米油に含まれるγ(ガンマ)オリザノールは、米ぬか特有の天然ポリフェノールで、1954年に発見されたばかりの比較的新しい成分です。


加熱するとほんのりバニラのような甘い香りがするのは、このガンマオリザノールがバニラ成分に変わるからと言われています。


このガンマオリザノールは、前回のブログでご紹介したトコトリエノールと同様に抗酸化作用があります。


その優れた抗酸化作用が血行を良くして悪玉コレステロールを減少されることからダイエットにも効果があるのですが、そのほかにも過食をストップさせることで肥満防止につながるという研究結果も出ています。

高脂肪食や高糖質の食事には中毒性があり、食べると『もっと食べたい!』と指令が出ることで過食につながるのですが、ガンマオリザノールにはそうした脳のストレス欲求を抑制して、食の悪循環を断ち切り、脳細胞レベルでもっと食べたい欲求を抑え込む効果があると言われているのです。


又、自立神経に作用することから、眼の疲労や肩こり、腰痛などの症状改善も期待出来ます。

さらに、生活習慣病や更年期障害、自立神経失調症を緩和する医薬品としても活用されている。


又近年では、皮膚の痒みや乾燥を軽減する抗アレルギー作用も認められいっそうの期待が高まるガンマオリザノール、これだけパワフルな効果をもつ成分が他のオイルには含まれていないのが、近年米油が注目される理由なのかもしれません。



次回は米油に含まれる植物ステロールについて書いてみようと思います。