文問題。
見ての通り解けなかったので書きようがない。


周りは上手かった。
と言うか、上手いなと思っていた人は皆受かってた。ちょっと上手いけどどうだろうなって人は補欠だった。
自分の中で明確に合格ラインの実力を見た瞬間だった。いい経験だったと思う。




因みに、前も書いたけど私大はどちらも落ちた。






京○市○○大
美○学部デ○イン科

❶卓上デッサン/4時間

馬鹿でかくて白い提灯、石鹸、ネギ、台紙。
紙のサイズは四つ切。

四つ切画用紙、B3サイズに慣れてる関東勢はなかなか厳しい気がする。ちょっと横が長い?かな?描きにくかった。

提灯の組み立て、石鹸の開封などの時間がある事に留意しておくといい。案外時間が取られる。

毎年この大学のデッサンは、白くて固くて形のしっかりしたものを描かせる。
白い物が苦手だとなかなか厳しい戦いを強いられる事になるんじゃないだろうか。

台紙は描いたり描かなかったり。描かなくてもいいっぽい……けどどうなんだろう。俺が予備校にいた時は描くように指導されていた。周りと合格者作品は描いてない事が多い。

正直、ここまでなら死ぬ程上手いって人はいない。そこそこ描けるなら自信を持って行っていい。


❷色彩構成/3時間
「みかんをモチーフに滲みの表現を用いて構成しなさい。」

ここの構成もまた特徴がないというか……なんというか……。
写実的にやっても、グラフィック的にやっても良かったりする。それこそ答えがない。

滲みの表現ってのは、滲ませる技法の事とも滲んだ様子の事とも取れる。予備校の先生に聞いてもどちらの意味かは不明。
実際、入試会場にはどっちのタイプもいたように思う。

紙は水彩紙。45×45くらいの正方形。


❸立体構成/3時間
「人形からの視点に留意して立体作品を作りなさい」
ケント紙、スチレンボード、紙テープ、ボンド支給。

建築模型で使われる(らしい)人形が手渡された。それからの視点への留意だそうだ。
完全に建築系の課題。

最後に運ぶところで大破する人が続出する。足元が悪い場所を歩かされるから、強度がある程度あるものを作らないといけない。


正直、あまりここの大学の事は覚えていない。詳しい内容の調査用紙を提出したあたりで全部忘れてしまった。

面白いのは、この大学はすべての科で課題が共通なこと。
そしてすべての科の先生が見ていって、評価をつけていくこと。
だからこそ、可能性が広がる。だからこそ、どんな作品が受かるかの目安がつけにくい。
沢山の引き出しを持っておく、ある程度描ける技術を持っておくのが近道のように思う。

机が狭い。普通の学校で使うような机を縦に二つ繋げて使う。
使ってはいけないものに対する指定が多い。その場でしまうように言われるから従う。これ駄目なの?ってものもあったりするから、よく要項を読んでおくべき。
あと寒い。
初日が最大の長丁場。



3校しか受けてないのでここまで。
詳しい事は、大手予備校やなんかが出してる入試情報集みたいなものを参考にすることをおすすめする。情報量が多いに越したことはない。