自分の足で歩くって、言うけれど…

 

肉体的、経済的、精神的に・・・

経済的・精神的は置いといて・・・

 

30年以上もサービス業をしていていると、馴染みのお客様も多く、顔も名前も分かっている方が多くみえます。

 

97歳のご婦人が無くなられました。

 

500m先にお住まいでしたが、週2でお店をご利用いただき、ご自身の運転で、いつも元気にお越し頂いてました。

 

とても腰の低い、丁寧なご婦人で、どのスタッフが担当しても、こちらが恥ずかしくなるくらい褒めていただき、ニコニコして帰って行かれてました。

 

ある日、不注意で足の骨を折ってしまったらしく、2,3ヵ月ご来店が無かったのですが、お身内の方から「出張でマッサージをしてくれませんか?」とお問合せをいただき、快く引き受けることにしました。

 

一応、折り畳みベットを持参して伺いましたが、寝室に案内され、起き上がれそうになかったので、失礼をして就寝用のベットで施術をさせて頂きましたが、お店の時と変わらず、「気持ちいいねぇ~」「ありがとね」「申し訳ないねぇ」としきりに仰ってました。

 

週1で半年ほどお伺いしてましたが・・・

 

最初から最後まで、人を不快にさせない心持ちで、いつも笑顔で、寝たきりでも元気に振舞って・・・

 

見習わなければならないと、書きながら思う次第。

忘れかけてる心の在り方を昭和女子から学びました。

 

以前にも、元気な年配の方が、足腰を痛めたことで動けなくなり、亡くなられることを見聞きしましたが・・・

 

改めて足腰の健康は大事だと実感させてくれた、素敵なご婦人でした。

 

心よりご冥福をお祈りするとともに、ご婦人が楽しみにしてくれていたこの仕事を、これからも大事に丁寧に続けて行きたいと思わされた出来事

 

最後まで、自分の足で立っていたいと思うおーちゃん。