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第25章 【チェネレントラ Cenerentola】
2015年3月14日


毎回、皆様にオペラの楽しさをお伝えしている
ニコニコ悠河オペラカイエ 
『大和悠河が5分で語るオペラの真髄』

今日は、「大和悠河のオペラとお菓子の本」
58ページと59ページでとりあげている
ロッシーニ Rossini の『チェネレントラ Cenerentola』
についてお話したいと思います。


本の中では、灰かぶりチーズのお話もしていますが、
いつも灰をかぶってひたすら働いているシンデレラ。

『チェネレントラ』は
そんな、誰もが知っている
シンデレラ Cinderella の物語を元にしたオペラです。

作曲 ロッシーニ Rossini  
初演 1817年1月25日 
   ローマ ヴァッレ劇場 Roma,  Teatro Valle 

18世紀頃の南イタリアでのお話で、
ガラスの靴や魔法使いの代わりに
ブレスレットや王子様の家庭教師がでてきたり、
継母の代わりに継父だったりするところが
少し童話と違いますが、その他はほとんど同じです。

当時『セビリアの理髪師』がヒットして
ノリにのっていたロッシーニが
たった3週間で書き上げたという『チェネレントラ』
すごいですね。

ヒロインはシンデレラではなくて
アンジェリーナという名前で、メゾソプラノなんです。

前にもお話したことがありますが、
ヒロインでメゾソプラノというのはかなり珍しいんです。

ヒロインの女性に、純真で可憐なだけではなく、
知的で意思を持った部分があることを、
ロッシーニは表したかったのかな?。


嫉妬の感情や、お金についての打算とか。
醜い心の動きもしっかり描かれていて、
だからこそ  プリンスやプリンセスが心に響いてきます。

先日、試写会で観た実写版映画の『シンデレラ』も
そういうところがすごくしっかり描かれていました。
大好きなママが、亡くなる時に 言われた言葉を、守りとおす。

優しさと  勇気  を  もつこと。

いじめられてもママに言われたことを、
一生懸命  まもって  働いて生きている。
現実をリアルに描いている。


そして物語全体に底辺に夢がある。

最後には夢を手に入れるというシンデレラストーリーは、

たくさんの人々の心をつかんで離さない永遠のお伽話です。

私も、宝塚時代にシンデレラの物語を男の子にアレンジした
『シンデレラ・ロック』
という作品でバウ初主演をしましたが、
この主人公のシドくんも、
私の原点になっている作品のひとつです。

ところで、シンデレラといえば、
オペラ本の中でも書いていますが、
やっぱり「シンデレラタイム」ですよね。

魔法がとける午前0時、シンデレラタイム。
宝塚時代のお稽古では、
遅くなってこのシンデレラタイムを過ぎちゃうと、
皆さんに会えなくなってしまうのが寂しくって、
今でも切ない気持ちを思い出します。 

私にとってもシンデレラタイムは特別な時間。 
今、ツイッターで
シンデレラタイムのお知らせが流れていますけれど、
見てくださっている方、
フォローしてくださっている方もいらっしゃるかな。 

今の私の毎日の中では、
夢の魔法がとける時間というよりも、
明日に向かってまだまだがんばるぞ~!
という時間です。 
皆さんのシンデレラタイムはどんな時間でしょうか。

そしてもうひとつ、
やっぱりシンデレラといえばガラスの靴。
 
オペラの中ではブレスレットになっているけど、
あのエピソードはやっぱり心をくすぐりますよね。 


実写版の映画がもうすぐ公開になるみたいで、
ガラスの靴や、シンデレラらしいアイテムが
いろいろなところで目について、気になっています。 

あの実写版シンデレラのブルーのお衣装が、
システィーナの海の女神カリュプソと色合いが似ていて、
なんだか自分のお衣装のような気がしちゃいますね。

ということで、オペラ『チェネレントラ』。 
上演されることが少ないオペラですが、機会があったら観てみたいですね。