コンピレーションCD
「忍たま乱太郎 サウンドトラック 昨日・今日・明日 ~from Nintama with Love~」に収録
リリース日 : 2015年6月17日
その日私は 嫌な予感で 目が覚めた
廊下に出ると 朝まだき もやに霞んだ 庭を見やれば
いつもと変わらぬ 景色だったが
頭の中で 何かが違うと 忍びの勘が
警鐘をガンガンと 鳴らし続けていた
絶対あいつだ (トラッパー)
ポーカーフェイスの確信犯
綾部
「おはようございまーす、どうしたんですかー怖い顔して
緊張が顔に出ちゃってますよー」
軽い口調で 綾部喜八郎 トラップの
天才の名は ダテじゃない 庭に通路に 所構わず
素知らぬ顔して 罠を仕掛ける
忍びの勘は 見事に当たった 駆け寄って来る
忍者のタマゴを穴は 次々呑み込んだ
やっぱりコイツか (トラッパー)
涼しい顔した穴掘り小僧
綾部
「おやまあ、皆(みんな)見事に落ちましたね。」
立花
「庭に落とし穴を掘るんじゃない!」
綾部
「でも、罠があるよ、というサインを置いてあります。
一年生だってとっくに習っているはずです。
忍者のタマゴならそれくらいの注意はしてほしいですよね。
それより、本日の高学年野外合同夜間演習ですが、、、」
立花
「そんな事より穴に落ちた者達を拾い上げるんだ!!!」
正論に違いないが 何処か 間違ってる
眩暈を起こした頭を 押さえ穴から 忍たま達を
引っ張り上げたが 綾部が言った、
大事な事を 聞き逃してしまった 今宵は
野外合同演習がある事を 油断がならない
密かにあいつは (トラッパー)
罠を仕掛けて獲物を狙う
綾部
「落とし穴ぐらいでぶつぶつ言わないで下さい。」
立花
「ぐらいとは何だ、ぐらいとは!」
綾部
「(チッ)」
立花
「今 「チッ」 って言わなかったか?」
綾部
「言ってませーん。」
立花
「だが私はその後綾部が小さな声で 「今夜の罠は特別」
と呟いたのを聞き逃さなかった。 特別、という事は
''特別えげつない'' という事だ・・・」
その夜の森は 阿鼻叫喚 体たらく
四年、五年は 全滅し 何故か笑って 落下して行く
長次と小平太 食満と伊作は
自ら罠に 嵌まり込んで行く 生き残るのは
私と文次郎と 天才的トラパー
最後の勝負だ (トラッパー)
深渊に立つ覚悟はあるか (ふん、完璧だ)
まだまだ甘いな (トラッパー)
六年の怖さを思い知れ!
綾部
「今夜は流石に先輩方に負けてしまいましたが
次はきっと僕の可愛い罠に嵌まらせて差し上げます。」
立花
「綾部、お前の言い方、何処か間違っているぞ。」
綾部
「可愛い罠に嵌まってもらっちゃって・・・、あれ?
可愛い罠に嵌めたり、嵌む、嵌むる時、嵌むれば・・・」
立花
「いや、罠を可愛いという時点でおかしいと言ってるんだ!
おかしいと言ってるんだ!」