一般的にLDLコレステロールを『悪玉』、
HDLコレステロールを『善玉』と呼んでいます。


前回のブログでコレステロールの摂取制限が撤廃されたと書きましたが、摂取制限がなくなったからと言って『脂質異常症』がなくなった訳ではありません。


血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多すぎても…HDL(善玉)コレステロールが少なすぎても『脂質異常症』と診断されます。



脂質異常症を放置しておくと、全身の血管が傷つけられて動脈硬化が進行します。
動脈硬化が進行すると心臓や脳の血流が悪くなり脳卒中や心筋梗塞にまで発展してしまう恐れもあります。



動脈硬化を予防するには、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐことが重要です。


酸化の原因である活性酸素は、農薬、食品添加物、酸化した食用油、ダイオキシン、紫外線、タバコ、アルコール、食べすぎ、睡眠不足、ストレスなどが発生原因です。


活性酸素を抑えるために重要なことは
●規則正しい生活と睡眠
●抗酸化物質を多く含む食品を摂取
●適度な運動
などです。

抗酸化力のある食品は、色鮮やかでフレッシュな野菜やフルーツに多く、ビタミンC.E、亜鉛、カロテノイド(βカロテン、リコピン、アスタキサンチン)、ポリフェノール、カテキンなどの成分に抗酸化作用があります。


さらに、HDL(善玉)コレステロールを増やすことも大事です。
HDLコレステロールを増やすには、イワシやサバなどの青魚に含まれるDHAやEPAを摂取すると効果的です。

荏胡麻油や亜麻仁油に含まれるαリノレン酸も体内でDHAやEPAに変換されるので、青魚の代わりに摂取するのもおススメです。

また、オリーブオイルや米油に含まれるオレイン酸は
HDL(善玉)コレステロールを減らさずに、LDL(悪玉)コレステロールだけを減らす作用があります。
高い抗酸化作用もあるので、日頃使う油をオレイン酸を多く含む油に変えるのも効果的です。


脂質異常症と診断された方は、規則正しい生活を心がけ抗酸化力の高い食品を摂取して錆びない(酸化しない)体を手に入れましょう!