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第22章 【オペラとミュージカル】 2014年11月8日


前回は、
オペラとミュージカルを通してスターについて語りましたが、
今回は、
オペラやクラシック音楽とミュージカルの接点について
お話したいと思います。

今、私は
ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』に
出演しています。 

1920年代、ジャズエイジと呼ばれた
アメリカの禁酒法時代のお話で、
この時代は様々な舞台や文学にとりあげられています。

私も、宝塚時代の主演作品『ラスト・パーティ』で、
ジャズ・エイジの申し子ともいえる、
スコット・フィッツジェラルドを演じましたが、
華やかで生きる力にあふれているとても魅力的な時代です。

そしてその華やかさの裏には
「《殺人、貪欲、堕落、暴力、搾取、不倫、裏切り》
 いずれも皆さんが大好きなものばかり。」
という『CHICAGO』の最初のセリフの通りの、
人間らしさがあって、
時代そのものに人間の本質が見えてくるような、
そんな時代です。

だからこそ、
芸術家の創作意欲をかきたてるものがあるんだと思います。

『CHICAGO』も、そんな時代をとりあげて、
1975年にブロードウェイでミュージカルとして初演され、
その後ロングランの記録を誇る王道の作品となっています。 

たくさんのお客様をひきつけてきた『CHICAGO』ですが、
ボブ・フォッシーの振付・演出と並んで素晴らしいのが、
ジョン・カンダー(John Kander)作曲の音楽です。

どのナンバーも、心にすっと入ってきて、
ダンスナンバーとしても、もちろん素晴らしいし、
音楽だけを取り上げても心に残るものばかりです。

ジョン・カンダーは、
ミュージカルや映画音楽をいくつも手がけていて、
『キャバレー』や『ニューヨーク・ニューヨーク』なども、
皆さんよくご存知だと思います。

ミュージカルはもちろんのこと、
映画の成功にも音楽は欠かせないものになっていますよね。

多くの作曲家がミュージカル音楽を手がけていますが、
例えば、
『ウェストサイドストーリーWest Side Story』の作曲をした、
レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)は、
カラヤンと並ぶクラシック音楽の指揮者なんです。

バーンスタインは、指揮者として
たくさんの
オペラやクラシック音楽の指揮をしてきただけでなく、
自分で作曲もしています。 

『キャンディードCandide』という作品は、
ミュージカルでもありオペラでもあり、
オペラ・コミックでもありという感じで
どこかのジャンルに分けたりできない作品です。

彼の作品は、1つの作品の中に
ジャズやクラシックなど
いろいろな要素が入っているんですね。

『West Side Story』は、
もちろん王道のミュージカル作品ですが、
バーンスタインは1984年に、自分自身が指揮をして、
オペラ歌手によるアルバムを録音しています。
 
マリアにキリ・テ・カナワ(Kiri Te Kanawa), 
トニーにホセ・カレーラス(Jose Carreras),
アニタにタティアナ・トロヤノス(Tatiana Troyanos)
という豪華なメンバーで、
これはもうオペラの世界そのものですね。

この時の録音の様子はDVDにもなっていて、
映像で観ることもできます。


また、
『キャンディード』や『West Side Story』は、
ミラノのスカラ座などの歌劇場でも上演されていて、
バーンスタインの音楽は、
ミュージカルとオペラをつなぐものにも
なっているんですね。

素晴らしい音楽というのは、
ジャンルを超えたものであると同時に、
やはり
オペラやクラシックはすべての基礎となるものなんだな、
と改めて思いました。



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『大和悠河 METライブビューイング』アンコール上映 トーク付上映会』

【大和悠河が語るメトロポリタンオペラの魅力~METオペラビューイング出演のご案内】

大和悠河が 8月30日にMETオペラビューイングのトークイベントに出演いたします
世界中で オペラを鑑賞し、オペラへの愛と情熱あふれる大和悠河が舞台人として、MET~メトロポリタン歌劇場~の魅力を語ります!!
今回は 大和悠河が2014~2015にかけて ニューヨークヨークメトロポリタンで実際に観劇した 数々のオペラの中から ヴェルディの「椿姫」を とうして METオペラの魅力、大和悠河流オペラの楽しみ方/宝塚との接点 などを熱く語ります。
トーク終了後、メトロポリタンオペラ歌劇「椿姫」をご鑑賞いただきます。
皆様お誘い合わせの上、ご来場お待ちしております。
日時 : 8月30日(日)14:00~  トークイベント (40分の予定)
   ヴェルディ《椿姫》上映前
場所 : 東劇(東京・東銀座)
登壇者 : 大和悠河  
料金:3100円(トークイベント&METオペラビューイング「椿姫」)
     http://met-live.blogspot.jp/2015/06/met-201508080925.html

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大和悠河のオペラとお菓子の旅  愛のヒロインを生きて (中央公論新社) 全103ページ  

<大和悠河著> フランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者、大野和士氏との熱いオペラ談義 
        「オペラに魅せられて」 ★ 

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