脂質の摂取量は1日50g(大さじ4杯弱)が上限だと言われています。


大さじ4杯と聞くと、揚げ物でもしない限りそんなに摂取出来る訳がない!と思う方も多いのではないでしょうか?


しかし、油はお料理に使う以外にも、たくさんの食品に含まれているのです。


例えばお肉や牛乳、卵、野菜、大豆、大豆製品などの食品にも含まれています。
ただしこれらの食品に含まれている油はそれほど多くはありません。

1番気にしなくてはいけない油は加工食品に含まれる隠れ油です。

例えばカップラーメン1つには、、、。
15g(大さじ1杯分)の油が含まれています。

よく、スープは体に悪いから全部飲まないようにしていると言う人がいますが…。
麺そのものも注意が必要です。

ほとんどのカップラーメンは、麺を天ぷらのように揚げているので、たくさんの油を含んでいます。

その油が体にとって『いい油』なら、摂取しても問題はありませんが、そのような油は、オメガ6  系の油を溶剤抽出して高温処理した危険な油(トランス脂肪酸)なので、摂らずに越したことはありません。


それでも、いざという時の保存食には、とても便利な存在なので、そのような時にはノンフライ麺を選ぶといいでしょう。


カップラーメン以外にもさまざまな加工食品に見えない油が潜んでいます。

カップ焼きそば→27g
カレールー1箱→80g
ポテトチップス1袋→30g
ラクトアイス1カップ→25g
菓子パン→10g
のり弁→20g


上記の加工食品をいくつか合わせただけで、あっという間に大さじ4杯の油を摂取していることになります。


このように、知らない内にたくさんの油を摂取しているのですが、実は加工食品に含まれる油はほぼ、オメガ6  系の油なので、意識して減らさないといけない油なのです。


オメガ6  系の油は、本来必須脂肪酸で、体内では作り出せない脂肪酸のため、食べ物から摂取する必要はあるのですが、過剰に摂取すると、アレルギー炎症をおこしアトピー性皮膚炎や花粉症などの原因にもなります。


それらの過剰反応を抑える重要な脂肪酸がオメガ3 脂肪酸になります。


オメガ3 系の脂肪酸は、亜麻仁油、荏胡麻油の他にサバやイワシなどの青魚に多く含まれています。



オメガ6  とオメガ3 は相反する効果があり、
どちらも欠かせない必須脂肪酸で、そのバランスが重要とされています。

よく聞く理想バランスはオメガ6が4に対してオメガ3 が1の4対1が理想と言われていますが、前述したようにオメガ6  はさまざまな食品に含まれていて知らない内にたくさん摂取してしまっているので、意識して摂取する必要はありません。

むしろ意識して減らすように心がけ、オメガ3 脂肪酸を摂取するようにすると、ちょうどいいバランスになるでしょう。


オメガ6  系の油とは、サラダ油、ゴマ油、紅花油、ひまわり油など、オリーブオイルや亜麻仁油、荏胡麻油以外のほとんどの油はオメガ6 系の油となります。


オメガ6脂肪酸を取り過ぎている状態で
オメガ3 脂肪酸をいくら摂取しても効果は半減してしまうので、オメガ6を、減らしつつオメガ3を摂取するように心がけましょう。