サラダ油などの植物精製油は、精製の過程で脱臭、脱色、水素添加、高温処理をして、酸化しずらい、長期保存が可能な状態で販売されています。

この製造方法により、自然界には存在しないトランス型の脂肪が作られてしまい、人体にさまざまな悪影響が出ることが明らかになっています。


そのため、油を購入する際は、高温処理をしない低温圧搾法(コールドプレス製法)のものを選んで買うといいというお話は何度かさせていただいていますが…


せっかくコールドプレス製法で作られたいい油を購入しても、調理方法によってはトランス脂肪が発生してしまうので注意が必要です!


一般的に、植物油は150度を超えると分子構造が突然変異を起こし、160度を超えると確実にトランス脂肪へと変貌し、さらに200度を超えるとトランス脂肪が連鎖するように急激に増加すると言われています。



そのため、炒める、焼く、揚げるなどの高温調理はトランス脂肪が発生してしまうのです。


高温に強いと言われるオリーブオイルなども150度以上に加熱するとトランス脂肪が発生してしまうので、
パスタなどにオリーブオイルを使いたい場合は、完成したパスタの仕上げにドレッシングのようにかけて使用するのがオリーブ本来の香りや味がそのままの状態で、栄養素も損なうことなく摂取できるので一石二鳥でオススメです。


100度ぐらいの茹でる、煮る、蒸すなどの調理方法ではトランス脂肪は発生しないので、日頃の調理方法は極力低温調理をお勧めします。


またどうしても炒め調理や揚げ物調理をしたい場合は、熱に強いオリーブオイルや米油などを使用する、またはテフロン加工のフライパンで油を使わずに調理するなどの工夫をするといいでしょう。