このレースの時期がが来ると年末を実感する。多くの競馬ファンにとては、それは有馬記念であろうが、私は生で見るこのレースの迫力が大好きである。


馬券が当たっても外れても、中山での冬の道を寒さを感じながら、法華経寺を通り抜け、歩くのがなんともいえない。


予想の方だが、2008年のこのレースで痛い目にあったマルカラスカルが出てきた。あのときは有り余るスピードを抑えきれず、スタート直後にハナに立ち、そのままレースを引っ張った。楽勝するかと思ったら、スピードが出すぎて、コーナーを曲がれずに大きく逸脱してしまった。そこから体勢を立て直したものの、5着だった。


私はマルカラスカルの単賞を買っていたのだ。泣くに泣けない結果とはあおんことを言うのだろう。


あれから約2年の急用を挟んで、前走の一般レースで足慣らしをして、今回出てきたわけだ。しかし、前走の走り方が、データを見る限り、よくない。今回は凡走するだろう。


では、マルカラスカルのライバルだった、メルシーエータイムか。新興勢力のトーワベガか、だろう。とは、明日パドックを見て決めよう。

外国馬がたくさん出走するにだから、このレースは、各馬の過去の成績からは判断しずらいはずだ。であるならば、人気のある馬は駆けるには割に合わない。


人気薄のなかではジョシュアツリーが面白いんじゃないかな。父モンジューは、昔ジャパンカップで好成績を収めていたような覚えがある。だから、東京コースに合うんじゃないかな。オブライエン調教師も高名だから期待できるんじゃないかな。


ジョシュアツリーの単勝を買うつもりである。

19日、三菱一号館に入ったときに話を戻そう。その時に私に幸運が舞い降りたのだった。私は当日券売り場に近づいた。急に行く気になったので前売り券はもっていなかったからだ。

その時、60代くらいの女性が近づいてきて、券が1枚余ったから呉れるというのだ。一緒に来る予定だった人が来れなくなったそうだ。もちろん、もらったさ。

しかし、後で振り返ると、もらい方に品がなかった。つまり、只で貰うのも悪いので、半額払いますと言っちゃったんだ。しかし、相手の身なりから言って、生活にかなり余裕がある感じなんだ。その券、たぶん1300円だろうと思う、実際買わなかったから正確なところは私も知らないんだが、彼女にとって1300円はは私が缶コーヒー120円を買うようなものなのだろう。

しかも、自分が使わなくなったから、捨てるより誰かにあげたい気持ちだったのだろう。そこへ私が現れたわけだ。その日、仕事帰りだったので、ネクタイから靴までちゃんとしたものを身に付けていた。それで、気持ちの通じる相手と思ってくれたのかもしれないな。

だから、そこは素直にありがとうとだけ言ってもらえば良かった。結局は半額なんて払わなかったけど、彼女がスラスタと遠くに離れて行っちゃったから。

ところで、今はアラフォーとは言わずに、40代女子という言い方に変わりつつあるらしい。それに倣うと、三菱一号館には60代女子がたくさんいた。何人かのグループで来てて、楽しそうに小声ではしゃぎながら作品を見てた。

年齢を重ねて女子であり続けるのには、経済的に余裕がある上に、教養の面にも親和性が必要だ。平日の午後だったから、そういう女子たちが、丸の内でランチを食べ、ここに来て、買い物をして、自由が丘あたりに帰るのではないだろうか。

すごく、いい感じだったよ。

さて、前回の日記で近代西洋の美術品を先に紹介した。後は気に入った品だけ上げると、まず、四条河原遊楽図屏風。江戸時代初期の作だけに色あせてなくて、人々が生き生きと描かれていた。

何点か茶器が出ていて、それらがみな渋かった。あんな茶器で茶を飲みたいものだ。応挙や崋山の絵も出てて、良い品なのだろうけど、これらはよく分らなかった。

一番驚いたのは、岩崎弥太郎の書があったことだ。「猛虎一声山月高」の一行書だけど、字が伸び伸びと雄大に書かれているのだ。書の作品としての価値は分らないけど、これが三菱を作った人の字なのかと感動した。(「弥」と「声」は本来は旧字だけど出なかった。)

作品以外にも、建物が念入りに手が入っている。元々はオフィスだったので、部屋ごとに暖房のための暖炉があった。それをそのまま再現してあって、暖炉そのものはいかにも鉄という、黒い光沢を帯びた鉄なのだ。

その上の大理石の板が、光沢や手触りが、私が知っている人工の大理石とは全く違うんだ。滑らかな手触りというほどツルツルではないし、光を反射するような光沢でもない。むしろ逆で光を吸い込むような乳白色なのだ。

