夏の句 | 弓削智久オフィシャルブログ『弓削日和』Powered by Ameba

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じめっとした空気から
少しずつ
『むわっ』とした空気になって

部屋の中の加湿空気清浄機の
部屋加湿度が78%を記録してて
屋久島ってこんな感じかななんて
思ったりしていたけど


あ~除湿してえ。。

ちよっと前は加湿したかったのに
しばらく経ったらこれだもの。


自分の欲深さを思い知る。

なのに夜はサウナに行きたくて
でも行くと頑張って入りすぎちゃって

次の日ちょっとぐたっとして
気分転換に足裏マッサージ行って

老廃物溜まってますよ~って
お決まりのセリフを言われる。
『じゃあどういたら、ええがじゃ』と
弥太郎みたいな感じで心の中で呟く。


夏なもんで
至る所でBBQの企画が
あがったりするんだけど
気がつくと
こんな炎天下で肉食えるかな?
とか考えたり

肉はこの温度で傷むから
気をつけなきゃとか思っちゃって

良いクーラーボックスを求めて
ネットで検索しはじめたりして
そのうちに

「今年は車のトランクの中をキャンプ用品だらけにしよう」

とか思っちゃったりする。

そんでホームセンターかなんかで
安売りの折りたたみのチェアなんか買ってみたりして
よくわかんないけど
コールマンで揃えようなんて
ちょっとした思惑も出てくる。

でも、しょっちゅう
キャンプに行く時間なんて
あるわけもなく
どうでもよくなり

結局チェアだけが
さみしそうにトランクで佇んでいる。

学生の時にお金を貯めて
男三人で
ハワイに行ったのを思い出す。
たしかあれも夏だった。

くだらないことばかりしていた。
日焼けしすぎて
鼻の皮は狡剥けだった。
でかい鼻がますます目立った。

その純粋なピエロ達は
夜のワイキキに散歩に出かけた。

すると瓶ビールを持った
独特の雰囲気を纏った
スピリチュアル系の
一人の老女が

フラフラと現れ
満面の笑みで僕たちに笑いかけた。

『前髪をあげて顔を見せて』

というようなジェスチャーを
僕にした。言われた通りにすると

言ったのか言ってないのか
もしかしたら
ゆっくりとした波の音だったのかもしれない

でも僕の耳には

『…nice…』

とたしかに聞こえたのだった。

老女は被ってた
クタクタの帽子を僕に被せた。

それから老女はまたフラフラと
闇に消えていった。

僕らはその姿をじっと見つめていた。

なんだか
いい時間が流れていて
高校生の僕らは

『お前らに会えて良かった』

なんて青臭いことをいいながら
僕はそのクタクタの帽子を
誇らしげに被ったまま
ホテルに戻った。

でもさっきからおかしい。




非常に



とてつもなく



おかしくなるほど








…頭が痒い


まさか!!と思って
その帽子を臭うと
なんだかドリアンと納豆を
混ぜたようなグッドスメルがした。


慌てて顔から鼻して

いや、離して

帽子を見ると

幻想なのか目の錯覚なのか
ちっちゃいなにかが
ピョンピョンしてた。

俺の頭でもピョンピョンしてた。

それを見た友人二人は
初めて志村けんをTVで見た時くらい
大笑いしていた。



慌てて頭を洗っている時に


たしか僕はこう思ったのだった。





夏ってなんて楽しいんだろう ロケット



ただいまドラマの出番待ちです。
詳細はまた後日。