日本昔ばなしには草鞋に関する話が多く出てくる。福井の三方には貧乏神の話。

ある家族は働けども一向に暮らしがよくならず、困っていると草鞋をせっせと作る貧乏神が住み着いていることに気づいたという話だ。日本の昔話には色々な奥深い意味がある。この話はもう少しだけ一生懸命に働けば裕福になれるかもしれないという教えだろう。


また出羽の昔話には片ひたの草鞋というお話で、馬方の男が夜草鞋を編んでると片方作って辞めてしまい、家に帰ると草鞋が化てもう片方を作れと男を怖がらせるという話だ。

これも始めたプロジェクトは途中で満足せず完成させる大事さを教えている。


草鞋は山形県に朝日町の永井さんを訪れた際に頂いたが、友人が作ってみたいというので、先ずは自分で作ってみる事にした。

近所のホームセンターでガーデニング用の麻紐を仕入れてきて作ってみた。


以前日本紀行かなんかで観た覚えのある方法で、ネットに載っていた作り方を参考にやってみた。一本めというのはやはり難しいが、二本目は15分くらいで作れた。



編み物は根気のいる作業だ。昔の人はこれを何百と作って冬場の内職にしていたのだと思うと何とも感慨深い。


次は私の先祖が暮らした雪国で使われていた雪沓を作ってみようと思う。


次男用も