こんにちは!ゆうひです。
 
今日も単独通貨でのスワップ運用のための買い時について徹底的に
検証していきたいと思います。

スワップ運用は利益をコツコツ長期間かけて積み上げる投資法です。
 
短期売買とは根本的に戦略手段が違うことをご注意ください。

今日もメキシコペソ/円が「買い時」かどうかを統計学と金融工学を
用いて検証していきたいと思います。

10万円を単独通貨で運用することを想定して記述していきたいと思います。

(計算、試算作業に多量の時間を割くため、文章の一部が過去記事
と重複している点をご了承ください。
また、結論だけ知りたい方は記事一番下に数値データをまとめて載せています。)


目次
 
・メキシコペソの特徴
・メキシコペソの見通し
・買い時を調べる
・レバレッジを計算する
・ロスカットレートを計算する
・金利を調べる
・年利を調べる
・為替変動率(HV)を調べる
・まとめ
・数値データまとめ


「メキシコペソの特徴」
 
メキシコペソはメキシコ合衆国の通貨です。

メキシコ合衆国はアメリカへの依存が大きい国です。

輸出入の大半をアメリカが占めるため、アメリカ経済の影響を
受けます。

また、メキシコペソは通貨の取引量が少なく流動性が低いため、
レートが大きく変動する可能性があるので、ポジションを保有する場合には
為替変動率を意識して投資可能かどうかを判断しなければいけません。


「メキシコペソの見通し」

ペソは、トランプ米大統領就任式前につけた、1ドル22ペソを超える最安値から、
約14%上昇していますが、今後もトランプ米大統領の発言等で、
神経質な展開を余儀なくされることが予想されます。

ペソはトランプ大統領就任前に1ドル22ペソという最安値から
現在まで約14%上昇しています。

今後もアメリカ経済や米大統領の発言などから
変動しやすい展開になることが予想されています。

一方で、メキシコによるインフレ抑制のため、
メキシコの中銀は金融引き締め勢(累計8回、利上げ幅は3.5%)を堅持しています。

高い金利や堅調な経済成長を背景に、
今後もペソは堅調に推移すると予想されています。


<メキシコペソの政策金利>
    
メキシコの2018年の現在の政策金利は現在7.15%です。

 
低金利の通貨(円:政策金利0.10%)を売り、

高金利の通貨(メキシコペソ:政策金利7.15%)を買えばスワップポイントを受け取れます。 
 (スワップポイントは2国間の金利差


「メキシコペソの買い時はいつか?」
(情報参照元:OANDA.COM)

メキシコペソの買い時はいつかを調べます。

スワップ運用は買い時が全てと言っても過言ではありません。

買う時に底値付近で買うことができると、常にスワップ益+含み益という
お宝ポジションを手に入れることができます。

スワップ運用の場合、基本的に初心者は運用する期間に合わせて
過去のレートの中央値を調べ、
それよりも低ければ買ってOKと判断します。

逆に色々考えすぎると機会損失につながりますので
できるだけシンプルに考えることをオススメします。

このブログでも統計学や金融工学の知識を使って分析しますが
基本的には初心者の方は、まずは単独通貨で、小資金での運用をオススメします。

また、このブログでは長期的な投資、つまり一度購入したら半永久的に
運用することを想定していますので「過去5年間のレート」を基準に調べます。


<メキシコペソ円の過去5年間の価格推移>


 

ここ5年間の高値:8.64円
ここ5年間の底値:5.13円


<買い時の考え方>

単独通貨でスワップ運用の場合、「買い時」となるポイントは以下の5つです。
 
1、過去5年のレートよりも現在の値が低いのか?
2、レバレッジは適正か?
3、ロスカットレートは適正か?
4、金利、年利は良いか?
5、為替変動率(HV)からリスク管理が保たれているのか?

