個展「小さくてもイイものはイイ展」 その3 | 遊芸人の活動日誌

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湘南に住む陶芸、絵画、おじさんバンドを趣味とする遊芸人のブログです 。

都知事賞を受賞した「妻のままで<たった一人の友達>」に描かれた人物を施設の職員さんが連れてきてくれました。絵の説明、好きだった飼い犬を指さしてももう理解できないようで残念でした。

しかし、時折ニコッと笑うので救われた感じです。

今回は、天候にも恵まれ、連日途切れのない来場者で本当に有難くうれしいものでした。いろいろな人と様々な話ができて勉強になるとともに、次の展開にむけて自分に大いなる高揚を感じました。

絵を見て「これみんな同じ人が描いた絵ですか」と聞かれることが多くありました。確かに、具象あり、抽象ありでジャンルの違いに驚かれたのだと思います。しかし、私としては習った技法を利用して描いただけのことで何の不思議もないのですが、見る側としてはやはり描く人に対する統一性・普遍性みたいな既成概念があるのでしょう。つまり、“この人の絵はこういう絵”という概念が付きまとうのだと思います。

いずれにせよ、個展は私自身にとって大成功でした。自分の絵をギャラリーなるところで客観的に見てみたこと、自分の絵がギャラリーという展示会場をどんな雰囲気に仕上げたか、これを実感できたことは次にどんな絵を描いていったらよいかがわかったような気がして大満足の個展でした。

しかし、次の機会があるかわかりません。今回の作品は10数年の作品でしたから、今から10数年といえば“草葉の陰”かもしれません。