警備の女性スタッフに「この大理石、本物ですか?」って聞いたら、にこやかに笑ってそうだと言った。警備の女性が微笑むのは珍しいと思うけど、あの微笑みは何なんだろう。当たり前すぎることを聞いたからかな。

展示室と展示室はドアなしで移動できるんだが、トイレにはもちろんドアがあって、これが本物の木材であることは間違いない。中の調度もすばらしい。建物全体的に丹念に作られている点で、一流のホテルと全く変わらないか、それ以上だった。

展示されている美術品も見所があったが、建物自体も最高の美術品だ。たくさんの本物に出会った一日だった。

ブエナビスタが1番人気だけど、危ないんじゃないかな。先週から急に寒くなったので、この気候の変化が牝馬には悪影響が強いと思う。牝馬は暑さには強いけど、逆に寒さには弱いから。


では、何かというと、アーネストリーが面白い。父グラスワンダー×母の父トニービンの血統がいい。トニービンが東京コースが得意だったから、それが生きるんじゃないかな。

私はビールは麒麟が好きだ。

乳製品は小岩井ファームが好きだ。

それらの会社が三菱グループに属することを知らなかった頃からそうだった。そして、好きな街のひとつが丸の内だ。ここに来ると気分がリフレッシュされるのだ。

銀行はまだ合併せず「三菱銀行」という名前だった頃から使っている。まあ、そのころは気付かなかったが、三菱のカラーが好きだったんだろうと思う。

その丸の内に三菱一号館が再建され、美術館になっていることは知っていた。でも、職場から割りと近くにあっていつでも行けるとなると、なかなか行かないものだ。

ついに、一昨日行ってきた。千代田線の二重橋前駅からそのまま丸の内パークビルに出ると、中庭をはさんで向こうが一号館だ。中庭は英国風の花が多かった。一号館は明治時代に作られたものと同じ設計、同じ材質で建築さられたそうで、赤レンガ造りの、鉄筋4階建てだ。様式はネオ・バロックだと思う。高層ビルに囲まれたその一角はメルヘンティックだった。

展覧会の名前は「三菱が夢見た美術館」。大正の頃の三菱の大番頭が丸の内に美術館を作ろうとして実現しなかったものが、今実現したので、こういうタイトルになったのだろう。写真は撮らなかったので、替わりに張っておくよ。

http://mimt.jp/

岩崎家が収集した、近代西洋の絵画と東洋の書画、工芸品、近代日本の洋画が一堂に展示されるのだ。でも、西洋絵画は期待してなかった。というのも、国立西洋美術館のコレクションの元になった松方コレクションが現代の視点から見ると大したことがないので、岩崎家が集めた絵画もそうかなと思っていたからだ。ところが、意外と良かった。

19世紀の印象派のピサロの「エラニーのロックおばさんの農園」は、農家の建物と前庭の大きな木々が素朴で明るいいい味を出していた。セザンヌの「静物(りんご)」は習作だろうけど、セザンヌの技法の確立の過程を示す、美術史的に価値のあるものだろうと思う。ブラマンクの「嵐」は海の波を描いただけなのだが、その紫がかった色彩の深さで、見事に嵐を表現していた。

あと、私の好みではないけど、ルオー、シャガール、ルドン、ルノワールも出ていて、それぞれの画家の中で質の高い方の作品じゃないかと思う。

今回の展示で初めて知った画家もいた。アルベール・マルケという人の「トリエル、晴れた日」だ。美術史の第一線に来る画家じゃないが、田舎の道を画面の真ん中に置いた画面は、何気に目に気持ちよかった。

客観的には、国立西洋美術館のコレクションとそうは変わらないのかもしれない。しかし、どういう建物の中で見るかによっても絵画の受け取り方は変わる。西洋美術館を設計したライトは有名な建築家だが、あの奇をてらった建築思想は、私には田舎的としか思えない。一方、ジョサイアの設計した一号館は細部にわたって念入りに作られていて、気品がある。そこで見ると、絵画も素晴らしく見えるのかもしれない。

(長くなったので続きは後で)

の不吉なニュースが今朝流れた。東大医科学研究所の臨床試験でペプチドワクチンを投与されていた被験者が腸内出血で死亡したが、その事実を公表しなかったと、一部で報道された、というものだ。


後で知ったのだが、一部とは朝日の朝刊だった。それはともかく、そのニュースで、オンコセラピーの株価の気配はストップ安の144,100円に張り付いた。これって。前日の終値から20%以上の下落だ。


