エゴマと聞くとゴマの仲間と勘違いしている方が多いと思いますが、実は全く無関係なのです。


エゴマは、シソの仲間で、現在では中国や韓国で多く栽培されているシソ科の植物です。

言われてみれば、シソの葉によく似てますよね?

ここ最近の健康ブームで、エゴマ油は突如現れた新種の油と思われているかもしれませんが、
実はエゴマ油の歴史は古く5500年前の遺跡から出土していることから日本最古の植物油と言われています。

縄文時代から長きに渡りエゴマ油が使われていましたが、江戸時代後期に菜種油が広まり、徐々に国内生産は減少。現在では国内でエゴマを生産している農家はごく僅かとなっているそうです。






そのような歴史のあるエゴマですが、種子の見た目は、ゴマとそっくりで、ゴマと同じように食べたり、油にしたりしますが、成分はゴマとは全く違います。


エゴマにはオメガ3脂肪酸のαリノレン酸が60%も含まれていますが、ゴマはオメガ6のため、αリノレン酸はほとんど含まれていません。


種子から搾油する油の成分で言えば、ゴマとエゴマは真逆の作用があり、似ても似つかない植物になります。


ただし、エゴマ油(オメガ3)もゴマ油(オメガ6)も
どちらも必須脂肪酸になるので、バランスよく摂取することを心がけるといいと思います。


エゴマの葉の独特なクセが苦手という方も多いと思いますが、エゴマ油はエゴマの葉とはまた違った味になります。

エゴマ油はメーカーの搾油方法により、味も香りもことなりますが、種子と葉の味は違います。

エゴマの葉が苦手だからエゴマ油も苦手とは限らないので、是非エゴマの葉が苦手な方もチャレンジしてみてください。

ただ、胡麻油のような香ばしい味を想像して食べると全く違うのでご注意くださいね。