​カラダをマッサージしてもらっているとゴリゴリとした硬いところがあります。
この部分をもんでもらうと少し痛いですが気持ちよいです。
この硬い部分はいったい何でしょうか。

硬いところをもみほぐすと楽になる、なんて少し非医学的な感じがしてうさんくささもあります。
でも、実際に楽になるので理論よりも実践です。

コリコリしたものは、どうやら筋肉の緊張やコリです。
筋肉が長時間同じ姿勢で使われたり、ストレスがかかったりすると、血流が悪くなり、筋肉が硬くなります。
マッサージをすると、その硬くなった筋肉の緊張がほぐれて血流が改善されます。
少し痛みを感じますが、気持ちよい感覚もあります。

硬い部分が何であるかは科学的に解明されていないと思っていました。
でも、東洋医学と西洋医学の両方の視点で研究している人もいるようです。

筋肉が長時間緊張して縮み続けることで、酸素や栄養の供給が減少し、筋肉が硬くなります。
ストレスや不安などの心理的要因が原因で、筋肉が過剰に緊張して硬くなります。
筋肉を使用しない時間が長く続くと筋線維が変性し、硬くなることがあります。

このように筋肉のコリコリまたはゴリゴリはさまざまな要因によって引き起こされるようです。

そこで、マッサージ。
筋肉の緊張を和らげ、血流を改善し、硬さやコリを改善させます。
施術士にマッサージしてもらっていると、コリコリしたところをもみほぐしながらツボであったり、トリガーポイントを解説してくれる機会があります。
特に男性の施術士さんは。
マッサージ理論を自ら説明してくれる施術士さんは多いです。

ところで、コリコリと関係あるトリガーポイントって聞いたことありますか。
ツボと混同していましたが、若干異なるようです。



トリガーポイントは、筋肉内部の特定部位で、圧力をかけることで痛み、不快感、もしくは快感を感じる点です。
筋肉が緊張したり、ストレスを受けたりすることでできてしまうようです。
周囲の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。

トリガーポイントは神経系とも関連しているようです。
神経系と関連付けて、筋肉の過剰な緊張が神経を刺激するメカニズム、そして痛みが生じるメカニズムが研究されています。
トリガーポイントの場所を確認するための診断基準、効果的な治療法の研究も進んでいます。

よく知られたトリガーポイントは、
首の後ろから肩にかけて広がる肩甲挙筋(けんこうきょきん)の一部。
大臀筋(だいでんきん)というお尻の大きな筋肉の一部。
中殿筋(ちゅうでんきん)という お尻の外側の筋肉の一部。

トリガーポイントを刺激するといわゆるコリが改善されます。
指やボールを使ってトリガーポイントを押し、持続的な圧力を加え、徐々に力を抜き、筋肉が緩むのを待ちます。
トリガーポイントを刺激した後は、その筋肉を軽くストレッチするとよいそうです。

トリガーポイントに関する研究は進んでいるようですが、完全に解明されているわけではないようです。
具体的な生理学的メカニズムについては研究が進行中であり、さらなる研究が必要な領域のようです。

一方、ツボ(経穴)は、伝統的な東洋医学(特に鍼灸)におけるエネルギー(気)の流れを調整するためのポイントです。
身体の経絡に沿って位置しています。
気の流れを整えることで、身体全体のバランスを取ると考えられています。痛みや病気の治療にも用いられます。
鍼灸、指圧、整体などが行われます。

トリガーポイントは主に筋肉の緊張や痛みに関連し、ツボは身体のエネルギーバランスに関連します。

トリガーポイントでもツボでも、どっちでもいいですが、コリコリした部分をもんでいると楽になるのは事実です。

他人様に施術してもらうとお金がかかるので、いわゆるセルフマッサージで自分自身を癒してあげるには、トリガーポイントを押してあげるのが最も効果的かな、と思うのです。