東大医科学研究所の中村俊輔教授はオンコセラピーの創立者だから、問題のワクチンがオンコセラピーの開発しているワクチンだとの連想が当然働いたのである。


しかし、20%も下げるようなニュースじゃないだろう、というのが第一感だった。買おうかなと様子を見ていたら、ストップ安の144,100円で寄り付いてから、あっという間に上昇し、前場は163、300円くらいで引けた。


買えなかった。後から振り返れば、上昇の初期で飛び乗ることも可能だったが、そんなことは思いつかなかった。


前引けの後、オンコセラピーが当社のワクチンではないとのリリースを出したので、後場寄り付きの気配は高かった。今度は空売りのチャンスと思った。


ただし、オンコのワクチンがシロとなったら、前日の184,100円まで戻る可能性もあるので、様子を見た。後場寄り付きは173,900円。これが本日の高値だった。これ以上上がる勢いがないのを確認して、173,000円で空売りした。


その後、予想通り下落。ここまでは良かったが、下落過程の途中でびびった。いつ元に戻ったって不思議ではないので、165,000円で買い戻してしまった。しかし、下落はそこで止まらず、156,000円をも一瞬割り込んだ。


結局、最大限上手に立ち回れば獲られていたはずの利益の、約5分の1の利益に止まった。こう考えれば悔しくてしょうがないが、後場寄り付き直後に空売りをかけられたことは、よく出来たと思う。

前2回政治の記事を書いたので、代表戦後の動きを簡単に書いておこう。

代表戦で菅首相が勝った翌日の15日、外為市場で円が対ドルで82円第二突入したのを受けて、円売りの単独介入に出た。これは誰も予想していなかっただけに、効果は絶大で、1日で1.8兆円を投じ85円第二押し戻した。

介入に及んだのは1日だけだが、それまですき放題円を買い進めていた向きには、ショックを与えただろう。買い方に警戒感を与えたことで、1ヶ月くらいは円高進行が止まるんじゃないかな。その間に円高に対応できる経済体制を作る政策に着手すればいい。

党・内閣の人事では、岡田外相を幹事長に戻し、前原国土交通相を外相に据えた。もともと、岡田外相と前原国土交通相は、2人をそれぞれの苦手分野に押し込めて力を削ごうという小沢氏の悪意のある人事だったのだから、2人の得意分野に戻したのは、国益にとっても良かった。

そうしたら、中国の、わが国に対する理不尽極まりない、横暴な態度に対して、冷静に、かつ毅然と対応している。さきほどは、アメリカの国務長官から「尖閣諸島は日米安保の適応隊商である。」との発言を引き出し、背後をしっかり固めることに成功した。

そもそも、民主党代表背の最中の政治的空白期に、に尖閣諸島に手を出した中国の悪質さは、どれだけ強調しても強調しすぎることはない。外相には、中国の侵略行為を国際的に何度でも繰り返し訴えるべきところだが、そうすると尖閣諸島を領土問題にしたい中国の意図に乗ってしまうで、今の政府の対応でベターだろう。

こういう内外の出来事を見ると、菅政権が小沢氏との戦いに勝って、政権の正当性を獲得したのが、良い方向に出ているといえる。日本の政治も政治らしくなっていくだろう。

結果は菅首相が圧勝すると予想する。党員・サポータの票は世論調査とほぼ同じ結果を示すだろう。地方議員は来年の春に統一地方選があるのだから、小沢首相の出現は避けてほしいと思っていることだろう。

国会議員は、自分の選挙区内のこの動きは無視できないはずだ。自分の地盤がしっかり固まっている小沢支持派以外は、菅支持に流れるだろう。国会議員票は小沢氏有利だといわれているが、最終的には菅首相が過半数を取るのではないだろうか。

したがって、ここは菅首相が再選された後のことを書いてみたい。経済面では、財政再建路線が継続され、成長分野への投資が増大するだろう。ここまでは自然に進むだろう。

これに加えて、成長力を失った分野の再編も進めてほしい。ここまで出来れば日本経済が復活すると思う。選挙で勝つことによって、こういた抵抗の多い政策も実行できるはずだ。

政局に関しては、小沢氏の負け方しだいなのだが、小沢氏グループの脱党はありうると思う。接戦で負けたら、党内での影響力を維持する方向に走るだろう。菅氏の3分の1くらいしか取れなかったら、小沢氏の政治生命が終わるだろう。問題はその間の、2分の1位を取って負けるケースだろう。このときは、脱党だろう。

民主党の中間派と菅首相再度はこれを怖れているようだ。昨日、小沢氏を選挙対策のポストで処遇すると表明したのはこの現われである。こういわないと、小沢氏脱党を怖れる中間派の支持を得られないだろうと思われる。

