今日は、米油について書いてみます。

読み方は、『こめゆ』でも『こめあぶら』でもどちらでもよいそうです。


米油とは、玄米を精米するときに出る米ヌカを原料にして作られた油のことで、米ヌカには、約20%の油分が含まれており、この油分を取り出してできるのが米油です。


ちなみに、米油1本(600ml)を作るのに必要な米ヌカは、4.3Kg。玄米に換算すると、なんと!43Kgも必要になるのです。
たくさんの米ヌカから摂れる油はごくわずかなとても貴重なオイルなのです。
そのため、本物のオイルはかなり高額です。



また、日本にある様々なオイルの原料は、ほとんどが輸入に頼っていますが、その中で米ヌカは、ほぼ国産の原料から作られている数少ないオイルです。


米油は、無味無臭でサラッとしてクセがありません。
揚げ物を食べた時に気分が悪くなる油酔いの原因となる物質(アクロレイン)が、他の植物油と比べて少なく胃もたれしにくいのも特徴です。


熱にも強く、高温にしても焦げ臭くならないなど、様々な面で実用性の高いオイルと言えるでしょう。


また揚げ物の品質を長く保つ効果もあります。
数種類の油で揚げたものを保存して腐敗臭がするまでにどれだけの時間がかかるかを計測した実験では、米油が断トツで、長い時間揚げ物の品質を落としませんでした。


このように、実用性のある素晴らしい効果のある米油ですが、次回は米油の栄養面のことを書きたいと思います。