<2012年8月18日/結喜FC2ブログより転記>

 私が思うに、インディゴ・チルドレンを称している多くの人達がADHDやADDの特徴をよく理解していないのではないかと感じてしまいます。たぶんそういった方ほど、ADHD/ADD=障害者 → インディゴ・チルドレン=ADHD/ADDと同じだと思われたくない。と思っているのではないでしょうか?

 なぜインディゴ・チルドレンとADHDを区別する必要があるのか?

 まずは、「そもそもADHDやADDがどういったものか?」を正しく知る必要があると思います。

 ADHDやADDは簡単に言いますと、「先天的に脳の前頭葉の発達がアンバランスな状態」と言われています。脳の大脳辺縁系の前頭葉と呼ばれる部分が通常の人よりもアンバランスなために前頭葉の機能が正常に働きません。

 身体の機能障害ではないので外見上は健常者とまったく同じ状態です。外見上には特に問題がないことから、実は自分がADHD/ADDだと知らずに生活して、人の何倍もの苦労されている方がたくさんいらっしゃいます。

 ADHDは前頭葉の機能障害です。脳の大脳辺縁系の前頭葉部分にはドーパミン感受性ニューロンのほとんどが集まっています。このニューロンからドーパミン(ドパミン)と言われるものが放出され、私たちの行動に指示を出します。通常はこのニューロン間で行われるドーパミンの受け取りがきちんと機能するのですが、ADHDの場合、このドーパミンの受け取りの機能に異常を起こしているため、ドーパミンの受け取りの量がとても少なくなってしまいます。このドーパミンの受け取りの量が少ないために脳が誤作動を起こし、普通の人とは違った行動をとってしまいます。

 ドーパミンの受け取りの量が少なくなると、記憶力の低下(ワーキングメモリ)、自分の行動が予想できない、社会適応能力の欠如、統合失調症などの様々な問題行動となって日常生活に支障をきたしてきます。


前頭葉



さらに前頭葉のニューロンを拡大するとこうなります。(イメージです。)


ADHD.jpg



 問題は前頭葉のニューロンから放出されるドーパミンの量です。このドーパミンをADHD/ADDの場合、うまく受け取るすることができません。そのためコンサータやリタリン(メチルフェニデート)と言われるものを使用して、ドーパミンの量を意図的に増やし、ニューロンへの受け取り量を増やすのです。

 メチルフェニデートは中枢神経刺激薬の一つであり、麻薬の一種です。普通の人がリタリンやコンサータ(メチルフェニデート)を使用すると脳内で大量のドーパミンが作られ、ドーパミンの過剰摂取により頭がおかしくなってきます。そのためリタリンやコンサータの処方には必ず医師の診断が必要になってきます。


 私は昨年の4月に正式にADHDと認定され、コンサータの治験として選ばれて約2ヶ月間コンサータを使用していました。私の場合、やはり脳の機能障害もあったようで私にとってはコンサータはかなりの効果を発揮しました。


 私の場合、現在ADHDよりもADDのほうが強くあられわれていて、特に困っていたのが物忘れのひどさ、要領の悪さ、興味のあるもの以外は集中力が欠けるなど・・・。こういった症状は日常生活で非常に支障をきたしていました。しかしコンサータを使用すると今までとても悩んでいた物忘れもほとんどなくなり、興味のあるものだけではなく様々なものに対して集中することができたり、一つのことをきちんと終わらせてから次に進むことができたりしてその効果は目を見張るものがありました。

 こういった当たり前のことが当たり前に出来たとき、私は本当の自分というものを見たような気になりました。今までさまざまな呼吸法や餌食療法、スピリチュアル的なことをやってきましたがコンサータに勝る効果は出ませんでした。コンサータ1錠でこれだけ人生の可能性が広がるんだと正直驚きました。(ただし副作用は相当強かったですが。)


 コンサータやリタリンをはじめとするメチルフェニデートの副作用はとても強く、リタリンの場合、長期使用、多量摂取による死亡例もあります。(副作用率80%)1990年~2000年の10年間に起きたリタリンによる死亡者数は186人とも言われています。


 他者が求める生活行動に沿うために、メチルフェニデートの強い副作用を受け自分の命を削りながら薬を使っているわけですから本当に大変です。


 ADHDの診断を受けたものでさえこのような状態になるのですから、非ADHDの方が医師の判断なしにリタリンやコンサータを使用するとどうなると思いますか・・・??


 インディゴ・チルドレンにリタリン(メチルフェニデート)を投与するのは間違っていると様々な本に書かれていますが、それはこれらのことが理解できれば当たり前のことだと思います。特に脳の機能に問題がないインディゴ・チルドレンにリタリンを処方するとドーパミンの多量摂取により頭がおかしくなります。これは別にインディゴ・チルドレンと言われない人でもまったく同じことが言えます。

 病気じゃないのに必要じゃない薬を摂取するから頭がおかしくなる。

 当たり前のことかもしれませんが、その当たり前のことが判断できないくらいインディゴ・チルドレンとADHDの特性や行動は酷似しています。

 そもそもが、「インディゴ・チルドレン」という言葉自体がまだまだ十分に定着していない、理解されていません。スピリチュアルにまったく興味がない人は「インディゴ・チルドレン」という言葉すら知らないでしょう。(精神科医の中にはスピリチュアル等にまったく興味がない人もたくさんいらっしゃいます。)精神科医が「インディゴ・チルドレン」に対する情報不足だと、その特性をADHD/ADDと診断しても仕方がないかもしれませんね・・・。(--;)

 
 インディゴ・チルドレンとADHD/ADDの大きな違いは「脳の前頭葉に機能障害があるか、ないか」だと私は考えています。