しかし、怖れることはないと思うが。小沢氏が脱党したら、菅首相は自民党の清和会あたりと組めばいい。あるいは自民党丸ごとと連立する可能性だってあるだろう。みんなの党だって、小沢氏が出て行った後の民主党となら組めるだろう。

このように態度が揺れるところが菅首相が頼りないという印象を与えてしまうだ。小泉元首相なら、こういうとにはぶれなかった。菅首相は小泉氏のようになれる資質があるだけに、このままなの姿勢を続けるなら残念である。
小沢氏が民主党の代表選挙に出馬を今朝表明した。菅首相が小沢氏の処遇を確約しなかったので、出馬せざるを得なくなったようだ。

選挙の予測は避けるが、まるで刑場の引っ張り出されたかのような出馬の仕方だ。ここまでは菅首相の狙い通りだと思われる。

政治には争点が必要である。菅氏の個人的政治信条は、市民運動出身であることから、社会主義とまでは言わないが、大きな政府志向だと思う。

しかし、現在菅政権を支えている、岡田、前原、野田の各氏は財政再建論者であり、外交・国防では現実主義者である。枝野氏もたぶんそうだと思う。したがって、菅政権はこれまで上述の方向を志向しているし、今後もそうだろう。

一方、小沢氏は、世間のイメージとは裏腹に、良く言えば弱者保護の政策を志向している。これは、既得権益をもった業界や地方との結びつきが強いだけのことだが。

また、田中角栄以降経世会はODAを通してアジア重視のスタンスを取っており、小沢氏もその利権、ルートなどを当然引き継いでいるはずである。結果、小沢氏は民主党内部のリベラル派を代表する立場にいる。

したがって、菅氏と小沢氏の対決は、民主党内の相反する立場を代表する闘いになるはずだ。今回のは国政選挙ではないが、潜在的な国民の支持を意識しつつ民主党の議員は代表を選ぶから、2つの立場の選択という側面が強くなる。

小泉首相が退陣してから、日本の政治は停滞しているが、最大の原因は争点が表面化してないことだと思う。今回、久しぶりに、政治的争点のある対決になるので、私は期待しているのだ。

民主党内にある2つの立場は同時に自民党内にも存在する。今回の代表戦を機に、政界再編が起こり、両党の中の財政再建派が1つになり、大きな政府志向派が1つになれば、国民の声が政治に反映されやすくなるだろう。
菅直人首相が消費税を10%にすると言ってから、民主党の維持率が落ちているらしい。そして、首相就任当初より民主党の参議員選書での勢いが失われていると報道されている。

消費税をいつどのように増税すべきかどうかは、実は私も分からないのだ。中・長期的には増税が必要なのは明らかだが、菅首相が言う2年後に上げて、そのときは景気回復の途中であろうから、その腰を折らないかどうかは不明である。

しかし、私があきれているのは、どう考えたって、増税はイヤ、自分が損するのはイヤという動機で世論が動いていることだ。CDPの約2倍の公的債務があるのだから、これを景気回復を期待してそれによる増収のみで返済することは非現実的だ。さらに、公的債務が多ければ景気回復の脚を引っ張ることも確実である。

したがって、いつ増税するかはともかく、近い将来いつかはしなければならないものだ。今回は自民党がマニュフェストで増税を表明し、菅首相もそれに乗ったのは、極めて正直な態度である。こういうことは今まであまりなかったことだ。

もちろんケチをつけようと思えば、できるが。公的債務の大部分は自民党政権時代にバラマキで積み上げたものだ。それを減らすことを自分で提案するのは当たり前だ、とか。菅総理だって、最大野党が先に言ってくれたから、自分で言っても反発は少ないと踏んだのだろう、とか。

しかし、政治の問題で動機を問うても意味がないのだ。結果がどうなるか、それが本質なのである。そう思うと、首相と最大野党が、あえて不人気な政策を訴えたことの意義は大きいといえる。

一方、上述のように有権者には不評である。彼らは目先の損得しか考えないのだろうか。そして、メデイアもそういうセンティメントを煽る報道ばかりする。たとえば、消費税増税は低所得者の負担が大きい、とか。しかし、財政が悪化したら、最も打撃を受けるのは低所得層であって、そのときの損は増税による損よりはるかに大きいのだ。

こういうミスマッチの中で、民主党が負けるような事があれば、不人気な政策は公約しないで、選挙後に突然実施するしかないという教訓を残すだけであろう。あるいは、経済政策のような極めて専門性の高いイシューは一般国民医は理解できないのだから、公約にする必要もないという認識が広がるかもしれない。

もしそうなったら、民主主義にとって望ましいものではない。したがって、有権者も目先の損得だけにこだわらずに判断してほしいと思う。