2025年、台湾。例年ならば5月から7月にかけて、南部の果樹園は太陽を浴びて鮮やかに色づいた愛文マンゴー(アーウィン種)で溢れているはずでした。しかし、今年は違いました。異常気象と収穫タイミングの狂いにより、全国的に生産量は平年比2割以下に落ち込み、流通量は激減、価格は2倍以上に高騰。もはや「幻」とさえ呼ばれるほどに、希少な果実となったのです。
この希少な愛文マンゴーを、私たち**癒雅(ゆうが)**は、台湾・屏東枋山の現地契約農家との直接取引により、ごくわずかですが確保することができました。そして、長年培ってきた独自の乾燥技術により、砂糖も添加物も一切使用せず、そのままを“凝縮”した奇跡のドライ愛文マンゴーとして皆さまにお届けいたします。
愛文マンゴーとは? 〜マンゴーの王様、その正体〜
「愛文マンゴー(アーウィン種)」は台湾を代表するアップルマンゴーの一種。1960年代に品種改良を重ねて生まれたこの品種は、果肉が非常に柔らかく、糖度が極めて高く、口に入れた瞬間にとろけるような舌触りと甘み、そして華やかな香りが特徴です。
日本では「太陽のタマゴ」という名称で宮崎県産が高級品として知られていますが、実はその原型もこの台湾生まれの愛文マンゴー。台湾産は昼夜の寒暖差が大きい山間部で栽培されるため、特に甘さが強く、芳醇な香りが極まります。
今年の愛文マンゴーは「幻」だった
2025年の台湾のマンゴー市場は未曾有の混乱に見舞われました。高温による受粉障害や降雨不足により果実の成長が遅れ、さらには例年のような糖度・香り・色づきに達する果実はごく一部。政府の農業統計でも、マンゴーの出荷量は例年の2割前後にまで激減。台湾経済における農業GDPの構成比において、マンゴー栽培地域である屏東や台南では、深刻な影響が懸念されるほどでした。
このような状況下で、一般的な流通業者や輸入業者は安定したマンゴーの仕入れすら困難な年。しかし癒雅は、数年来の信頼関係で結ばれた屏東の農家との直接契約により、少量ながらも完熟で自然落下した、最高品質の愛文マンゴーを確保することができました。
高度な乾燥技術が生んだ「肉厚で芳醇」な逸品
この特選ドライ愛文マンゴーは、ただのドライフルーツではありません。果物を乾燥させるという工程の中で、もっとも難しいのがこの愛文マンゴーなのです。
愛文マンゴーは水分量が非常に多く、柔らかくて糖度が高いため、乾燥中に糖がキャラメル化したり、風味が飛んでしまうリスクが高い果実です。そのため、短時間・高温での乾燥は厳禁。焦げや変色を防ぎながら、香りをそのまま残すには、50℃以下の低温で、じっくりと長時間かけて乾燥させる必要があります。
この製法は非常に手間がかかるうえ、仕上がりにムラが出やすく、量産には不向き。しかし、私たちはあえてこの困難な工程に挑み、果実のもつ“生のままの香り”と“甘酸っぱさ”を残すために、徹底した温度管理と乾燥時間の調整を繰り返しました。
一枚一枚に宿る、果実の物語
こうして完成したドライ愛文マンゴーは、厚みのあるスライスで、しっとりとした柔らかさを保ち、口に含んだ瞬間に、トロピカルで濃密な香りが広がります。
さらに特徴的なのが、その“噛み応え”。もちもちとした食感でありながら、しっかりと果肉を感じられ、まさに「食べる果実ジュース」のような感覚。一口噛むごとに、自然の甘みと酸味、果実本来のうまみが舌の上でほどけていきます。
ちなみに、このドライマンゴーは、1個のマンゴーからわずか2枚程度しか作れません。それほどに、水分が抜けた分だけ、旨味と香りが凝縮されているのです。
栄養価と健康への配慮
このドライマンゴーには、自然そのままの栄養が詰まっています。
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ビタミンA・C
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βカロテン
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葉酸
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食物繊維
ドライフルーツにすることで、これらの栄養素は生で食べるよりも効率的に摂取することができます。少量でも満足感が高く、ダイエット中のおやつや、子どもへの安心なおやつ、登山やスポーツ時のエネルギー補給にも最適です。
また、完全無添加・無糖仕上げなので、人工甘味料・保存料・漂白剤などは一切使用しておらず、どなたでも安心して召し上がっていただけます。
商品概要
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名称:特選愛文ドライマンゴー(完全無添加・無糖)
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原材料:台湾産愛文マンゴー(アーウィン種)のみ
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内容量:200g
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原産地:台湾・屏東枋山地区
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製法:50℃以下の低温乾燥製法
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保存方法:直射日光・高温多湿を避け、常温保存
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賞味期限:製造から6ヶ月(開封後は冷蔵保存推奨)
数量限定、次回入荷未定。
今だけの、極上の贅沢。
2025年、幻となった愛文マンゴー。その豊かな恵みを、乾燥という知恵で“保存可能な奇跡”に変えました。
季節も国境も越えて届いた、この一枚の果実が、入手の難しさと手間ひまかけた製造工程の末に生まれたことを感じながら、あなたの心と体にそっと寄り添えますように。──。



