化学分野で警戒されやすい理論化学分野です。逆に考えればみんながイヤと思う所をクリアすれば差をつけられるチャンス!さらにルールが明確なので、ちゃんと言われたように解く練習をすれば出来るようになります。ここでは理論化学を制する勉強習慣をお伝えします!

 

①公式よりも解く流れを練習して覚えよう

化学の場合、公式を練習することよりも問題全体の流れをちゃんと練習することが大切です。まずは教科書や学校で配られる問題集の例題で解く流れを掴むことを目的に1周しましょう。

 

②分数を制する者は化学を制する

化学で分数をどれだけ上手に使えていますか?化学における分数をちゃんと理解しましょう

1.計算中は分数で解き続けて最後に小数に直すクセをつけよう。

 微妙なズレは循環小数を無理矢理、小数にして計算するので微小なズレから大きなズレになり、計算ミスになります。また、計算も実は分数で計算をし続けた方が約分を活用できるので、計算スピードも速く正確に計算が出来ます。最後に有効数字に併せて小数に直すとリスクも最小限に出来ます。

 

2.公式になっている分数の式は「比」の計算から

典型的なのはmolの計算、教科書に公式が載っていますが、これを覚えるよりもちゃんと1molの換算をマスターし、比で計算した方がmolの理解も深まります。

比は定義の比=実際の比 定義さえ覚えてしまえば、後は比の計算なのでワンパターン。解説を見て、何でこの分数になるのだろうと思った時は必ず比で考えてみましょう。このトレーニングが後々響いてきます。

 

3.単位の「/」は分数=単位を計算式として見ること

例えば多くの人が嫌がる傾向にある密度。分かりにくい指標になっているものほど

単位をみてみましょう ちなみに密度の単位は(g/cm^3)

実は重さと体積をそれぞれ出して分数にするだけです。

1つだけ覚えた方がいいのは1ml=1cm^3

ちなみに1CCは 「Cubic Centimeter 」で1cm^3のことを指しています。と言うことは1CC=1ml CCでもmlでも計量カップのメモリは同じなんですね!

単位が計算式や問題を解く道しるべになっている意識で注目してみるだけでも解ける問題の幅は広がります。

 

③模試や学力テストでひっかけ問題に引っかかったらビックチャンス!

引っかけ問題にやられた時は必ず、その解説を見返し、解き直しをしてパターンを覚えて下さい。これこそキーワードをみたらどんな問題も一発で解ける上に他が間違えていく大きなポイントです。引っかけあるある

・気液平衡→水の蒸気圧が…は要注意!

・結合エネルギー→熱化学方程式で解いたら計算ミスる

・白金や炭素以外の電極版→化学式の考え方がいつもと違うよ

 

あえて核心には触れていません。知っていればそうそう!となる話です。何それ?と思われた方は必ずその問題を一度、問題集で解いてみましょう。

 

実は化学の計算は数学ではないので計算方法ではなく、現象、原理をちゃんと理解して解いているかを見ることが目的です。時間があればこのやり方ではなくちゃんと理由も抑えておくべき話でもあります。そのためにも理系の大学行きたいな~と言う方は早めから理科の勉強をしていきましょう!