昨日、ピンクリボンシンポジウムに参加してきましたー。
昨年参加したかったなーと思っていたところからの、念願かなってようやくです。
大規模なシンポジウムですから、
凄く大勢の方がいらしてて、
ここにいる方は、同じ乳がんサバイバーさん、もしくは身近にがん患者さんがいるご家族やご友人、またはがんに関わるお仕事や活動をされてる方達なのかな。
と思うと、心強かったです。


イベントブースの「なかまcafe♪」では、
ミニセミナーや、
若年性乳がんコミュニティPinkRingのブースや、
キャンサーフィットネス、
ハンドマッサージ体験、ヘアウィッグの試着、
メイクアップ体験などなど、
本当に沢山の体験相談コーナーがありました。

私は時間の都合で、少ししか覗くことが出来ず、
本当に残念。

シンポジウムでは、
がん研有明の大野真司先生(外科)
虎ノ門の高野利実先生(腫瘍内科)
埼玉医科大の大西秀樹先生(精神腫瘍科)
の3名の先生からのオハナシと、
女優の南果歩さんのオハナシがありました。

大野先生は少し前に情熱大陸で特集されてるときに見まして、
有名な病院の立派な先生なのに、
全然偉そうじゃなくて、良い印象でした。

今回は
乳がんの治療の昔と今の比較、
そしてこれからこういう治療が可能になっていくであろうオハナシ。

治験や新薬のオハナシもありました。
そしていずれは、血液などの体液サンプルによって、早期診断、再発リスク、再発治療選択、判定効果などがわかるようになると。(リキッドバイオプシー)

更には将来的に、サブタイプももっと細分化され、そのサブタイプにあわせた治療が可能になるであろうことなど、
とても良いハナシをいっぱいしていただきました。

自分が乳がんになって、つくづく医療とは日進月歩なのだと実感します。
シリコン再建が保険適用になったのが3年前ですよ?
どんどん良い時代になりますよね。


そして虎ノ門の高野先生は、腫瘍内科視点のオハナシをしていただきました。
私の行ってる病院にも腫瘍内科ってあるのかな?
腫瘍内科の先生は、がん医療のコーディネーターで、舵取りの役割りなんだとか。
確かにがんの治療って、本当に奥深くて、
それこそ、外科治療があり、抗がん剤、ホルモン療法、放射線など、
何をどうしたらいいのか、
迷いますよね。
腫瘍内科医も最近とても増えているそうです。


そして埼玉医科大の大西先生。
精神科医のハナシを聞くのが初めてなのですが、
流石、患者の心のケアをされてるだけありますね。
40分の時間の中で、
笑いあり涙あり、
そしてがん患者の精神疾患についてのオハナシをタップリしてくださいました。
すっかり心を掴まれまして、もっとオハナシを聞きたかったです。

そして悪いしらせ(がん告知)を受けてから、
人の精神状態が底辺まで落ち込み、それが2週間くらいかけて、徐々に戻っていくとのハナシもあり、
まさに、私が乳がん告知から、真っ先に食事がとれなくなり、夜眠ることも出来なくなり、
生まれて初めて、死という恐怖に身体が拒否反応を起こしたのでした。
眠れなくなるなんて初めてでした。
それが確かに時間をかけて徐々に回復していったんですよね。

勿論そこからすぐに回復できない場合も多くあり、告知から最初の1年は多くのがん患者さんは精神的なバランスが落ち込む方がいらっしゃるそうです。

私も最初の不眠等は2週間程度で徐々に回復していきましたが、
術後1ヶ月あたりから、再び食欲不振と軽度の不眠症が始まり、
それから1ヶ月くらいはその症状がしばらく続きました。
原因は未だにわかってません。
ホルモン治療を始めた直後であること、職場復帰を目前に控えていたこと、
このあたりが原因なのかなーとは思いますが
精神疾患の大変なところは、
心のケアをしないと治らないことですよね。
未だに当時どうしてそうなり、何故治ったのかわかってないところが怖いのですが、
きっと不安に思っていたことが解決されたり、徐々に良い方向に向かっていったんでしょうね。
自分で意識していないところで、心の折り合いがついたのでしょう。

ハナシそれましたが、心的外傷後成長(PTG)のオハナシもありまして、
病気になり、一度気持ちが下がったあとは、
人の心は成長するそうで、
死の最期まで成長し続けますと。

なんか感動してしまいまして、
オハナシを聞いてて、涙が止まらなくなることが何度もありました。
大西先生のオハナシ、聞けて良かったな。


そして南果歩さん。
今日、早速ニュースにもなってましたが、
ハーセプチンやホルモン療法を中止して、現在はサプリによる代替治療をされているそうです。
理由としては、血圧が上がってしまったことや、手足のしびれについても仰ってました。
真摯に真っ直ぐにオハナシしてくださいまして、
南果歩さんの治療方法もひとつの選択肢であると思います。
とても言葉を選ばれていたし、
やはり代替治療は自己責任であることも。

私が乳がんになって学んだことのひとつに、
がんは100人の患者がいたら、治療方法は100通りあること。
治療方法は自分が決めること。
人と比べないこと。
があります。

南果歩さんのように、副作用が強く出て、代替治療に変えるのも、
ひとつの選択肢だと思います。
正直にオハナシされてて素敵だったな。 

あとねー、南果歩さんが言ってたこと。
人に遠慮しなくなった。
人に会いたいときにすぐ会うようになった。
楽観的になった。
などなど、共感出来ることがいっぱい!

人生一度きりで、
いつ死ぬかなんてわからない。
後悔なんてしたくない。
そんな気持ちで、今、私は生きてます。
生かされてると思うようになりました。
これは悲観的ではなく、前向きです。

4時間に渡る大きなシンポジウムでしたが、
非常に参考になりました。
今後も、セミナーなど、
参加できたらいいな♪

そして、帰りはこちらを見に。
今年は東京タワーはピンクにならんそうでびっくり
じゃあ、スカイツリーいっとく?

ついでに浅草〜キラキラ

あ、シンポジウムのお土産です♡
ピンクボトルウォーター可愛い♡

あと、会場にはモモ妹もいて、
私、乳がんになって、モモ妹ちゃんの大ファンになってしまったので、
直接お会いできて嬉しかったな♡
写真も撮ってもらえたしラブ

来週はスマイルウォークもありますね!
仕事が休みだったら、行きたかったな〜。