スーパーに行くと、たくさんのエゴマ油が陳列されていて、どれを買っていいか分からない方も多いと思います。


商品によって、透明なものから茶褐色のものまで色にバラツキがあり余計に悩まれるのではないでしょうか。


今日はエゴマ油を購入する際に迷わず
購入出来るポイントを書いてみます。



まず、エゴマ油の色の違いは、原料のエゴマを焙煎しているかどうかの違いになります。


焙煎したエゴマ油(圧搾法)は、濃い黄色〜茶褐色。

焙煎してないエゴマ油(低温圧搾法、コールドプレス)は、薄い黄色。

溶剤抽出したエゴマ油は、透明になります。

オリーブオイルを購入する際のポイントでは、加熱を加えない低温圧搾法(コールドプレス製法)の油を選ぶことでしたね。それは熱を加えたことにより酸化、トランス脂肪酸化するからでした。


ところが、エゴマ油は焙煎(加熱)しても種子に含まれる油が空気に触れることはないので、焙煎したことによる酸化やαリノレン酸の含有量が減ることはありません。

(オリーブオイルは、種子だけではなく果実そのものを圧搾する)


ただし、溶剤抽出法により出来た透明のエゴマ油は、原料を薬品で溶かした後、精製して溶剤を除去しているので、味も香りもなければ、ポリフェノールなどの栄養分もほぼ入ってないに等しいはずです。


また、エゴマ油のお味ですが…

生搾り→少し青臭くクセが強い
焙 煎→シソの香りが強く香ばしい
溶剤抽出→無味

エゴマ油は、エゴマの葉同様若干のクセがあります。
生搾りの場合は、特に青臭さがありますので、苦手な方も多いと思います。

また酸化すると魚のような生臭い香りに変化します。保存状態が悪いと購入時から酸化している商品もあるので、管理のしっかりしたお店で購入しましょう。

一方、焙煎した油はごま油のように、香ばしくさほどクセがありません。エゴマ油初心者の方はまず焙煎したものから始めてみるのもいいかもしれません。

ちなみに、エゴマ油は韓国では日常的に使われている油ですが、韓国産のエゴマ油は焙煎してあるエゴマ油が主流で、日本は低温圧搾法が多いそうです。

低温圧搾法や国産だから安心とか、焙煎してるいるから酸化してそうなどの判断基準は間違えています。

韓国でもきちんと管理された販売店もあれば、国産でも誤った管理をしている販売店もあります。

油の色や原産国で判断するのではなく、一番の判断基準はオメガ3(αリノレン酸)が何%含まれているか?ここを確認してください。


混じり気のない100%エゴマを使用しているのであれば、約60%ほどオメガ3(αリノレン酸)を含有しているのが一般的です。


いずれにしても、αリノレン酸を含む油は、超がつくほど酸化しやすい油になるので、遮光瓶に入って売られていることが鉄則です。