まずは表計算ソフトを使い、過去5年のメキシコペソ円の平均レートを求めたいと思います。

 


表計算ソフトを使って計算すると
過去5年の中央値は6.99円と出ました。

現在の価格は5.95円
で「買い時」だということがわかります。
(レート参照元:Yahoo!ファイナンス)


過去の中央値よりも低ければスワップ運用の場合は
「買い」だと判別できます。

それは、スワップ運用の大前提として強制決済
されずに長期スパンでスワップ金利を貯めていく
のが最終的に利益になりやすいからです。

基本的に初心者はこれだけシンプルに判断しても
利益を判別できますがもっと詳しくみていきたいと思います。


「レバレッジを調べる」

「買い時」と判定したのでレバレッジを調べていきます。

今回はメキシコペソを集中投資で10万円、2万取引通貨での運用を想定して
記載していきたいと思います。


証拠金10万円で2万ペソ買うことを想定すると
現在のレートが5.95円なので

11万9000円運用していることになります。
するとレバレッジは

11万9000÷10万円=1.19倍

なのでレバレッジは1.19倍になります


「ロスカットレートの計算」

ロスカットレートは業者に強制的に決済されてしまうレートのことです。


証拠金10万円で2万ペソ買う場合、
1万ペソ購入するのに必要な証拠金が1万通貨でロスカットを30%と
想定すると9万4000円までの含み損まで耐えられることになります。

9万4000円÷2万ペソ=4.7


なので1ペソあたり何円までの値下がりに耐えられるかというと

5.95円-4.7円=1.25円


なので1.25円がロスカットレートということになります。


「金利を求める」

1万ペソを一日保有した場合に15円のスワップ金利がつく業者を想定すると
これを1年間もらったと考えると利息が算出されます。

2万ペソ保有するので一日につくスワップ金利は30円です。

30円×365円=1万0950円



次に年利を求めていきます。

1年間で1万0950円の金利を受け取ることができるので
これを投資した金額で割れば年利が算出されます。

1万0950円÷10万=10.95%

 

「為替変動率(HV)を計算する」

続いて変動率を計算して証拠金10万円を1年間保有すると
どれくらいの確率でロスカットにならずに利益になるのかを計算します。

STDEVP関数を使って標準偏差を求めます。


 

為替変動率を計算し1年間あたりどれくらいの
為替変動率になるか計算すると

メキシコペソ円の為替変動率は24.76%と出ました。

この結果から統計学的に次のことが言えます。

年間±24.76%の範囲内に68.3%の確率でおさまる
年間±49.52%の範囲内に95.4%の確率でおさまる



メキシコペソ/円は現在5.95円なので

5.95円×24.76%=1.47円となり

メキシコペソ円が一年後に4.48円~7.42円の間である確率が
68.3%ということになります。

さらにこの変動率(HV)を2倍にした値、2.94円で同じように計算すると
3.01円~8.89円である確率が95.4%ということになります



<まとめ>


10万円運用、2万通貨の場合ですとロスカットレートが1.25円なので
1年後には95.4%の確率で1万0950円のスワップ益が溜まっていることになります。


<数値データまとめ>

買い時の有無:
現在のレート:5.95円
ここ5年間の平均レート:6.99円
ここ5年間の高値:8.64円
ここ5年間の底値:5.13円
レバレッジ:1.19倍(証拠金10万円で2万ペソ買うことを想定)
ロスカットレート:1.25円(1万ペソ買うのに必要な証拠金を1万円でロスカットを30%の業者を想定)
1年間の金利:1万0950円(2万ペソを1日保有した場合に、15円のスワップ益がつく業者を想定)
1年間の年利:10.95%(証拠金10万円、2万ペソを一日保有した場合に、15円のスワップ益がつく業者を想定)
1年間の為替変動率(HV):24.76%
 
 
<注意点>

この数値は統計学と金融工学に基づいて計算していますが
必ずしもその値になる保証はありません。

今までの歴史に起こらなかったことが起こる場合ですと
統計学的にもほとんど起こりえない確率の変動幅になることがあります。

また、必要証拠金、ロスカットレートは業者によって値が変わる点にご注意ください。
 
ペソ円のスワップポイントはFX業者によって高かったり低かったりと差がありますので
ペソ円でトレードされる場合はFX会社が提示するスワップポイントをよく比較検討することをオススメします!


FX会社のスワップポイントを比較して賢く運用!→メキシコペソ円のスワップを比較

 


(フランス、グレマン島にて撮影)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

また会いましょう!さようなら!ヽ(゜▽、゜)ノ